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公開番号
2025054000
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023163158
出願日
2023-09-26
発明の名称
樹脂組成物、ペレット、および、成形品
出願人
グローバルポリアセタール株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C08L
59/00 20060101AFI20250331BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 軟質性に優れ、かつ、成形時の離型抵抗が小さい樹脂組成物、ならびに、ペレットおよび成形品の提供。
【解決手段】 ポリアセタール樹脂と、コアシェルポリマーと、ポリアルキレングリコールとを含み、ポリアルキレングリコールの数平均分子量が200~30,000であり、ポリアルキレングリコールの数平均分子量と樹脂組成物中の含有量(単位は質量%)を乗じて得た値が1,000~17,000である、樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリアセタール樹脂と、コアシェルポリマーと、ポリアルキレングリコールとを含み、
前記ポリアルキレングリコールの数平均分子量が200~30,000であり、ポリアルキレングリコールの数平均分子量と樹脂組成物中の含有量(単位は質量%)を乗じて得た値が1,000~17,000である、樹脂組成物。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記コアシェルポリマーを5~50質量部含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記ポリアルキレングリコールを0.3~10質量部含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ホルムアルデヒド捕捉剤を0.01~0.4質量部含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を0.01~3質量部含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
さらに、パラフィンワックスを含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールを含み、
ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記コアシェルポリマーを5~50質量部含み、
ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記ポリアルキレングリコールを0.3~10質量部含み、
さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ホルムアルデヒド捕捉剤を0.01~0.4質量部含み、
さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を0.01~3質量部含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
さらに、パラフィンワックスを含む、請求項8に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1、2、8または9に記載の樹脂組成物から形成されたペレット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、ペレット、および、成形品に関する。特に、ポリアセタール樹脂を主要成分とする樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、機械的性質、電気的性質、および、耐薬品性などの化学的性質に優れたプラスチックとして、広範囲の用途で使用されている。
ここで、ポリアセタール樹脂に軟質性を持たせるために、エラストマーを配合することが検討されている。
例えば、特許文献1には、ポリアセタール樹脂と、コアシェルポリマーを含む樹脂組成物であって、前記樹脂組成物を4mm厚さの多目的試験片に成形し、ISO178に従って測定した曲げ弾性率が1700MPa以下であり、かつ、前記樹脂組成物を、ウェルド部を中央に有する1.6mm厚さの試験片に成形し、ASTM D638に従い10mm/分で引張った時のウェルド伸びが20%以上である、樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-011562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のポリアセタール樹脂とコアシェルポリマーを含む樹脂組成物から得られた成形品は優れた軟質性を有するものである。
しかしながら、ポリアセタール樹脂にコアシェルポリマーを配合すると成形時の離型抵抗が大きくなる傾向にある。
本発明は、上記課題を解決することを目的とするものであって、軟質性に優れ、かつ、成形時の離型抵抗が小さい樹脂組成物、ならびに、ペレットおよび成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題のもと、本発明者が検討を行った結果、ポリアセタール樹脂と、コアシェルポリマーを含む樹脂組成物に、所定の条件を満たすポリアルキレングリコールを配合することにより、上記課題を解決しうることを見出した。
具体的には、下記手段により、上記課題は解決された。
<1>ポリアセタール樹脂と、コアシェルポリマーと、ポリアルキレングリコールとを含み、前記ポリアルキレングリコールの数平均分子量が200~30,000であり、ポリアルキレングリコールの数平均分子量と樹脂組成物中の含有量(単位は質量%)を乗じて得た値が1,000~17,000である、樹脂組成物。
<2>前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールを含む、<1>に記載の樹脂組成物。
<3>ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記コアシェルポリマーを5~50質量部含む、<1>または<2>に記載の樹脂組成物。
<4>ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記ポリアルキレングリコールを0.3~10質量部含む、<1>~<3>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<5>さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ホルムアルデヒド捕捉剤を0.01~0.4質量部含む、<1>~<4>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<6>さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を0.01~3質量部含む、<1>~<5>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<7>さらに、パラフィンワックスを含む、<1>~<6>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<8>前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールを含み、
ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記コアシェルポリマーを5~50質量部含み、
ポリアセタール樹脂100質量部に対して、前記ポリアルキレングリコールを0.3~10質量部含み、
さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ホルムアルデヒド捕捉剤を0.01~0.4質量部含み、
さらに、ポリアセタール樹脂100質量部に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を0.01~3質量部含む、<1>~<7>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<9>さらに、パラフィンワックスを含む、<8>に記載の樹脂組成物。
<10><1>~<9>のいずれか1つに記載の樹脂組成物から形成されたペレット。
<11><1>~<9>のいずれか1つに記載の樹脂組成物から形成された成形品。
<12><10>に記載のペレットから形成された成形品。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、軟質性に優れ、かつ、成形時の離型抵抗が小さい樹脂組成物、ならびに、ペレットおよび成形品を提供可能になった。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という)について詳細に説明する。なお、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は本実施形態のみに限定されない。
なお、本明細書において「~」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
本明細書において、各種物性値および特性値は、特に述べない限り、23℃におけるものとする。
本明細書で示す規格で説明される測定方法等が年度によって異なる場合、特に述べない限り、2023年1月1日時点における規格に基づくものとする。
【0008】
本実施形態の樹脂組成物は、ポリアセタール樹脂と、コアシェルポリマーと、ポリアルキレングリコールとを含み、前記ポリアルキレングリコールの数平均分子量が200~30,000であり、ポリアルキレングリコールの数平均分子量と樹脂組成物中の含有量(単位は質量%)を乗じて得た値が1,000~17,000であることを特徴とする。このような構成とすることにより、軟質性とウェルド特性に優れ、かつ、成形時の離型抵抗が小さい樹脂組成物、ならびに、ペレットおよび成形品を提供可能になる。
【0009】
ポリアセタール樹脂にコアシェル型エラストマーを配合することによって、軟質性を達成し、さらにウェルド特性を向上させることができる。ここで、軟質性とウェルド特性を低下させずに離型抵抗を改善するに際し、ポリアルキレングリコールを配合した。しかしながら、ポリアルキレングリコールの分子量が大きいと、ポリアセタール樹脂中に分散するポリアルキレングリコールの分散径が大きくなってしまう。この場合、引っ張られたときに、分散径の大きなポリアルキレングリコールが破断起点となってしまう。一方、ポリアルキレングリコールの分子量が小さいと、ポリアセタール樹脂中に分散するポリアルキレングリコールの分散径を小さくでき、引っ張られたときの破断起点となりにくい。しかしながら、ポリアルキレングリコールの配合量が多いと、破断の起点となり得る分散物の数が多くなってしまう。
本実施形態においては、数平均分子量が200~30,000のポリアルキレングリコールを用い、かつ、ポリアルキレングリコールの数平均分子量と樹脂組成物中の含有量(単位は質量%)を乗じて得た値を1,000~17,000とすることにより、分散径の大きなポリアルキレングリコールの割合を相対的に少なくし、また、ポリアルキレングリコールの分散物の数も必要以上に多くならないように配合量を調整することにより、軟質性を維持しつつ、離型抵抗を低くすることができたと推測される。さらに、ウェルド強度およびウェルド伸びも高いレベルで維持できた。
【0010】
<ポリアセタール樹脂>
本実施形態の樹脂組成物は、ポリアセタール樹脂を含む。
ポリアセタール樹脂は特に限定されるものではなく、2価のオキシメチレン基のみを構成単位として含むホモポリマーであっても、2価のオキシメチレン基と、炭素数が2~6の2価のオキシアルキレン基とを構成単位として含むコポリマーであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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