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公開番号2025096102
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2024060925
出願日2024-04-04
発明の名称ポリイソシアネート組成物及びペイントプロテクションフィルム用塗料組成物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 18/79 20060101AFI20250619BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】速乾性に優れ、良好な耐擦り傷性、耐汚染性、密着性、伸展性を付与することができるポリイソシアネート組成物を提供する。
【解決手段】ポリイソシアネート組成物は、脂肪族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートからなる群より選ばれるジイソシアネートと、数平均分子量が100以上10000以下であり、且つ、オキシプロピレン基を有するポリエーテル系ポリオール、ε-カプロラクトンから誘導されるポリエステル系ポリオール、及び、ポリカーボネート系ポリオールからなる群より選ばれるポリオールと、から誘導されるポリイソシアネートを含み、アロファネート基のモル数をA、イソシアヌレート基のモル数をB、ウレタン基のモル数をCとした場合、C/(A+C)が0.01以上0.99以下であり、かつ、B/(A+B+C)が0.01以上0.90以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
脂肪族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種類のジイソシアネート(A)と、
ポリエーテル系ポリオール(B1)、ポリエステル系ポリオール(B2)及びポリカーボネート系ポリオール(B3)からなる群より選ばれる少なくとも1種類のポリオール(B)と、
から誘導されるポリイソシアネートを含み、
前記ポリオール(B)の数平均分子量が100以上10000以下であり、かつ、前記ポリオール(B)のヒドロキシル基についての数平均官能基数が2以上3以下であり、
前記ポリエーテル系ポリオール(B1)は、オキシプロピレン基を有し、
前記ポリエステル系ポリオール(B2)は、ε-カプロラクトンから誘導され、
ポリカーボネート系ポリオール(B3)は、カーボネート基含有物質とジオールから誘導され、
ポリイソシアネート組成物が、アロファネート基、イソシアヌレート基、及びウレタン基を含有し、前記アロファネート基のモル数をA、前記イソシアヌレート基のモル数をB、前記ウレタン基のモル数をCとした場合、
C/(A+C)が0.01以上0.99以下であり、かつ、B/(A+B+C)が0.01以上0.90以下であるポリイソシアネート組成物。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
B/(A+B+C)が0.01以上0.39以下である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項3】
B/(A+B+C)が0.01以上0.30以下である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項4】
前記ポリオール(B)の数平均分子量が100以上2000以下である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項5】
前記ポリオール(B)の数平均分子量が100以上1000以下である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項6】
前記ポリオール(B)が、ポリエーテル系ポリオール(B1)及び/又はポリエステル系ポリオール(B2)である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項7】
前記ポリオール(B)が、ポリエステル系ポリオール(B2)である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項8】
前記ポリイソシアネート組成物に含まれるポリイソシアネートのイソシアネート基についての数平均官能基数(fn)が3.0~8.0である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を用いた塗料組成物。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を用いたペイントプロテクションフィルム用イソシアネート硬化剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイソシアネート組成物、塗料組成物、ペイントプロテクションフィルム用イソシアネート硬化剤組成物、ペイントプロテクションフィルム用塗料組成物及び基材に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリイソシアネート組成物は、塗膜に、高外観、高耐候性、高耐久性といった様々な機能を付与することができるため、建築、自動車、プラスチック、情報家電用等の塗料原料として広く用いられている。
【0003】
近年、プラスチックやフィルム表面の傷防止ニーズが高まっている。通常は表面の硬度を高くして傷をつきにくくする手法がとられるが、この手法には、塗膜が固くなり基材の変形に追従できずに塗膜が破壊されるという課題がある。塗膜に柔軟性を持たせて塗膜破壊を防止しつつ耐擦り傷性を向上させた場合、塗膜のガラス転移温度(Tg)の低下による乾燥性低下や基材変形による密着性低下の課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6604803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、プラスチックやフィルムのコーティング層に用いた際に、速乾性に優れ、且つ、良好な耐擦り傷性、耐汚染性、密着性、伸展性を付与することができ、特にペイントプロテクションフィルム(以下、PPFとする)の塗料であるPPF用塗料組成物に用いられるPPF用イソシアネート硬化剤組成物に好適なポリイソシアネート組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
(1) 脂肪族ジイソシアネート及び脂環式ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種類のジイソシアネート(A)と、
ポリエーテル系ポリオール(B1)、ポリエステル系ポリオール(B2)及びポリカーボネート系ポリオール(B3)からなる群より選ばれる少なくとも1種類のポリオール(B)と、
から誘導されるポリイソシアネートを含み、
前記ポリオール(B)の数平均分子量が100以上10000以下であり、かつ、前記ポリオール(B)のヒドロキシル基についての数平均官能基数が2以上3以下であり、
前記ポリエーテル系ポリオール(B1)は、オキシプロピレン基を有し、
前記ポリエステル系ポリオール(B2)は、ε-カプロラクトンから誘導され、
ポリカーボネート系ポリオール(B3)は、カーボネート基含有物質とジオールから誘導され、
ポリイソシアネート組成物が、アロファネート基、イソシアヌレート基、及びウレタン基を含有し、前記アロファネート基のモル数をA、前記イソシアヌレート基のモル数をB、前記ウレタン基のモル数をCとした場合、
C/(A+C)が0.01以上0.99以下であり、かつ、B/(A+B+C)が0.01以上0.90以下であるポリイソシアネート組成物。
(2) B/(A+B+C)が0.01以上0.39以下である、(1)に記載のポリイソシアネート組成物。
(3) B/(A+B+C)が0.01以上0.30以下である、(1)に記載のポリイソシアネート組成物。
(4) 前記ポリオール(B)の数平均分子量が100以上2000以下である、(1)~(3)のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
(5) 前記ポリオール(B)の数平均分子量が100以上1000以下である、(1)~(4)のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
(6) 前記ポリオール(B)が、ポリエーテル系ポリオール(B1)及び/又はポリエステル系ポリオール(B2)である、(1)~(5)のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
(7) 前記ポリオール(B)が、ポリエステル系ポリオール(B2)である、(1)~(6)のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
(8) 前記ポリイソシアネート組成物に含まれるポリイソシアネートのイソシアネート基についての数平均官能基数(fn)が3.0~8.0である、(1)~(7)のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物。
(9) (1)~(8)のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を用いた塗料組成物。
(10) (1)~(8)のいずれか1つに記載のポリイソシアネート組成物を用いたPPF用イソシアネート硬化剤組成物。
(11) (10)に記載のPPF用イソシアネート硬化剤組成物を用いたPPF用塗料組成物。
(12) (11)に記載のPPF用塗料組成物を用いて塗膜を作成した基材。
【発明の効果】
【0007】
上記態様のポリイソシアネート組成物を用いたPPF用塗料組成物は、速乾性に優れ、且つ、塗膜に良好な耐擦り傷性、耐汚染性、密着性、伸展性を付与することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0009】
なお、本明細書において、「ポリオール」とは、一分子中に2つ以上のヒドロキシ基(-OH)を有する化合物を意味する。
また、本明細書において、「ポリイソシアネート」とは、2つ以上のイソシアネート基(-NCO)を有する単量体化合物が複数結合した反応物を意味する。
また、本明細書において、特に断りがない限り、「(メタ)アクリル」は、メタクリルとアクリルとを包含し、「(メタ)アクリレート」はメタクリレートとアクリレートとを包含するものとする。
【0010】
≪ポリイソシアネート組成物≫
本実施形態のポリイソシアネート組成物は、ジイソシアネート(A)と、ポリオール(B)とから誘導されるポリイソシアネートを含む。すなわち、当該ポリイソシアネートは、ジイソシアネート(A)と、ポリオール(B)との反応物である。
(【0011】以降は省略されています)

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