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公開番号
2025093243
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208867
出願日
2023-12-11
発明の名称
ポリオキシメチレン樹脂組成物および成形体
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
59/02 20060101AFI20250616BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐グリース性に優れ、さらには、ポリオキシメチレン樹脂成形品からのホルムアルデヒドの放出量を低減できるポリオキシメチレン樹脂組成物及びホルムアルデヒドの放出量が低減された成形体を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリオキシメチレンホモポリマー樹脂(A)100質量部に対して、数平均分子量が1000~7000であるポリエチレングリコール(B)0.5~3.0質量部と、窒素含有化合物(C)0.01~0.5質量部と、前記窒素含有化合物(C)とは異なる非晶性ポリアミド(D)0.01~0.5質量部と、を含有するポリオキシメチレンホモポリマー樹脂組成物であって、前記ポリオキシメチレンホモポリマー樹脂組成物中に含まれるアルカリ金属の含有量が0.1~3.0質量ppmであることを特徴とする、ポリオキシメチレン樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオキシメチレンホモポリマー樹脂(A)100質量部に対して、
数平均分子量が1000~7000であるポリエチレングリコール(B)0.5~3.0質量部と、
窒素含有化合物(C)0.01~0.5質量部と、
前記窒素含有化合物(C)とは異なる非晶性ポリアミド(D)0.01~0.5質量部と、
を、含有するポリオキシメチレンホモポリマー樹脂組成物であって、
前記ポリオキシメチレンホモポリマー樹脂組成物中に含まれるアルカリ金属の含有量が0.1~3.0質量ppmであることを特徴とする、ポリオキシメチレン樹脂組成物。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記窒素含有化合物(C)が、アミノ置換トリアジン化合物、尿素誘導体、アミド化合物、低融点ポリアミド、アクリルアミド共重合体、及びヒドラジド化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
【請求項3】
前記アルカリ金属がカリウムであることを特徴とする、請求項1に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物を含むことを特徴とする、成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオキシメチレン樹脂組成物及び成形体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリオキシメチレン樹脂は、機械的強度、剛性、耐油性、耐有機溶剤性、摺動性及び耐クリープ性に優れ、かつ広い温度範囲で物性バランスが良好で、その加工性も優れることから、代表的なエンジニアリングプラスチックスとして、OA機器、デジタル家電、自動車部品、及びその他工業部品用材料として広範囲に用いられている。
これらの中でも、ポリオキシメチレン樹脂は、自動車の内装部品及び機構部品において広く採用されており、近年、自動車メーカー及び自動車部品供給メーカーの低VOC化への要求の高まりから、自動車車室内等で使用されるポリオキシメチレン樹脂からなる成形部品のホルムアルデヒド放出量の抑制が望まれている。
また、自動車内装・機構部品の中でも、ポリオキシメチレン樹脂からなる成形部品は、過酷な使用環境下、特に高温下で使用されたり、長時間に亘って高い負荷を受けるギア部品に用いられたりすることが多く、このような、常に高い負荷を受けながら作動するギア部品においては、摺動抵抗を低下させるためグリースが塗布される場合がある。
しかしながら、ポリオキシメチレン樹脂製ギアは、高温雰囲気下で長時間グリースと接触する環境下で使用した場合、グリースに含まれる物質の影響により、ポリオキシメチレン樹脂が劣化して分子量低下による機械物性の低下が生じることで、ギアの耐久性が低下することがある。さらには、劣化した際に生成するホルムアルデヒドの影響により、成形品から放出されるホルムアルデヒド量が増加するおそれがある。
すなわち、ポリオキシメチレン樹脂を用いた自動車内装・機構部品等においては、ポリオキシメチレン樹脂成形品からのホルムアルデヒド放出量の抑制を図り、かつ高温雰囲気下で長時間グリースに接触した場合においても、機械物性の低下を防止でき、引張強度を長期に亘って保持し得る材料が求められている。
【0003】
このような要求に応えるため、種々の技術が提案されている。
例えば、ポリオキシメチレンホモポリマー樹脂に、カルボン酸ヒドラジド化合物を添加する方法(例えば、特許文献1を参照)や、ポリオキシメチレンコポリマーに、カルボン酸ヒドラジド化合物とポリエチレングリコールを添加する方法(例えば、特許文献2を参照)、ポリオキシメチレンコポリマーに、カルボン酸ヒドラジド化合物と耐候安定剤を添加する方法(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-345648号公報
特開2010-6903号公報
特開2006-306944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献2においては、機械的強度の高いポリオキシメチレンホモポリマーでの検討はされているが、ポリオキシメチレン樹脂成形品からのホルムアルデヒド放出量低減が十分ではなった。さらには、高温雰囲気下において長時間グリースと接触する環境下での機械物性や、高トルクが負荷されるギア等の耐久性に関しては未だ十分な特性が得られていなかった。
また、前記特許文献1及び3においては、ポリオキシメチレン樹脂成形品からのホルムアルデヒド放出量低減は改善されているが、ポリオキシメチレンコポリマーからなるため、耐久性を満足することができていなかった。
【0006】
そこで本発明においては、耐グリース性に優れ、さらには、ポリオキシメチレン樹脂成形品からのホルムアルデヒドの放出量を低減できるポリオキシメチレン樹脂組成物及びホルムアルデヒドの放出量が低減された成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、ポリオキシメチレンホモポリマー樹脂(A)と、エチレングリコール(B)と、窒素含有化合物(C)と、前記窒素含有化合物(C)とは異なる非晶性ポリアミド(D)とを含有する樹脂組成物において、樹脂組成物中のアルカリ金属の含有量を0.1~3.0質量ppmの範囲にすることで上述した従来の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
【0008】
〔1〕
ポリオキシメチレンホモポリマー樹脂(A)100質量部に対して、
数平均分子量が1000~7000であるポリエチレングリコール(B)0.5~3.0質量部と、
窒素含有化合物(C)0.01~0.5質量部と、
前記窒素含有化合物(C)とは異なる非晶性ポリアミド(D)0.01~0.5質量部と、
を含有するポリオキシメチレン樹脂組成物であって、
前記ポリオキシメチレン樹脂組成物中に含まれるアルカリ金属の含有量が0.1~3.0質量ppmであることを特徴とする、ポリオキシメチレン樹脂組成物。
【0009】
〔2〕
前記窒素含有化合物(C)が、アミノ置換トリアジン化合物、尿素誘導体、アミド化合物、低融点ポリアミド、アクリルアミド共重合体、ヒドラジド化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、〔1〕に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
【0010】
〔3〕
前記アルカリ金属がカリウムであることを特徴とする、前記〔1〕又は〔2〕に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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