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公開番号
2025049859
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023158323
出願日
2023-09-22
発明の名称
即席麺の製造方法
出願人
日清製粉株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A23L
7/113 20160101AFI20250327BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】アミロース小麦粉を含有し、かつ、ほぐれ性と食感に優れた即席麺の提供。
【解決手段】AACC法76-31によって測定される損傷澱粉量が4.0~7.0質量%である高アミロース小麦粉を、穀粉類及び澱粉類の総質量中に30質量%以上含有し、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、即席麺。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
AACC法76-31によって測定される損傷澱粉量が4.0~7.0質量%である高アミロース小麦粉を、穀粉類及び澱粉類の総質量中に30質量%以上含有し、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
即席麺。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、請求項1記載の即席麺。
【請求項3】
澱粉類を含有する、請求項1記載の即席麺。
【請求項4】
フライ麺又はノンフライ麺である、請求項1記載の即席麺。
【請求項5】
α化した麺を乾燥させることを含む、即席麺の製造方法であって、
該即席麺の原料粉は、AACC法76-31によって測定される損傷澱粉量が4.0~7.0質量%である高アミロース小麦粉を、穀粉類及び澱粉類の総質量中に30質量%以上含有し、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
方法。
【請求項6】
前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記原料粉が澱粉類を含有する、請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記即席麺がフライ麺又はノンフライ麺である、請求項5記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、即席麺の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
即席麺は、α化処理された後の乾燥法により、油ちょうにより乾燥させたフライ麺と、油ちょうを行わずに熱風などで乾燥させたノンフライ麺に分けられる。特許文献1には、穀粉類100質量部中又は穀粉類と澱粉類の合計100質量部中に、損傷澱粉が10質量%以上である米粉を2~50質量部含有する即席麺又は乾麺が、湯戻し時間や茹で上げ時間の短縮を可能とすることが記載されている。
【0003】
穀物に含まれる澱粉にはアミロースとアミロペクチンが含まれる。アミロースは、消化酵素による消化性が悪く、そのため、ヒトの消化酵素で消化されない難消化性成分、すなわち食物繊維として機能し得、難消化性澱粉に分類される。近年、澱粉合成に関連する酵素に変異を有することでアミロース含有量を増加させた高アミロース小麦が開発されている(非特許文献1、2)。特許文献2~5には、澱粉分枝酵素SBEIIaの遺伝子の点変異を有し、SBEIIaの活性が低下しており、穀粒に含まれる澱粉のアミロース含有量が高い高アミロース小麦が開示されている。非特許文献3には、ヨウ素比色法によるアミロース含有量が約71~84%であるSBEIIaの活性が低い改変小麦由来の高アミロース小麦粉における損傷澱粉量が3.6~2.0%であり、野生型小麦の小麦粉における損傷澱粉量が4.7%であったことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-174755号公報
特表2007-504803号公報
特表2008-526690号公報
特表2015-504301号公報
特表2019-527054号公報
【非特許文献】
【0005】
J Jpn Assoc Dietary Fiber Res, 2003, 7(1):20-25
Trends in Food Science and Technology, 2006, 17:448-456
Carbohydrate Polymers, 2020, 245:116557
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高アミロース小麦粉は有望な食物繊維素材の1つである。本発明は、高アミロース小麦粉を含有し、かつ、ほぐれ性と食感に優れた即席麺を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、従来の高アミロース小麦粉と比べて損傷澱粉量が高い高アミロース小麦粉を用いることで、ほぐれ性と食感の向上した即席麺が得られることを見出した。
【0008】
本発明の代表的実施形態として、以下を提供する。
〔1〕AACC法76-31によって測定される損傷澱粉量が4.0~7.0質量%である高アミロース小麦粉を、穀粉類及び澱粉類の総質量中に30質量%以上含有し、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
即席麺。
〔2〕前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、〔1〕記載の即席麺。
〔3〕澱粉類を含有する、〔1〕又は〔2〕記載の即席麺。
〔4〕フライ麺又はノンフライ麺である、〔1〕~〔3〕のいずれか1項記載の即席麺。
〔5〕α化した麺を乾燥させることを含む、即席麺の製造方法であって、
該即席麺の原料粉は、AACC法76-31によって測定される損傷澱粉量が4.0~7.0質量%である高アミロース小麦粉を、穀粉類及び澱粉類の総質量中に30質量%以上含有し、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
方法。
〔6〕前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、〔5〕記載の方法。
〔7〕前記原料粉が澱粉類を含有する、〔5〕又は〔6〕記載の方法。
〔8〕前記即席麺がフライ麺又はノンフライ麺である、〔5〕~〔7〕のいずれか1項記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明で提供される即席麺は、従来の高アミロース小麦粉を用いたものと比べて、ほぐれ性と食感が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、高アミロース小麦粉とは、アミロース含有量が、好ましくは40質量%以上、より好ましくは43質量%以上、さらに好ましくは48質量%以上の小麦粉をいう。小麦粉のアミロース含有量とは、該小麦粉に含まれる総澱粉中のアミロース含有量をいう。本明細書における小麦粉のアミロース含有量は、コンカナバリンA(ConA)法により分析された値として定義され、例えば、該小麦粉をMegazyme社のアミロース/アミロペクチン分析キット(AMYLOSE/AMYLOPECTIN ASSAY KIT)で分析することで測定することができる。従来一般的なアミロース含有量の分析方法としては、(1) アミロースのヨウ素に対する結合能の高さを利用した方法(ヨウ素親和力測定法;例えば電流滴定法、比色定量法、AACC61-03法など)、(2) アミロペクチンとConAが特異的に結合することを利用した方法(ConA法)が知られている。しかし(1)を利用した方法ではアミロース量がより高く算出される傾向がある。例えば、非特許文献1や2に記載されるSGP-1遺伝子の機能欠失型変異(null変異)を有する高アミロース小麦粉のアミロース含有量は、ヨウ素親和力測定法では37質量%程度であるが、ConA法では31質量%程度である。なお、従来一般的な小麦粉のアミロース含有量は、ヨウ素親和力測定法では32質量%未満、ConA法では28質量%未満である。
(【0011】以降は省略されています)
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