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公開番号2025050432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159227
出願日2023-09-22
発明の名称ポリアミド樹脂組成物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 77/00 20060101AFI20250327BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
本発明は、摺動特性及び機械特性により優れるポリアミド樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)ポリアミド樹脂と、(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体と、(C)相溶化剤と、(D)繊維状充填材と、を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリアミド樹脂と、
(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体と、
(C)相溶化剤と、
(D)繊維状充填材と、
を含むことを特徴とする、ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記(C)相溶化剤が、オレフィン骨格及び/又は芳香環骨格を有することを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
前記(B)ポリオレフィン系グラフト共重合体の含有量は、前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して1~15質量部であり、前記(C)相溶化剤の含有量は、前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して0.01~15質量部であり、前記(D)繊維状充填材の含有量は、前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して1~150質量部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
前記(C)相溶化剤が、オレフィン骨格との親和性を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項5】
前記(C)相溶化剤が、芳香環との親和性を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
前記(C)相溶化剤が、前記(A)ポリアミド樹脂との反応性官能基を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項7】
前記(B)ポリオレフィン系グラフト共重合体が、主鎖にポリエチレンを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項8】
前記(C)相溶化剤が、カルボン酸無水物由来の構造単位を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項9】
前記(D)繊維状充填材は、平均長径Lと平均短径d1との比(L/d1)が、1000以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項10】
前記(C)相溶化剤が、側鎖にアミド結合を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアミド樹脂は、摺動特性、成形加工性、機械物性、耐薬品性等に優れている。ポリアミド樹脂は、従来から産業資材用、自動車用、電気電子用、及び工業用等の部品材料として広く利用されている。
【0003】
近年では、自動車分野、電気電子分野等で金属部材の樹脂化が進んでおり、特に自動車分野において、燃費向上のための軽量化、コスト低減、及び組立工程合理化の観点から、より摺動特性及び耐熱性に優れ、強度及び弾性率等の機械特性に優れる成形材料が求められている。
【0004】
ポリアミド樹脂の摺動特性をより向上させる手法として、ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂、黒鉛、二硫化モリブデン等の固体潤滑剤を配合し、混練する技術が知られている。
【0005】
例えば、特許文献2~4には、ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂を配合し、摺動特性を高めたポリアミド樹脂組成物が開示されている。
また、特許文献1には、ポリアミド樹脂にポリオレフィン系樹脂を分散させることで得られる動力伝達ガイド用摺動部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-117842号公報
国際公開第WO2013/047625号
特開2011-84679号公報
特開2012-102189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2~4に開示されたような、ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂を配合する技術については、配合するフッ素系樹脂として、例えば、ポリテトラフルオロエチレンが用いられる。
しかしながら、フッ素系樹脂としてポリテトラフルオロエチレンを用いた場合、ポリテトラフルオロエチレンを微分散化するために、ポリテトラフルオロエチレンの融点以上の温度で高剪断条件下にて溶融混練する必要があり、溶融混練の結果として、ポリアミド樹脂が劣化し、機械強度が低下してしまうという問題があった。
【0008】
また、特許文献1に開示されたような、ポリアミド樹脂にポリオレフィン系樹脂を配合する技術については、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度は異なり、製造時に加わる剪断速度によっても、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度は大きく変化することがある。その結果として、ポリオレフィン系樹脂のモルフォロジー状態が機械特性及び摺動特性に大きな影響を及ぼすという問題があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、摺動特性、耐熱性及び機械特性に優れるポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の態様を包含する。
〔1〕(A)ポリアミド樹脂と、
(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体と、
(C)相溶化剤と、
(D)繊維状充填材と、
を含むことを特徴とする、ポリアミド樹脂組成物。
〔2〕前記(C)相溶化剤が、オレフィン骨格及び/又は芳香環骨格を有することを特徴とする、〔1〕に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔3〕前記(B)ポリオレフィン系グラフト共重合体の含有量は、前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して1~15質量部であり、前記(C)相溶化剤の含有量は、前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して0.01~15質量部であり、前記(D)繊維状充填材の含有量は、前記(A)ポリアミド樹脂100質量部に対して1~150質量部であることを特徴とする、〔1〕又は〔2〕に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔4〕前記(C)相溶化剤が、オレフィン骨格との親和性を有することを特徴とする、〔1〕~〔3〕いずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔5〕前記(C)相溶化剤が、芳香環との親和性を有することを特徴とする、〔1〕~〔4〕いずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔6〕前記(C)相溶化剤が、前記(A)ポリアミド樹脂との反応性官能基を有することを特徴とする、〔1〕~〔5〕に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔7〕前記(B)ポリオレフィン系グラフト共重合体が、主鎖にポリエチレンを有することを特徴とする、〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔8〕前記(C)相溶化剤が、カルボン酸無水物由来の構造単位を含むことを特徴とする、〔1〕~〔7〕のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔9〕前記(D)繊維状充填材は、平均長径Lと平均短径d1との比(L/d1)が、1000以下であることを特徴とする、〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔10〕前記(C)相溶化剤が、側鎖にアミド結合を有することを特徴とする、〔1〕~〔9〕のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
〔11〕(A)ポリアミド樹脂、(B)側鎖に含芳香環ポリマーを有するポリオレフィン系グラフト共重合体及び(C)相溶化剤を溶融混錬することを特徴とする、ポリアミド樹脂組成物の製造方法。
〔12〕〔1〕~〔10〕のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物を成形してなることを特徴とする、成形体。
〔13〕〔1〕~〔10〕のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物からなることを特徴とする、摺動部材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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