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公開番号2025071868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182270
出願日2023-10-24
発明の名称塗料組成物、及び塗膜
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 7/63 20180101AFI20250430BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】70重量%以上の高固形分濃度の塗料においても粘度上昇が抑制されて、かつ優れた艶消し外観を有する、また、塗膜としたときの耐薬品性が良好な塗料組成物の提供。
【解決手段】アスパラギン酸エステル化合物及び/又は水酸基含有樹脂化合物と、有機ポリマー粒子とを含み、10μm~100μmの平均粒径を有する有機ポリマー粒子の含有量が前記アスパラギン酸エステル化合物及び/又は水酸基含有樹脂化合物の総量に対して、10重量%~200重量%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アスパラギン酸エステル化合物(A-1)及び/又は水酸基含有樹脂化合物(A-2)と、有機ポリマー粒子(B)とを含み、
前記有機ポリマー粒子(B)の平均粒径が10μm以上100μm以下、含有量が前記アスパラギン酸エステル化合物(A-1)及び/又は水酸基含有樹脂化合物(A-2)の総量に対して10重量%以上200重量%以下であり、かつ、スチレン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、及びビニルブチラール樹脂粒子からなる群より選択される少なくとも1種以上であり、
固形分濃度が70重量%以上である塗料用主剤。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に記載の塗料用主剤と、ポリイソシアネート組成物(C)とを含み、固形分濃度が70重量%以上である、塗料組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の塗料組成物を硬化させてなる、塗膜。
【請求項4】
ポリイソシアネート組成物(C)と、有機ポリマー粒子(B)とを含み、
前記有機ポリマー粒子(B)の平均粒径が10μm以上100μm以下、含有量が前記ポリイソシアネート組成物(C)の総量に対して10重量%以上200重量%以下であり、かつ、スチレン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、及びビニルブチラール樹脂粒子からなる群より選択される少なくとも1種以上であり、
固形分濃度が70重量%以上である塗料用硬化剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料組成物、及び塗膜に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、SDGsをはじめとする時代の流れ中で地球環境に配慮した活動が企業にも求められており、コーティング材及び塗料の分野においても様々な取り組みが進められている。例えば、塗料の固形分濃度を高くすることで塗膜硬化/乾燥過程に排出される揮発性有機溶剤(VOC)量を削減し、環境負荷を低減させる技術もその一例である。また、環境負荷の低減だけでなく、同時に得られる塗膜の強度や耐久性を損なわない、更には向上させることが求められている。
【0003】
アスパラギン酸エステル化合物は、ポリウレタン塗料組成物の主剤であるポリオールを単独で使用した場合と比較して粘度が低く、ポリアスパラティック塗料組成物中の希釈溶剤を大幅に低減させられるために、ハイソリッド処方や無溶剤処方とすることが可能である。
【0004】
また、アスパラギン酸エステル化合物のアミノ基と脂肪族及び/又は脂環族ポリイソシアネートのイソシアネート基との反応性が速いために、ポリアスパラティック塗料組成物はポリウレタン塗料組成物と比較して室温下でも硬化速度が速く、機械強度に優れているという特長を有しており、応用が期待されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、ポリアスパラギン酸エステル化合物と、イソシアヌレート基、イミノオキサジアジンジオン基、ウレトジオン基、アロファネート基、及びビウレット基の含有量(モル%)が所定の関係にあるポリイソシアネート組成物と、を含有するポリアスパラティック塗料組成物が開示されている。当該ポリアスパラティック塗料組成物において、前記ポリイソシアネート組成物はハイソリッド処方や無溶剤処方に適した低粘度で、硬化性や乾燥性を維持しつつ、当該ポリアスパラティック塗料組成物を使用した塗膜が耐薬品性や硬度及び耐候性にも優れるという特長を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2018/163953号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に提案されるようなポリアスパラティック塗料組成物については、ハイソリッド化は達成しているものの、それを外装分野で使用できるような艶消し外観を得る方法については何ら言及されていない。
【0008】
一般に、塗料の艶消し剤としてシリカ(二酸化ケイ素)が使用される。シリカを含む塗料は、溶媒(溶剤)で希釈されることでシリカ同士の水素結合の作用が弱まり、その粘度は塗工適性範囲に制御することが可能である。一方で、ハイソリッド処方や無溶剤処方塗料においては溶媒(溶剤)の含有量が少ないため、相対的にシリカの含有率が高くなりシリカ同士の水素結合が強く作用し、塗料が高粘度となり塗工適性が得られない、塗膜外観が悪いなどの問題が発生していた。塗工粘度の適正範囲に関しては各種塗工機の性能により異なるが、シリカ等の艶消し剤を含有する塗料においては、塗工適性や塗膜外観の点から塗工時の適正粘度範囲は最大でも20,000mPa・s以下が好ましいとされているが、シリカの含有率が多くなるにつれてその制御が困難であった。また、シリカはその特性として耐薬品性、特に耐アルカリ性が弱く、シリカの配合量が多い塗膜を強いアルカリ条件下で使用すると、塗膜が白濁したり、膨れや剥がれといった外観不良や、耐候性不良等の経年劣化につながることが知られていた。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、本発明によれば、70重量%以上の高固形分濃度の塗料においても粘度上昇が抑制されて、かつ優れた艶消し外観を有する塗料組成物を提供する。また、前記塗料組成物を塗膜としたときの耐薬品性が良好である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
(1)アスパラギン酸エステル化合物(A-1)及び/又は水酸基含有樹脂化合物(A-2)と、有機ポリマー粒子(B)とを含み、
前記有機ポリマー粒子(B)の平均粒径が10μm以上100μm以下、含有量が前記アスパラギン酸エステル化合物(A-1)及び/又は水酸基含有樹脂化合物(A-2)の総量に対して10重量%以上200重量%以下であり、かつ、スチレン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、及びビニルブチラール樹脂粒子からなる群より選択される少なくとも1種以上であり、
固形分濃度が70重量%以上である塗料用主剤。
(2)(1)に記載の塗料用主剤と、ポリイソシアネート組成物(C)とを含み、固形分濃度が70重量%以上である、塗料組成物。
(3)(2)に記載の塗料組成物を硬化させてなる、塗膜。
(4)ポリイソシアネート組成物(C)と、有機ポリマー粒子(B)とを含み、
前記有機ポリマー粒子(B)の平均粒径が10μm以上100μm以下、含有量が前記ポリイソシアネート組成物(C)の総量に対して10重量%以上200重量%以下であり、かつ、スチレン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、及びビニルブチラール樹脂粒子からなる群より選択される少なくとも1種以上であり、
固形分濃度が70重量%以上である塗料用硬化剤。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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