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公開番号2025107271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025074576,2024509255
出願日2025-04-28,2023-03-24
発明の名称ポリアミド樹脂組成物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 77/00 20060101AFI20250710BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】成形性、耐熱性、摺動特性及び機械特性により優れ、且つ、その製造時の射出成型工程における剪断速度に依存しない、安定した摺動特性を有するポリアミド樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂(A)、側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体(B)、及び、相溶化剤(C)、を含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリアミド樹脂、
(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体、及び
(C)相溶化剤、
を含有するポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記(C)相溶化剤は、オレフィン骨格及び芳香環骨格からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対する、前記(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体の含有量は1~15質量部であり、前記(C)相溶化剤の含有量は1~15質量部である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
前記(C)相溶化剤は少なくともオレフィン骨格を含む、請求項2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項5】
前記(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体に対する前記(C)相溶化剤の質量比率(C)/(B)が0.01~2である、請求項4に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
前記(C)相溶化剤は少なくとも芳香環骨格を含む、請求項2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項7】
前記(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体に対する前記(C)相溶化剤の質量比率(C)/(B)が0.001~1である、請求項6に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項8】
前記(C)相溶化剤は少なくとも前記(A)ポリアミド樹脂との反応性官能基を有する、請求項6に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項9】
前記反応性官能基はカルボン酸無水物由来の構造単位を含む、請求項8に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項10】
前記(C)相溶化剤は、少なくとも側鎖にアミド結合を有する、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物に関する。
本願は、2022年3月24日に日本に出願された特願2022-048923号、2022年5月31日に日本に出願された特願2022-088612号、2022年10月18日に日本に出願された特願2022-167193号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアミド樹脂は、摺動特性、成形加工性、機械物性、及び耐薬品性等に優れている。ポリアミド樹脂は、従来から産業資材用、自動車用、電気電子用、及び工業用等の部品材料として広く利用されている。
【0003】
近年では、自動車分野、電気電子分野等で金属部材の樹脂化が進んでいる。最近では、自動車分野において、燃費向上のための軽量化、コスト低減、及び組立工程合理化の観点から、より摺動特性に優れ、靱性及び耐衝撃性等の機械特性に優れる成形材料が求められる。
【0004】
ポリアミド樹脂の摺動特性をより向上させる手法として、ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂、黒鉛、二硫化モリブデン等の固体潤滑剤を配合し、混練することが知られている。
【0005】
特許文献2~4では、ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂を配合し、摺動特性を高めたポリアミド樹脂組成物が開示されている。また、特許文献1では、ポリアミド樹脂にポリオレフィン系樹脂を分散させることで得られる動力伝達ガイド用摺動部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-117842号公報
国際公開第WO2013/047625号
特開2011-84679号公報
特開2012-102189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
摺動特性を向上させる技術として、ポリアミド樹脂にフッ素樹脂を配合することが提案されている。配合するフッ素樹脂としては、たとえば、ポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。しかし、ポリテトラフルオロエチレンを用いた場合、ポリテトラフルオロエチレンを微分散化するために、ポリテトラフルオロエチレンの融点以上の温度で高剪断条件下にて溶融混練する必要がある。溶融混練の結果として、ポリアミド樹脂が劣化し、機械強度が低下してしまうという問題がある。
【0008】
また、摺動特性を向上させる技術として、ポリアミド樹脂にポリオレフィン系樹脂を配合することが提案されている。しかし、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度は異なる。さらに、製造時に加わる剪断速度によっても、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度は大きく異なる。ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度が大きく異なる結果として、ポリオレフィン系樹脂のモルフォロジー状態は大きく異なり、機械特性及び摺動特性に大きな影響を及ぼすという問題がある。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑みなされたものであり、摺動特性及び機械特性により優れ、且つ、その製造時の射出成型工程における剪断速度に依存しない、安定した摺動特性を有するポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の態様を包含する。
〔1〕(A)ポリアミド樹脂、(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体、及び、(C)相溶化剤、を含有するポリアミド樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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