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公開番号2025042068
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2023148879
出願日2023-09-14
発明の名称送電線周辺監視システムおよび送電線周辺監視プログラム
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類G06T 7/00 20170101AFI20250319BHJP(計算;計数)
要約【課題】送電線や送電鉄塔に影響を及ぼす可能性がある事象の発生を容易かつ適正に監視可能にする送電線周辺監視システムおよび送電線周辺監視プログラムを提供する。
【解決手段】送電線周辺監視システム1は、カメラ21で送電線L周辺を上空から撮影する監視用ドローン2と、異常がない状態の送電線L周辺を監視用ドローン2で撮影した際の画像を正常画像として記憶し、監視対象時の送電線L周辺を監視用ドローン2で撮影した画像である対象画像と、正常画像とに基づいて、送電線L周辺で送電線Lや送電鉄塔Tに影響を及ぼす可能性がある異常事象が発生しているか否かを判定する監視コンピュータ3と、を備える。監視コンピュータ3は、電力事業者の事務所Cに配置されていても、その他の場所に配置されてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
送電線周辺を上空から撮影する上空撮影手段と、
異常がない状態の送電線周辺を前記上空撮影手段で撮影した際の画像を、正常画像として記憶する正常画像記憶手段と、
監視対象時の前記送電線周辺を前記上空撮影手段で撮影した画像である対象画像と、前記正常画像とに基づいて、前記送電線周辺で送電線や送電鉄塔に影響を及ぼす可能性がある異常事象が発生しているか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする送電線周辺監視システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記異常事象には、樹木の伐採、建設機械の使用、家屋の建設、鳥獣の営巣、閃絡表示器の動作、航空障害灯の消灯のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の送電線周辺監視システム。
【請求項3】
各送電線の線路名および区間ごとの位置情報を送電線情報として記憶する送電線情報記憶手段を備え、
前記上空撮影手段は、前記対象画像の位置情報を取得し、
前記判定手段は、前記上空撮影手段で取得された前記対象画像の位置情報と、前記送電線情報とに基づいて、前記異常事象が発生している送電線の線路名および区間を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送電線周辺監視システム。
【請求項4】
前記判定手段は、前記異常事象の内容と発生場所とに基づいて、前記異常事象への対応の優先度を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送電線周辺監視システム。
【請求項5】
前記判定手段は、前記対象画像が入力されると、前記異常事象が発生しているか否かが出力されるように、過去の実績データに基づいて機械学習された監視用学習モデルを用いる、
ことを特徴とする請求項1に記載の送電線周辺監視システム。
【請求項6】
コンピュータを、
異常がない状態の送電線周辺を上空から撮影した際の画像を、正常画像として記憶する正常画像記憶手段と、
監視対象時の前記送電線周辺を上空から撮影した画像である対象画像と、前記正常画像とに基づいて、前記送電線周辺で送電線や送電鉄塔に影響を及ぼす可能性がある異常事象が発生しているか否かを判定する判定手段、
として機能させることを特徴とする送電線周辺監視プログラム。
【請求項7】
コンピュータを、各送電線の線路名および区間ごとの位置情報を送電線情報として記憶する送電線情報記憶手段として機能させ、
前記判定手段は、前記対象画像の位置情報と、前記送電線情報とに基づいて、前記異常事象が発生している送電線の線路名および区間を出力する、
ことを特徴とする請求項6に記載の送電線周辺監視プログラム。
【請求項8】
前記判定手段は、前記異常事象の内容と発生場所とに基づいて、前記異常事象への対応の優先度を出力する、
ことを特徴とする請求項6に記載の送電線周辺監視プログラム。
【請求項9】
前記判定手段は、前記対象画像が入力されると、前記異常事象が発生しているか否かが出力されるように、過去の実績データに基づいて機械学習された監視用学習モデルを用いる、
ことを特徴とする請求項6に記載の送電線周辺監視プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送電線の周辺における異常の有無を監視する送電線周辺監視システムおよび送電線周辺監視プログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、送電線下で建設機械(重機)が使用されていたり、土地が造成されて建物が建設されたりすると、送電線への接触による事故が生じたり、送電鉄塔の基礎強度が低下したりするおそれがある。このため、送電線や送電鉄塔を管理する電力事業者は、送電線下や送電鉄塔などの送電線周辺において、建設機械の使用、家屋の建設、樹木の伐採あるいは鳥獣の営巣などの異常・異変が発生していないか、定期的に監視している。
【0003】
この監視では、地上から徒歩や車両で巡視とともに、ヘリコプターを用いて上空から送電線周辺を巡視する方法が採られている。また、ヘリコプターを用いた巡視では、実際に巡視員がヘリコプターに搭乗して目視巡視する方法(以下、「搭乗巡視」という)と、ヘリコプターから撮影された画像・映像を後日確認する方法(以下、「映像確認巡視」という)とが実施されている。
【0004】
一方、空中画像を使用して、森林における樹木の伐採時期を高精度に判別することができる、というシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、森林を空中から撮像して空中画像を取得し、過去に森林を空中から撮像した参照用空中画像と、樹木の伐採時期との3段階以上の連関度を参照し、空中画像のなかの樹木の伐採時期を判別するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-53463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の搭乗巡視であっても映像確認巡視であっても、巡視員・人が目視で監視・確認作業を行わなければならないため、時間を要するとともに巡視員への負担が大きい。しかも、搭乗巡視の場合には、高い集中力を必要とし、巡視者への負担がさらに大きい。また、巡視員のスキルや経験などによって巡視・確認結果が異なったり、異常・異変を見落としたりするおそれがあった。一方、特許文献1に記載のシステムでは、森林の空中画像を使用して樹木の伐採時期を判別することは可能であるが、送電線周辺において送電線や送電鉄塔に影響を及ぼす可能性がある事象が発生していないかを監視・確認することはできない。
【0007】
そこで本発明は、送電線や送電鉄塔に影響を及ぼす可能性がある事象の発生を容易かつ適正に監視可能にする、送電線周辺監視システムおよび送電線周辺監視プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、送電線周辺を上空から撮影する上空撮影手段と、異常がない状態の送電線周辺を前記上空撮影手段で撮影した際の画像を、正常画像として記憶する正常画像記憶手段と、監視対象時の前記送電線周辺を前記上空撮影手段で撮影した画像である対象画像と、前記正常画像とに基づいて、前記送電線周辺で送電線や送電鉄塔に影響を及ぼす可能性がある異常事象が発生しているか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする送電線周辺監視システムである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の送電線周辺監視システムにおいて、前記異常事象には、樹木の伐採、建設機械の使用、家屋の建設、鳥獣の営巣、閃絡表示器の動作、航空障害灯の消灯のいずれか1つを含む、ことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1に記載の送電線周辺監視システムにおいて、各送電線の線路名および区間ごとの位置情報を送電線情報として記憶する送電線情報記憶手段を備え、前記上空撮影手段は、前記対象画像の位置情報を取得し、前記判定手段は、前記上空撮影手段で取得された前記対象画像の位置情報と、前記送電線情報とに基づいて、前記異常事象が発生している送電線の線路名および区間を出力する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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