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公開番号2025043062
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150369
出願日2023-09-15
発明の名称車両用シートのシートバック及び車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/58 20060101AFI20250321BHJP(車両一般)
要約【課題】バックボードからのバックパッド上端部の脱落を防止することができ且つバックパッドのサポーターに延長部を設ける必要がなくなるシートバックを得る。
【解決手段】シートバック14Lは、バックパッド20とバックボード18とトリムカバー28とを備えている。バックパッド20は、発泡体によって構成され、上端部にシート後方側へ突出した突出部20Aを有し、当該突出部20Aをシート上下方向に貫通した貫通孔26が形成されている。バックボード18は、上端部が突出部20Aに対してシート下方側から係合した状態でバックパッド20の背面側に配置されている。トリムカバー28は、バックパッド20及びバックボード18を覆ったトリム本体30と、トリム本体30の上端部から延出された固定用ピース34とを有しており、固定用ピース34が上記貫通孔26に挿通されてバックボード18に固定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
発泡体によって構成され、上端部にシート後方側へ突出した突出部を有し、当該突出部をシート上下方向に貫通した貫通孔が形成されたバックパッドと、
上端部が前記突出部に対してシート下方側から係合した状態で前記バックパッドの背面側に配置された板状のバックボードと、
前記バックパッド及び前記バックボードを覆ったトリム本体、及び、前記トリム本体の上端部から延出された固定片を有し、当該固定片が前記貫通孔に挿通されて前記バックボードに固定されたトリムカバーと、
を備えた車両用シートのシートバック。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記固定片は、シート左右方向から見て曲がった余長部を有しており、当該余長部の一部が前記貫通孔に挿通されている請求項1に記載の車両用シートのシートバック。
【請求項3】
前記固定片は、前記突出部のシート上方で前記トリム本体に設けられた縫製部に共縫いされている請求項1又は請求項2に記載の車両用シートのシートバック。
【請求項4】
乗員が着座するシートクッションと、
前記乗員の背部を支持する請求項1又は請求項2に記載のシートバックと、
を有する車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関し、特にシートバックに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された車両用シート構造は、シートバックの骨組みを形成するフレーム材(バックボード)と、発泡材により形成され、バックボードの表面側に配設されるパッド材(バックパッド)と、一体発泡成形によってバックパッドの裏面に設けられた裏面材(サポーター)とを含んでいる。サポーターは、バックパッドの裏面に固定された本体部と、本体部の上端部から下方側へ延長された延長部とを有している。この延長部がバックボードの裏面側に固定されることにより、バックパッドの上端部がバックボードに確実に固定される。その結果、パッド材の上端部がフレーム材から脱落して復帰しなくなる不具合を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-165145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の先行技術では、バックパッドとサポーターとの一体発泡成形時に、サポーターの延長部に発泡剤が含浸しないようにして一体発泡するため、成形性が著しく悪化する。また、成型不良防止のためには、バックパッドの密度を上げる必要があり、バックパッドの製造コストや質量が増加する原因となる。
【0005】
本発明は、バックボードからのバックパッド上端部の脱落を防止することができ且つバックパッドのサポーターに延長部を設ける必要がなくなるシートバック及び車両用シートを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様のシートバックは、発泡体によって構成され、上端部にシート後方側へ突出した突出部を有し、当該突出部をシート上下方向に貫通した貫通孔が形成されたバックパッドと、上端部が前記突出部に対してシート下方側から係合した状態で前記バックパッドの背面側に配置された板状のバックボードと、前記バックパッド及び前記バックボードを覆ったトリム本体、及び、前記トリム本体の上端部から延出された固定片を有し、当該固定片が前記貫通孔に挿通されて前記バックボードに固定されたトリムカバーと、を備えている。
【0007】
第1の態様のシートバックによれば、発泡体によって構成されたバックパッドは、上端部にシート後方側へ突出した突出部を有しており、当該突出部をシート上下方向に貫通した貫通孔が形成されている。板状のバックボードは、上端部が上記突出部に対してシート下方側から係合した状態でバックパッドの背面側に配置されている。トリムカバーは、バックパッド及びバックボードを覆ったトリム本体と、トリム本体の上端部から延出された固定片とを有している。この固定片が上記貫通孔に挿通されてバックボードに固定されている。これにより、バックボードからのバックパッド上端部の脱落を防止することができ且つバックパッドのサポーターに延長部を設ける必要がなくなる。
【0008】
第2の態様のシートバックは、第1の態様において、前記固定片は、シート左右方向から見て曲がった余長部を有しており、当該余長部の一部が前記貫通孔に挿通されている。
【0009】
第2の態様のシートバックによれば、トリムカバーの固定片が上記の余長部を有しているので、シートバックの上端部に対して荷重が加わっていない無負荷状態のときや、シートバックの上端部に対してバックパッドの脱落に関係ない方向の荷重が加わった際には、上記の余長部が撓むことにより、固定片にテンションが掛からないようにすることができる。一方、バックパッドがバックボードに対してシート前方側に脱落しようとした際には、上記の余長部を含む固定片にテンションが掛かることにより、上記の脱落を防止することができる。
【0010】
第3の態様のシートバックは、第1の態様又は第2の態様において、前記固定片は、前記突出部のシート上方で前記トリム本体に設けられた縫製部に共縫いされている。
(【0011】以降は省略されています)

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