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公開番号
2025044647
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023152348
出願日
2023-09-20
発明の名称
マイクロ流体デバイスを用いた辺長分布が狭い三角形平板状金ナノプレートの合成方法
出願人
学校法人関東学院
代理人
個人
主分類
B22F
9/24 20060101AFI20250326BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】本件発明は、常温・常圧の状態で、溶液を均一に混合し金ナノプレートの辺長を制御し、強い光吸収ピークを持つ金ナノプレートの合成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するため、金イオン含有溶液に2種類の還元剤を用いて金ナノプレートを合成する方法であって、2種類の還元剤と、保護剤とをそれぞれ別々に含有した各溶液を調製する工程と、2種類の還元剤の配合を最適化した溶液と金イオンと保護剤を含有した溶液をそれぞれ調製する工程と、調整した溶液をマイクロ流体デバイスを用いて混合し、静置することで金ナノプレートを合成する工程とを含むことを特徴とする製造方法を採用する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
辺長分布の狭い金ナノプレートを合成する方法であり、以下の工程1から工程6を含むことを特徴とするマイクロ流体デバイスを用いる金ナノプレートの合成方法。
工程1:イオン交換水とクエン酸三ナトリウムとを混合し、クエン酸三ナトリウム濃度50mM以上150mM以下の第1還元剤水溶液を調製する。
工程2:イオン交換水とタンニン酸とを混合し、タンニン酸濃度2mM以上10mM以下の第2還元剤水溶液を調製する。
工程3:保護剤として、金の結晶面の(111)面に選択的に吸着するカチオン系界面活性剤と、イオン交換水とを混合し、保護剤含有濃度5mM以上15mM以下の保護剤含有溶液を調製する。
工程4:第1還元剤水溶液と、第2還元剤水溶液と、イオン交換水とを混合することで、クエン酸濃度1mM以上5mM以下と、タンニン酸濃度0.1mM以上5mM以下となる溶液Aを調製する。
工程5:モル濃度10mM以上40mM以下の塩化金酸水溶液に撹拌しながら保護材含有溶液を添加することで、塩化金酸濃度0.1mM以上10mM以下と、保護剤含有濃度1mM以上15mM以下となる溶液Bを調製する。
工程6:2口の入口を備えたマイクロ流体デバイスを用い、一方の入口から溶液Aまたは溶液Bのいずれか一方を、他方の入口から他方の溶液を送液し、溶液Aおよび溶液Bを合流させ、流路長100mm以上の中空流路で反応させ、その後、マイクロ流体デバイスの出口で回収した溶液を、常温・常圧の状態で24時間以上静置することで辺長分布の狭い金ナノプレートを合成する。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記工程1では、2g以上3g以下のクエン酸三ナトリウムと、50mL以上200mL以下のイオン交換水とを混合することで第1還元剤水溶液を調製する請求項1に記載のマイクロ流体デバイスを用いる金ナノプレートの合成方法。
【請求項3】
前記工程2では、0.5g以上1.5g以下のタンニン酸と、50mL以上150mL以下のイオン交換水とを混合することで第2還元剤水溶液を調製する請求項1に記載のマイクロ流体デバイスを用いる金ナノプレートの合成方法。
【請求項4】
前記工程3では、保護剤として、金の結晶面の(111)面に選択的に吸着するカチオン系界面活性剤0.01g以上0.02g以下と、4mL以上6mL以下のイオン交換水とを混合することで保護剤含有溶液を調製する請求項1に記載のマイクロ流体デバイスを用いる金ナノプレートの合成方法。
【請求項5】
前記工程4では、120μL以上130μL以下の第1還元剤水溶液と、0.1mL以上0.3mL以下の第2還元剤水溶液と、7mL以上8mL以下のイオン交換水とを混合して溶液Aを調製する請求項1に記載のマイクロ流体デバイスを用いる金ナノプレートの合成方法。
【請求項6】
前記工程5では、0.1mL以上0.3mL以下の塩化金酸水溶液をスターラで撹拌しながら、3.0mL以上5.0mL以下の保護剤含有溶液を添加して溶液Bを調製する請求項1に記載のマイクロ流体デバイスを用いる金ナノプレートの合成方法。
【請求項7】
前記工程6では、マイクロ流体デバイスの各送液入口から溶液Aと、溶液Bとをそれぞれシリンジポンプにより流量0.1mL/mm以上1.0mL/mmで送液し、溶液Aおよび溶液Bを合流させ、流路長100mm以上の中空流路で反応させ、マイクロ流体デバイスの排出口から回収した溶液は、各組成の金に対するモル比がクエン酸1.5以上2.6以下、CTAB6.0以上8.0以下、タンニン酸0.1以上1.0以下で調製し、24時間以上常温・常圧の状態で静置する請求項1に記載のマイクロ流体デバイスを用いる金ナノプレートの合成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本件発明は、マイクロ流体デバイスを用いて辺長分布が狭い金ナノプレートを合成する金ナノプレートの合成方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、金ナノ粒子は優れた安定性や生体適合性などの理由から、バイオセンサーや触媒、治療薬、導電材料などとして多くの分野で利用されている。
【0003】
金ナノ粒子の局面プレズモン共鳴(Localized Surface Plasmon Resonance:LSPR)由来の光吸収は、インフルエンザ検査、妊娠検査、アレルギー検査などのイムノクロマト法による抗原検査に利用されている。金ナノ粒子である金ナノプレートの合成方法として、液相還元法による合成方法、常温・常圧の状態で静置する合成方法などがある。これらの検査薬において病原体である抗原検査を高感度化するためには、金ナノ粒子の光吸収ピークの先鋭化が必要となる。三角形平板状の金ナノプレートは、平板の辺の長さに起因する吸収ピークと板の厚さに起因する吸収ピークが存在するため、青色を呈し、鋭利な吸収ピークを示す。
【0004】
例えば特許文献1では、バイオセンサーに用いる金ナノプレートとして、当該文献の懸濁液Aは、50mMのヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド(CTAC)水溶液を撹拌し、50mMの塩化金酸水溶液と、10mMのヨウ化ナトリウム水溶液と、100mMのL-アスコルビン酸水溶液とを添加、30秒間撹拌し、金ナノプレート種粒子懸濁液の10倍希釈溶液を添加し、撹拌する方法を採用し、得られた懸濁液をインキュベーター(30℃)内で12時間静置することで金ナノプレートを合成する金ナノプレートの合成方法が開示されている。
【0005】
また、非特許文献1の実験Aは、90℃に保たれた容器に、100mMのクエン酸三ナトリウムと、1.25mMの塩化金酸と、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)とを添加し、混合することで金ナノプレートを合成する金ナノプレートの合成方法が開示されている。
【0006】
非特許文献2では、還元剤としてクエン酸三ナトリウムと、タンニン酸との2種類の還元剤の配合を最適化することによって、溶液の精密な温度制御が必要なく、常温・常圧の状態で24時間以上静置するだけで青い透過色を呈する金ナノプレートの合成方法が開示されている
【0007】
球状の金ナノ粒子の合成では、クエン酸による加熱還元により平均粒子径が数十nmの金ナノ粒子が合成できる。さらに、クエン酸とタンニン酸を還元剤として用いることにより、粒子径が減少することがわかっており、粒子径は反応初期に生成される核の数に依存し、タンニン酸は核を生成する反応初期において、金イオンを還元する。よって、タンニン酸の添加量を増加させると多くの核が生成される。さらにクエン酸は核が生成した後に、核の周りにシェルを形成する役割の還元剤として作用する。
【0008】
金ナノプレートの合成では、最初に核の形成が必要である。そのためシード法では、あらかじめ合成した粒子径が数nmの金ナノ粒子を核として用い、塩化金酸、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(以下、単に「CTAB」と称する。)と、クエン酸とを添加して、CTABにより金の結晶の(111)面を保護しながら、クエン酸により(100)面、または(110)面にシェルを形成することで金ナノプレートを合成できる。また、クエン酸により加熱還元する方法は加熱により核の形成が必要であるが、厳密に温度制御しなければ、核のサイズを制御できないため、辺長が数十~数百nmで青い透過色の金ナノプレートを合成することが困難である。
【0009】
これらの方法で得られる金ナノプレートは、赤色、マゼンタ、紫色、紺色、青色、シアン、又は、薄水色の色調を呈する懸濁液となる。イムノクロマト法による抗原検査で、青色を呈する金ナノプレートと結合した抗体(以下、単に金ナノプレート抗体複合体と称する。)をコンジュケートションパッドに使用して用い、メンブレンのテストライン上に、あらかじめテストライン上に塗布した抗体、抗原、金ナノプレート抗体複合体が結合したサンドイッチ構造の複合体が形成されることにより、テストライン上に青いラインを示すが、赤色にしか調製できない球状金ナノ粒子を使用した場合と比較して、顕著に検出ラインの視認性を向上することができるため、赤い透過色よりも青い透過色が良いと開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
再表2017/154989号
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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