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公開番号2025042932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150140
出願日2023-09-15
発明の名称吊り下げユニット、および建築物
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 9/18 20060101AFI20250321BHJP(建築物)
要約【課題】振動による連結具の接続部分の緩みを抑制できる吊り下げユニット、および建築物を提供する。
【解決手段】吊り下げユニット10は、天井梁6に固定される連結具11と、物を支持する天井裏下地材17と、を備える。天井裏下地材17は、連結具11に取り付けられる。連結具11は、天井梁6に固定される垂下部材12と、垂下部材12に接続される水平部材13と、を有する。垂下部材12は、水平部材13を下から支持する支持部12Pと、を有する。水平部材13は、上下方向に位置調整可能に垂下部材12に接続される。水平部材13の下面は、支持部12Pに直に接触し、または、水平部材13と支持部12Pとの間に配置されるスペーサに接触する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
物を吊り下げる吊り下げユニットであって、
天井梁に固定される連結具と、
前記連結具に取り付けられて前記物を支持する天井裏下地材と、を備え、
前記連結具は、前記天井梁に固定される垂下部材と、前記垂下部材に接続される水平部材と、を有し、
前記垂下部材は、前記水平部材が接続される第1接続部分と、前記第1接続部分よりも低い位置に設けられて前記水平部材を下から支持する支持部と、を有し、
前記水平部材は、上下方向に位置調整可能に前記第1接続部分に第1締結部材によって接続される第2接続部分を有し、
前記第2接続部分の下面は、前記支持部に直に接触し、または、前記第2接続部分と前記支持部との間に配置される第1スペーサに接触する、
吊り下げユニット。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記天井梁は、梁孔部を有し、
前記垂下部材は、前記天井梁の前記梁孔部に固定される固定用フランジ部を有し、
前記固定用フランジ部は、前記天井梁が延びる長手方向に位置調整可能に前記梁孔部に第2締結部材によって固定される固定部を有する、
請求項1に記載の吊り下げユニット。
【請求項3】
補強金具をさらに備え、
前記補強金具は、前記天井梁に当接するように構成される第1補強部と、前記垂下部材に面するように構成される第2補強部と、を有し、
前記第1補強部は、前記天井梁に結合する第1結合部を有し、
前記第2補強部は、前記垂下部材に結合する第2結合部を有する、
請求項1に記載の吊り下げユニット。
【請求項4】
第2スペーサをさらに備え、
前記第2スペーサは、前記垂下部材と前記第2補強部との間に配置される、
請求項3に記載の吊り下げユニット。
【請求項5】
天井を有する建築物であって、
前記天井に設けられる天井梁と、請求項1~請求項4のいずれか一項の吊り下げユニットと、前記吊り下げユニットによって支持される物と、を備える、
建築物。
【請求項6】
前記天井は、天井下地を有し、
前記天井裏下地材は、前記天井下地を構成する天井下地部材と交差するように配置され、前記天井裏下地材の幅方向に前記天井下地部材を通す切り欠き部を有する、
請求項5に記載の建築物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吊り下げユニット、および建築物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
建築物において、天井の梁には、天井下地材、または、各種設備が取り付けられる。特許文献1には、梁から吊り下げられる天井下地材の取付構造が開示されている。特許文献1の技術では、梁に固定される吊持支持金具にL型鋼棒がビス止めされる。吊持支持金具においてL型鋼棒が接続される接続部分(特許文献1では、ビス止め部)には、複数のビス挿通孔が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-183680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建築物に振動が伝わると、吊り下げ構造において部材と部材とを接続する接続部分に緩みが生じる場合がある。接続部分の緩みを抑制する観点において、吊り下げユニット、および吊り下げユニットを備える建築物に改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決する吊り下げユニットは、物を吊り下げる吊り下げユニットであって、天井梁に固定される連結具と、前記連結具に取り付けられて前記物を支持する天井裏下地材と、を備え、前記連結具は、前記天井梁に固定される垂下部材と、前記垂下部材に接続される水平部材と、を有し、前記垂下部材は、前記水平部材が接続される第1接続部分と、前記第1接続部分よりも低い位置に設けられて前記水平部材を下から支持する支持部と、を有し、前記水平部材は、上下方向に位置調整可能に前記第1接続部分に第1締結部材によって接続される第2接続部分を有し、前記第2接続部分の下面は、前記支持部に直に接触し、または、前記第2接続部分と前記支持部との間に配置される第1スペーサに接触する。
【0006】
この構成によれば、水平部材は垂下部材に対して位置調整可能である。そして、第2接続部分の下面が支持部に直に接触する場合、支持部によって水平部材が傾くことを妨げられるため、振動による水平部材と垂下部材との接続部分の緩みを抑制できる。水平部材の高さ調整によって、第2接続部分の下面と支持部との間にスペースが形成される場合、第2接続部分の下面と支持部との間に第1スペーサが配置される。そして、第2接続部分と支持部との間に配置される第1スペーサに接触する。このため、第1スペーサおよび支持部によって水平部材が傾くことを妨げられるため、振動による水平部材と垂下部材との接続部分の緩みを抑制できる。
【0007】
(2)上記(1)の吊り下げユニットにおいて、前記天井梁は、梁孔部を有し、前記垂下部材は、前記天井梁の前記梁孔部に固定される固定用フランジ部を有し、前記固定用フランジ部は、前記天井梁が延びる長手方向に位置調整可能に前記梁孔部に第2締結部材によって固定される固定部を有する。この構成によれば、天井梁が延びる方向において、垂下部材の位置を調整できる。
【0008】
(3)上記(1)の吊り下げユニットにおいて、補強金具をさらに備え、前記補強金具は、前記天井梁に当接するように構成される第1補強部と、前記垂下部材に面するように構成される第2補強部と、を有し、前記第1補強部は、前記天井梁に結合する第1結合部を有し、前記第2補強部は、前記垂下部材に結合する第2結合部を有する。この構成によれば、補強金具は、天井梁と垂下部材との固定を補強できる。このため、振動による、天井梁に対する垂下部材の位置ずれを抑制できる。
【0009】
(4)上記(3)の吊り下げユニットにおいて、第2スペーサをさらに備え、前記第2スペーサは、前記垂下部材と前記第2補強部との間に配置される。この構成によれば、垂下部材と第2補強部との間には、第2スペーサが配置される。第2スペーサによって、第2補強部を取り付けやすい位置に配置できる。このため、吊り下げユニットの施工を行い易い。
【0010】
(5)上記課題を解決する建築物は、天井を有する建築物であって、前記天井に設けられる天井梁と、上記(1)~上記(4)のいずれか1つに記載の吊り下げユニットと、前記吊り下げユニットによって支持される物と、を備える。この構成によれば、吊り下げユニットを介して物を天井梁に固定できる。吊り下げユニットは、垂下部材と水平部材との接続部分が緩み難い構造を有するため、振動を生じさせ易い物を好適に支持できる。また、吊り下げユニットは、垂下部材と水平部材との接続部分が緩みにくい構造を有するため、吊り下げユニットのメンテナンスの頻度を少なくできる。
(【0011】以降は省略されています)

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