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公開番号2025044509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152111
出願日2023-09-20
発明の名称多連型ケース
出願人本多プラス株式会社
代理人個人
主分類B65D 21/02 20060101AFI20250326BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】多連型ケースにおいて、積み重ねたケース体の分離性を低下させることなく保管等に際しての荷姿を小さくする。
【解決手段】カバー体20と共に多連型ケース1を構成するケース体10は、複数個の容器部材11を長手方向端部付近の2箇所において容器連結部材12で幅方向に連結した状態となる様に合成樹脂射出成形により一体成形されている。容器連結部材12は、隣合う容器部材の側面の傾斜に対応する末広がりの板状の部材からなり、上面及び前後面にVノッチ12a,12c,12dが形成されると共に、前後面のVノッチ12c,12dの下端部に向かって逆V字状の切り欠き(Vノッチ)12bが備えられ、下端には、ほぼ水平な平坦面13a,13bが形成されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数個の容器部材を幅方向等間隔で連結したケース体と、前記容器部材と同数の蓋体を幅方向等間隔で連結したカバー体とから構成され、前記ケース体と前記カバー体は全体の幅がほぼ同じとなる様に構成されると共に、長さについては前記カバー体の一端が前記ケース体に対してはみ出す様に構成されたケースにおいて、以下の構成をも備えたことを特徴とする多連型ケース。
(1A)前記ケース体は、前記複数個の容器部材を長手方向所定箇所において容器連結部材で幅方向に連結した状態となる様に合成樹脂射出成形により一体成形されていること。
(1B)前記複数個の容器部材は、それぞれ、前後方向に細長く、開口部に対して底面が幅狭となる様に側面を上に向かって外開きに傾斜させた収容部を備えていること。
(1C)前記容器連結部材は、隣合う容器部材の側面の傾斜に対応する末広がりの板状の部材からなり、その幅方向中央部分の下面から逆V字状の切り欠きが形成され、当該切り欠きの下端においては、ほぼ水平な平坦面によって隣合う容器部材の各側面に連結されていること。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項1に記載の多連型ケース。
(2)前記平坦面は、一つの容器部材の左側壁に連結された平坦面と右側壁に連結された平坦面の外側端同士の間隔b2と、当該容器部材の開口部の内々寸法b1との関係が[b1<b2]となる様に形成されていること。
【請求項3】
さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項2に記載の多連型ケース。
(3A)前記容器連結部材は、上面及び前後面にVノッチが形成されていること。
(3B)前記カバー体は、前記複数個の蓋体を長手方向の所定位置において蓋体連結部材で幅方向に連結した状態となる様に合成樹脂射出成形により一体成形されていること。
(3C)前記蓋体連結部材は、上面及び前後面にVノッチが形成されていること。
【請求項4】
さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項3に記載の多連型ケース。
(4A)前記複数個の容器部材のそれぞれの前後壁には、蓋閉じに際して前記蓋体の爪部材と係合させるための係合凹部が形成されていること。
(4B)前記複数個の蓋体は、前後方向に細長い短冊状の帯板部材からなり、蓋閉じ時の前記容器部材側には、前記爪部材として、前記カバー体が前記ケース体に対してはみ出す側において前記係合凹部と係合する第1の爪部材と、前記はみ出す側とは反対側において前記係合凹部と係合するはみ出さな第2の爪部材とを備えると共に、前記第1の爪部材と共に前記容器部材を挟み付ける第1の裏当て部材、前記第2の爪部材と共に前記容器部材を挟み付ける第2の裏当て部材と、蓋閉じ状態において前記容器部材の開口内側面に嵌まり込ませる左右のリブとが形成されていること。
(4C)前記第1の裏当て部材は、前記第1の爪部材の幅に対応して中央部を分断された状態となっていること。
【請求項5】
さらに、以下の構成をも備えたことを特徴とする請求項4に記載の多連型ケース。
(5)前記第2の裏当て部材と前記第2の爪部材の間には前記帯板部材を貫通する開口が形成されると共に、当該第2の裏当て部材の前記開口とは反対側に、前記帯板部材の両サイド部分をそのままの厚さとする薄肉部が形成されていること。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細長い物品を収納するケースであって、連結部分で切り離せる様にした多連型ケースに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、図7(A)に示す様に、ドリル、バイト、リーマなどの細長い工具を収納するケースとして、連結部分で切り離せる様にした多連型ケース101が知られている(例えば、特許文献1)。この多連型ケース101は、複数個の容器部材111,111,…を容器連結部材112で幅方向に連結したケース本体110と、ケース本体110の容器部材111と同数の蓋体121,121,…を蓋体連結部材122で幅方向に連結したカバー体120とから構成され、連結部材112,122の位置で切り離すことにより、個々の容器に分割して収納物を取り出す様に構成されている。
【0003】
容器連結部材112は、図7(B)に示す様に、容器連結部材112は、各容器部材111を連結して一体化させるための部材であり、長手方向の端部2箇所において各容器部材111,111,…を連結している。同じく、蓋体連結部材122は、各蓋体121を連結して一体化させるための部材であり、長手方向の端部2箇所において各蓋体121,121,…を連結している。また、容器連結部材112は、左右の容器部材の側面から凸設された円弧状の薄板の上部を接続させて下面側に深い切り込み112aを備えた形状にされ、蓋体連結部材122は上面側に切り欠き122aが形成されている。
【0004】
特許文献1は、個々の容器に分割することなく1個の容器の1個の蓋だけを開いて物品を取り出すといった使用方法を提案しているが、さらに個々の容器への分割を容易にする上で、レーザー光を照射して蓋連結部材122を切り離したり、容器連結部材122の剛性を低くすることも提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-226386(図3,図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、こうした多連型ケース101は、図7(C)に示す様に、ケース体110を上下に積み上げる様にして保管する。
【0007】
この際、荷姿を小さくしようとすると、矢印で示す様に、上側のケース体の容器連結部材112が、下側のケース体の開口部分に嵌まり込む結果、ケース体同士の分離性が悪くなるおそれがある。一方、ケース体同士の分離性を高めるために上下方向の力を加えない様に積み重ねた場合は、荷姿が大きくなるという問題が生じる。
【0008】
そこで、本発明は、多連型ケースにおいて、積み重ねたケース体の分離性を低下させることなく保管等に際しての荷姿を小さくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の多連型ケースは、複数個の容器部材を幅方向等間隔で連結したケース体と、前記容器部材と同数の蓋体を幅方向等間隔で連結したカバー体とから構成され、前記ケース体と前記カバー体は全体の幅がほぼ同じとなる様に構成されると共に、長さについては前記カバー体の一端が前記ケース体に対してはみ出す様に構成されたケースにおいて、以下の構成をも備えたことを特徴とする。
(1A)前記ケース体は、前記複数個の容器部材を長手方向所定箇所において容器連結部材で幅方向に連結した状態となる様に合成樹脂射出成形により一体成形されていること。
(1B)前記複数個の容器部材は、それぞれ、前後方向に細長く、開口部に対して底面が幅狭となる様に側面を上に向かって外開きに傾斜させた収容部を備えていること。
(1C)前記容器連結部材は、隣合う容器部材の側面の傾斜に対応する末広がりの板状の部材からなり、その幅方向中央部分の下面から逆V字状の切り欠きが形成され、当該切り欠きの下端においては、ほぼ水平な平坦面によって隣合う容器部材の各側面に連結されていること。
【0010】
本発明の多連型ケースによれば、ケース体は複数段積み重ねる様にして梱包・輸送・保管等をすることができる。その際、容器連結部材の下端がほぼ水平な平坦面によって隣合う容器部材の各側面に連結されているから、容器連結部材の下端が下側のケース体の容器部材の内側に嵌まり込み難い。この結果、多連型ケースにおいて、積み重ねたケース体の分離性を低下させることなく保管等に際しての荷姿を小さくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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