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公開番号
2025107499
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-17
出願番号
2025082861,2023527881
出願日
2025-05-16,2022-06-07
発明の名称
複合成型体およびその製造方法、並びに複合吸音材
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G10K
11/162 20060101AFI20250710BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】本開示は、低周波数~中周波数帯にかけての吸音性に優れる通気調整層として好適に使用でき、かつ3次元的な賦形性にも優れた複合成型体を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示によれば、フィブリル化繊維と短繊維とを含む複合成型体が提供される。該複合成型体は、面密度が30g/m
2
~1000g/m
2
であり、単位厚み当たりの透気抵抗度が15.0s/(100mL・mm)以下である。本開示によれば、通気調整層と多孔質材とが積層された、厚み10mm以下の複合吸音材もまた提供される。該通気調整層は、一実施形態においてJIS A 1405に準拠する特定の吸音特性を有する。該通気調整層は、他の実施形態において、合計面密度が100g/m
2
~1000g/m
2
、合計透気抵抗度が0.1s/100mL~2.0s/100mL、合計厚みが0.50mm~5.00mm、該多孔質材の厚みは5.00mm以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フィブリル化繊維と短繊維とを含む複合成型体であって、前記複合成型体は、面密度が30g/m
2
~1000g/m
2
であり、単位厚み当たりの透気抵抗度が15.0s/(100mL・mm)以下である、複合成型体。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記フィブリル化繊維が、セルロース微細繊維、ポリアクリロニトリルのフィブリル化繊維、アラミドパルプ、キチンナノファイバー、キトサンナノファイバー、及びシルクナノファイバーからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の複合成型体。
【請求項3】
前記フィブリル化繊維がセルロース微細繊維を含み、前記セルロース微細繊維は、フィブリル化末端までの微小繊維部を含む平均繊維径が10nm以上1000nm以下である、請求項2に記載の複合成型体。
【請求項4】
前記短繊維が合成繊維からなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の複合成型体。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の複合成型体を製造する方法であって、前記方法は、フィブリル化繊維と短繊維とを含むスラリーを、パルプモールド法により3次元的に賦形する工程を含む、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の複合成型体を製造する方法であって、前記方法は、フィブリル化繊維と短繊維とを含むスラリーを、パルプモールド法により3次元的に賦形する工程を含む、方法。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載の複合成型体を含む、吸音材。
【請求項8】
請求項4に記載の複合成型体を含む、吸音材。
【請求項9】
厚さ5mm以上の支持体と、前記支持体上に積層された、請求項1~3のいずれか一項に記載の複合成型体とを含む、複合吸音材。
【請求項10】
厚さ5mm以上の支持体と、前記支持体上に積層された、請求項4に記載の複合成型体とを含む、複合吸音材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複合成型体およびその製造方法、並びに複合吸音材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車が走行する際には、エンジンや駆動系からの騒音、ロードノイズ、風切音など、様々な騒音が発生している。従来からこれらの騒音を抑制し、快適な車室内空間を創り出すため、騒音排出を抑制するといった目的のもとに吸音材が使用されてきた。一方で、近年の自動車の電動化が進んでおり、特に駆動系の静粛性が向上し、従来、騒音と認識されていなかった音が騒音として認識されるようになってきている。
【0003】
騒音の周波数はそれぞれの音源に依存しており、各音源に適した吸音材が使用される必要がある。しかしながら、車載用途で汎用される多孔質系の吸音材、すなわち不織布や発泡体は、高周波数帯には優れた吸音率を示すものの、低周波数側にかけて吸音率が低下する傾向がある。これに対し、多孔質材の表面に通気性を調整する層(以下、通気調整層と呼称する。)を設けることで、低周波数~中周波数帯にかけての吸音性が向上することが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、特定の繊度からなる短繊維を組み合わせて得られる不織布上に、通気調整層としての発泡体層を設けた、テキスタイル状の複合吸音材が示されており、800Hz~2000Hzの吸音性に優れることが記載されている。
【0005】
特許文献2には、メラミン発泡体上に、スパンボンド不織布をホットメルト接着剤で斑点状に接着した複合吸音材が示されており、10mm強の厚みで、全周波数帯で優れた吸音性を示すことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-154113号明細書
国際公開第2017/006993号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術は、通気調整層の機能が十分でないために、吸音材全体の厚みが厚くなってしまう、もしくは通気調整層としての機能には優れるものの、賦形性に乏しく、自動車部材のような複雑な3次元形状に追随できないものであった。
【0008】
本開示は、低周波数~中周波数帯にかけての吸音性に優れる通気調整層として好適に使用でき、かつ3次元的な賦形性にも優れた複合成型体を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の実施形態の例を以下の項目[1]~[10]に列記する。
[1]
フィブリル化繊維と短繊維とを含む複合成型体であって、上記複合成型体は、面密度が30g/m
2
~1000g/m
2
であり、単位厚み当たりの透気抵抗度が15.0s/(100mL・mm)以下である、複合成型体。
[2]
上記フィブリル化繊維が、セルロース微細繊維、ポリアクリロニトリルのフィブリル化繊維、アラミドパルプ、キチンナノファイバー、キトサンナノファイバー、及びシルクナノファイバーからなる群から選択される少なくとも1種である、項目[1]に記載の複合成型体。
[3]
上記フィブリル化繊維がセルロース微細繊維を含み、上記セルロース微細繊維は、フィブリル化末端までの微小繊維部を含む平均繊維径が10nm以上1000nm以下である、項目[2]に記載の複合成型体。
[4]
上記短繊維が合成繊維からなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の複合成型体。
[5]
項目[1]~[4]のいずれか一項に記載の複合成型体を製造する方法であって、上記方法は、フィブリル化繊維と短繊維とを含むスラリーを、パルプモールド法により3次元的に賦形する工程を含む、方法。
[6]
項目[1]~[4]のいずれか一項に記載の複合成型体を含む、吸音材。
[7]
厚さ5mm以上の支持体と、上記支持体上に積層された、項目[1]~[4]のいずれか一項に記載の複合成型体とを含む、複合吸音材。
[8]
上記支持体が、多孔質材である、項目[7]に記載の複合吸音材。
[9]
通気調整層と多孔質材とが積層された構造を有する、複合吸音材であって、
上記複合吸音材の厚みが10mm以下であり、
JIS A 1405に準拠する垂直入射の測定法において、3000Hz以下に吸音の極大値を有し、1000Hzの吸音率が0.3以上であり、800Hz~2000Hzの平均吸音率が0.4以上であり、かつ、500Hz~6400Hzの平均吸音率が0.3以上である、複合吸音材。
[10]
通気調整層と多孔質材とが積層された構造を有する、複合吸音材であって、
上記複合吸音材の厚みが10mm以下であり、
上記通気調整層の面密度が100g/m
2
以上、1000g/m
2
以下であり、
上記通気調整層の透気抵抗度が0.1s/100mL以上、2.0s/100mL以下であり、
上記通気調整層の厚みが0.50mm以上、5.00mm以下であり、
上記多孔質材の厚みが5.00mm以上である、複合吸音材。
【発明の効果】
【0010】
本開示の複合成型体は、低周波数~中周波数帯にかけての吸音性に優れる通気調整層として好適に使用でき、また3次元的な賦形性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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