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公開番号2025042991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150246
出願日2023-09-15
発明の名称自動調心ころ軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/49 20060101AFI20250321BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】十分な強度を有するとともにころの挙動の抑制でき、加工が容易で安価に製造可能である、くし形もみ抜き保持器を備える自動調心ころ軸受を提供する。
【解決手段】自動調心ころ軸受1は、外輪2と、内輪3と、外輪2と内輪3との間に二列に環状に配置される複数のころ4と、複数のころ4を保持するもみ抜き保持器5を備え、もみ抜き保持器5は、二列のころの列の間に配置される環状部5aと、環状部5aの両側の軸方向側面から突出する複数の柱部5bとを備え、複数の柱部5bの周方向に隣り合う柱部同士により、各ころを転動自在に保持するポケットPが形成され、ポケットPは、環状部に繋がり柱部の根元側に位置するポケット底部と、ポケット底部の軸方向先端縁から柱部の先端まで延びるポケット入口部とを有し、ポケット底部が、軸方向先端縁から柱部の根元側に向かうに従って小径となる部分円すい形状であり、ポケット入口部が部分円筒形状である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に二列に環状に配置される複数のころと、前記複数のころを保持するもみ抜き保持器とを備える自動調心ころ軸受であって、
前記もみ抜き保持器は、前記二列のころの列の間に配置される環状部と、前記環状部の両側の軸方向側面から突出する複数の柱部と、を含むくし形のもみ抜き保持器であり、前記複数の柱部の周方向に隣り合う柱部同士により、各ころを転動自在に保持するポケットが形成されており、
前記ポケットは、前記環状部に繋がり前記柱部の根元側に位置するポケット底部と、このポケット底部の軸方向先端縁から前記柱部の先端まで延びるポケット入口部と、を有し、
前記ポケット底部が、前記軸方向先端縁から前記柱部の根元側に向かうに従って小径となる部分円すい形状であり、前記ポケット入口部が部分円筒形状である、自動調心ころ軸受。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
請求項1に記載の自動調心ころ軸受において、
前記ポケット底部の軸方向長さは、前記ころの軸方向長さの20~40%である、自動調心ころ軸受。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の自動調心ころ軸受において、
前記部分円すい形状の部分円すい面の勾配の角度は、前記ポケット底部の軸方向基端縁から、前記ころの軸方向長さの10~30%の軸方向位置における、ころ軸心に対する前記ころの転動面の接線方向の角度である、自動調心ころ軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動調心ころ軸受に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動調心ころ軸受において、ころを保持する保持器は、くし形またはかご形などの形状のものが用いられ、それぞれにおいて様々な形状のものが提案されている(特許文献1,2)。
【0003】
特許文献1に示すころ軸受用保持器は、環状部と、この環状部から突出する複数の柱部とからなる、くし形もみ抜き保持器であって、ころは、周方向に隣り合う柱部によって形成されるポケット部に保持される。このポケット部は、図8に示すように、柱部104bの側面104dの形状が凹型の部分円筒面を有するように加工されることによって成形され、ポケット部pの内面形状は、柱部104bの根元部まで円筒形である。
【0004】
特許文献2に示す自動調心ころ軸受は、球面ころを転動体として備え、図9に示すように、保持器214における球面ころを保持するポケットPの内面形状を、球面ころの転動面に沿った凹面形状としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-069868号公報
特開2018-169044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、くし形保持器において、各ポケット部を形成する、周方向に隣り合う柱部104b、214bの側面形状104d、214c、214dを、柱部の先端部から根元部まで凹型の円筒形状とすると、根元部113、214dの周方向に沿った横断面積(以下、単に「断面積」と言う場合がある)が小さくなるので、柱部の十分な強度が確保できない。さらに、ポケット部p、Pに保持されるころと柱部104b、214bとの隙間が大きくなるので、ころの挙動を十分に抑制できず、ころの位置および姿勢が安定しないという課題がある。
【0007】
また、ころを保持するポケット部p、Pの内面形状を、球面ころの外径面に沿った凹面形状とすると、保持器104、214の柱部104b、214bの根元部113、214dにおいて断面積が大きくなり、強度を上げることができる。これとともに、柱部104b、214bところとの隙間がポケットの軸方向に沿って一様となるので、ころの挙動を抑制することができる。しかしながら、このような構造を採用すると、ポケット部p、Pを機械加工するドリルの形状を、ころの外径に沿った球面形状とする必要がある。このため、工具の成型に手間がかかり、保持器の製造が高コストになるという課題がある。
【0008】
本発明の目的は、保持器柱部の強度を確保しつつころの挙動を抑制し、且つ製造コストの低減を図ることができる自動調心ころ軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の自動調心ころ軸受は、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に二列に環状に配置される複数のころと、前記複数のころを保持するもみ抜き保持器とを備える。前記もみ抜き保持器は、前記二列のころ列の間に配置される環状部と、前記環状部の両側の軸方向側面から突出する複数の柱部と、を含むくし形のもみ抜き保持器である。前記複数の柱部の周方向に隣り合う柱部同士により、各ころを転動自在に保持するポケットが形成されている。前記ポケットは、前記環状部に繋がり前記柱部の根元側に位置するポケット底部と、このポケット底部の軸方向先端縁から前記柱部の先端まで延びるポケット入口部と、を有し、前記ポケット底部が、前記軸方向先端縁から前記柱部の根元側に向かうに従って小径となる部分円すい形状であり、前記ポケット入口部が部分円筒形状である。
【0010】
この構成によると、保持器の柱部における根元部の断面積を、柱部の先端部の断面積よりも大きくすることができるので、柱部の根元部の断面積が小さくなる従来構造の保持器よりも保持器の強度を向上できる。さらに、ころのスキューが生じた場合に、保持器の柱部の根元部と、ころの外径部とが接触するので、ころの挙動を抑えることができる。これに加え、ポケットの形状がR形状を有しない単純な形状であるため、ポケットを加工するためのドリルの成型が比較的容易となるので、保持器を安価に製造することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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