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公開番号
2025052805
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161715
出願日
2023-09-25
発明の名称
流体封入式防振装置
出願人
住友理工株式会社
代理人
弁理士法人笠井中根国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
F16F
13/10 20060101AFI20250328BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】第二の取付部材とカップ部材とを適切な位置に安定して保持することができる、新規な構造の流体封入式防振装置を提供する。
【解決手段】第一の取付部材16と第二の取付部材18とが本体ゴム弾性体20で連結されており、内部に非圧縮性流体が封入された流体室94,96が形成された構造を有する流体封入式防振装置10において、環状の第二の取付部材18が軸方向に挿入されるカップ部材14を備えており、第二の取付部材18がカップ部材14に対して圧入ゴム42を介してゴム圧入されており、第二の取付部材18の挿入先端面とカップ部材14との軸方向間がシールゴム40によって封止されており、第二の取付部材18の外周面に設けられた圧入ゴム42と一体の係合ゴム44がカップ部材14に係合されて第二の取付部材18とカップ部材14とが軸方向で相互に位置決めされている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第一の取付部材と第二の取付部材とが本体ゴム弾性体で連結されており、内部に非圧縮性流体が封入された流体室が形成された構造を有する流体封入式防振装置において、
環状の前記第二の取付部材は、外周面に設けられた圧入ゴムを介してカップ部材にゴム圧入されており、
該第二の取付部材における該カップ部材への挿入先端面にシールゴムが設けられて、該第二の取付部材の該挿入先端面と該カップ部材との軸方向間が該シールゴムによって封止されており、
該第二の取付部材の外周面には該圧入ゴムと一体の係合ゴムが設けられており、該係合ゴムと該カップ部材との係合によって該第二の取付部材と該カップ部材とが軸方向で相互に位置決めされている流体封入式防振装置。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記係合ゴムが前記圧入ゴムよりも外周へ突出するゴム突起とされており、
該ゴム突起が前記カップ部材の周壁を貫通する係合孔に軸直角方向で挿入されて、該ゴム突起が該カップ部材における該係合孔の内周面に軸方向で係合されている請求項1に記載の流体封入式防振装置。
【請求項3】
前記第二の取付部材は、軸方向視において長辺と短辺を有する扁平環状とされており、
前記ゴム突起が該第二の取付部材の長辺部分に設けられている請求項2に記載の流体封入式防振装置。
【請求項4】
前記第二の取付部材は、軸方向視において長辺と短辺を有する扁平環状とされており、
前記ゴム突起が該第二の取付部材の隅部に設けられている請求項2又は3に記載の流体封入式防振装置。
【請求項5】
前記カップ部材には、周壁部から前記第二の取付部材の挿入基端側へ突出するフック部が設けられており、該フック部が前記係合ゴムに対して軸方向で係合されている請求項1又は2に記載の流体封入式防振装置。
【請求項6】
前記カップ部材は、軸方向視において長辺と短辺を有する扁平環状とされており、
前記フック部が該カップ部材の短辺部分に設けられている請求項1又は2に記載の流体封入式防振装置。
【請求項7】
前記係合ゴムが前記圧入ゴムよりも外周まで突出しており、
該係合ゴムが前記第二の取付部材の挿入方向における該圧入ゴムの中央よりも挿入基端側に位置している請求項1又は2に記載の流体封入式防振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のエンジンマウント等に用いられる流体封入式防振装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、内部に封入された流体の流動作用に基づく防振効果を利用する流体封入式防振装置が、自動車のエンジンマウント等に用いられている。流体封入式防振装置は、例えば、特開2017-082991号公報(特許文献1)等に開示されているように、第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体で連結された構造を有しており、内部には非圧縮性流体が封入された流体室が設けられている。そして、流体封入式防振装置への振動入力時には、流体の流動作用等に基づく防振効果が発揮される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-082991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に示された流体封入式防振装置は、第二の取付部材に対してカップ部材が取り付けられることによって、流体室に非圧縮性流体が封入されている。特許文献1では、第二の取付部材の外周面に圧入ゴムが固着されていると共に、第二の取付部材の圧入先端面にシールゴムが突出しており、第二の取付部材がカップ部材に対して圧入ゴムを介してゴム圧入されていると共に、第二の取付部材とカップ部材側との間でシールゴムが圧縮されることによって第二の取付部材とカップ部材側との間が流体密に封止されている。
【0005】
しかしながら、第二の取付部材とカップ部材との間においてシールゴムがゴム圧入方向で圧縮されることにより、シールゴムのスプリングバックによって第二の取付部材がカップ部材に対して抜け方向に変位し易く、第二の取付部材とカップ部材を適切に位置決め保持することが難しかった。また、圧入ゴムを介して第二の取付部材をカップ部材にゴム圧入すると、圧入ゴムがせん断変形した状態で第二の取付部材がカップ部材に嵌め入れられることから、圧入ゴムのスプリングバックによって第二の取付部材がカップ部材に対して抜け方向に変位し易かった。それらの結果、シールゴムの圧縮代にバラつきが生じて、シール性能が不安定になるおそれがあった。また、特許文献1のように、第二の取付部材にブラケットが装着される場合には、ブラケットの装着に支障が出るおそれもあった。
【0006】
本発明の解決課題は、第二の取付部材とカップ部材とを適切な組付け位置に安定して保持することができる、新規な構造の流体封入式防振装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0008】
第一の態様は、第一の取付部材と第二の取付部材とが本体ゴム弾性体で連結されており、内部に非圧縮性流体が封入された流体室が形成された構造を有する流体封入式防振装置において、環状の前記第二の取付部材は、外周面に設けられた圧入ゴムを介してカップ部材にゴム圧入されており、該第二の取付部材における該カップ部材への挿入先端面にシールゴムが設けられて、該第二の取付部材の該挿入先端面と該カップ部材との軸方向間が該シールゴムによって封止されており、該第二の取付部材の外周面には該圧入ゴムと一体の係合ゴムが設けられており、該係合ゴムと該カップ部材との係合によって該第二の取付部材と該カップ部材とが軸方向で相互に位置決めされているものである。
【0009】
本態様に従う構造とされた流体封入式防振装置によれば、第二の取付部材がカップ部材に圧入ゴムを介してゴム圧入されることによって、第二の取付部材とカップ部材との軸方向間がシールゴムで封止されて、流体室の液密性が確保される。
【0010】
第二の取付部材とカップ部材は、例えば、圧入ゴムやシールゴムのスプリングバックによって抜け方向の力を受けることで、第二の取付部材とカップ部材が相互に抜ける方向へ変位して、シールゴムの圧縮量が低下し、流体室の液密性が低下するおそれがある。そこで、圧入ゴムと一体形成された係合ゴムとカップ部材とを係合させることによって、スプリングバック等による第二の取付部材とカップ部材の抜け側への相対変位を防いで、流体室の液密性を安定して確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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