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公開番号
2025056722
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2024127828
出願日
2024-08-02
発明の名称
ポリアセタール樹脂組成物、その成形品および物品
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
59/00 20060101AFI20250331BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ホルムアルデヒド捕捉剤による耐衝撃性の低下を抑制し、ホルムアルデヒド放出量が少なく、かつ金型汚染の少ないポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)ポリアセタール樹脂と、(B)熱可塑性ポリウレタンと、(C)少なくとも1つの尿素ユニット-NHCONH-を環の構成ユニットとして有する環状尿素化合物と、(D)ポリアミド樹脂と、を含み、前記(A)ポリアセタール樹脂及び前記(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、前記(A)ポリアセタール樹脂を50質量部以上95質量部以下、前記(B)熱可塑性ポリウレタンを5質量部以上50質量部以下、前記(C)環状尿素化合物を0.05質量部以上0.2質量部以下、及び前記(D)ポリアミド樹脂を0.1質量部以上5.0質量部以下含む、ポリアセタール樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリアセタール樹脂組成物であって、
(A)ポリアセタール樹脂と、
(B)熱可塑性ポリウレタンと、
(C)少なくとも1つの尿素ユニット-NHCONH-を環の構成ユニットとして有する環状尿素化合物と、
(D)ポリアミド樹脂と、を含み、
前記(A)ポリアセタール樹脂及び前記(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、
前記(A)ポリアセタール樹脂を、50質量部以上95質量部以下、
前記(B)熱可塑性ポリウレタンを、5質量部以上50質量部以下、
前記(C)環状尿素化合物を、0.05質量部以上0.2質量部以下、及び
前記(D)ポリアミド樹脂を、0.1質量部以上5.0質量部以下含む、ポリアセタール樹脂組成物。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記(C)環状尿素化合物が、環状モノウレイド及び環状ジウレイドからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項3】
前記(C)環状尿素化合物が、-CONHNH
2
基を含まない、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項4】
前記(C)環状尿素化合物が、エチレン尿素、ヒダントイン及びアラントインからなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項5】
前記(D)ポリアミド樹脂が、非晶性ポリアミド樹脂または融点180℃以下のポリアミド樹脂である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項6】
前記(D)ポリアミド樹脂が、ポリアミド6I又は融点180℃以下のポリアミド6-66-610共重合体である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項7】
前記(D)ポリアミド樹脂が、ポリアミド6Iである、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項8】
前記(A)ポリアセタール樹脂は、メルトフローレート(MFR)が15g/10min以下である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項9】
前記(D)ポリアミド樹脂がポリアミド6-66-610共重合体であり、
(C)/(D)の質量比の範囲が0.33以上0.60以下である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項10】
前記(D)ポリアミド樹脂がポリアミド6Iであり、
(C)/(D)の質量比の範囲が0.20以上0.70以下である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂組成物、その成形品および物品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、結晶性樹脂であり、剛性、強度、靭性、摺動性、及びクリープ性に優れる為、従来から、自動車部品、電気・電子部品、及び工業部品等の機構部品用の材料等として、広範囲に亘って用いられている。特に、自動車部品においては、VOC性能や色調特性の要求が高まってきている。また、自動車部品の小型化、軽量化に伴い、耐衝撃性向上の要求も高まってきている。一方、熱可塑性ポリウレタンは、ポリアセタール樹脂との相溶性が比較的良く、ポリアセタール樹脂に耐衝撃性を付与できる。このことから、ポリアセタール樹脂と熱可塑性ポリウレタンとを含む組成物がよく使用されている。
【0003】
このような組成物として、下記特許文献1に開示されるものが知られている。下記特許文献1には、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、熱可塑性ポリウレタン樹脂1~120質量部及びホルムアルデヒド反応性窒素を有するホルムアルデヒド捕捉剤0.01~5質量部を配合してなり、熱可塑性ポリウレタン樹脂が、0.1質量%以下の残存イソシアネート量を有し、3000質量ppm以下の水分含有量を有し、180℃において20万ポアズ以上の溶融粘度を示すポリアセタール樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-057044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1記載の組成物はホルムアルデヒド捕捉剤を添加することによる耐衝撃性の低下については改善の余地を有していた。ホルムアルデヒド捕捉剤を添加するポリアセタール樹脂においては、ホルムアルデヒド捕捉剤を添加することで熱可塑性ポリウレタン樹脂が分解され、成形品の耐衝撃性が低下する。
また、成形品から放出されるホルムアルデヒドを抑制するためのホルムアルデヒド捕捉剤が連続成形時に金型に堆積する金型汚染も問題になる。
【0006】
そこで、本発明は、ホルムアルデヒド捕捉剤による耐衝撃性の低下を改善し、ホルムアルデヒド放出量が少なく、かつ金型汚染の少ないポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上述した従来技術の課題を解決するべく鋭意研究を行った結果、下記手段により、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0009】
[1] ポリアセタール樹脂組成物であって、
(A)ポリアセタール樹脂と、
(B)熱可塑性ポリウレタンと、
(C)少なくとも1つの尿素ユニット-NHCONH-を環の構成ユニットとして有する環状尿素化合物と、
(D)ポリアミド樹脂と、を含み、
前記(A)ポリアセタール樹脂及び前記(B)熱可塑性ポリウレタンの合計100質量部に対して、
前記(A)ポリアセタール樹脂を、50質量部以上95質量部以下、
前記(B)熱可塑性ポリウレタンを、5質量部以上50質量部以下、
前記(C)環状尿素化合物を、0.05質量部以上0.2質量部以下、及び
前記(D)ポリアミド樹脂を、0.1質量部以上5.0質量部以下含む、ポリアセタール樹脂組成物。
[2] 前記(C)環状尿素化合物が、環状モノウレイド(環状モノウレイレン)及び環状ジウレイド(環状ジウレイレン)からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である、[1]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[3] 前記(C)環状尿素化合物が、-CONHNH
2
基を含まない、[1]または[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[4] 前記(C)環状尿素化合物が、エチレン尿素、ヒダントイン及びアラントインからなる群から選ばれる少なくとも一つの化合物である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
【0010】
[5] 前記(D)ポリアミド樹脂が、非晶性ポリアミド樹脂又は融点180℃以下のポリアミド樹脂である、[1]~[4]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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