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公開番号2025040698
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147653
出願日2023-09-12
発明の名称安全針組立体
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類A61M 5/158 20060101AFI20250317BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 高い操作性を有する皮下埋め込み型ポートに穿刺して留置する安全針組立体を提供する。
【解決手段】 安全針組立体1は、皮下埋め込み型ポートに穿刺される針先21を有する針2と、針2およびチューブ3の間を連通するハブ4と、ハブ4を収容する収容空間5Sおよび患者の体表に向けられる対向面5Fを有する本体部5と、対向面5Fに設けられる緩衝材100と、対向面5Fと緩衝材100との間に設けられた接着層110と、を備え、接着層110の外周縁110Lは緩衝材100の外周縁100Lよりも内方にオフセットして位置している。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
皮下埋め込み型ポートに穿刺される針先を有する針と、
前記針およびチューブの間を連通するハブと、
患者の体表に向けられる対向面を有する本体部と、
前記対向面に設けられる緩衝材と、
前記対向面と前記緩衝材との間に設けられた接着層と、を備え、
前記接着層の外周縁は前記緩衝材の外周縁よりも内方にオフセットして位置している、
安全針組立体。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記本体部は、前記対向面の一部を成す下面を有する板状のベース部と、前記ベース部に対しヒンジ結合されて前記ベース部から両側方へ延びると共に前記対向面の残余を成す下面を有する一対の翼部と、を有し、少なくとも前記翼部における側方端において、前記接着層の外周縁は前記緩衝材の外周縁よりも内方にオフセットしている、
請求項1に記載の安全針組立体。
【請求項3】
前記接着層の外周縁が前記緩衝材の外周縁から内方にオフセットする寸法であるオフセット量は、前記ベース部の側方端よりも前記翼部の前記側方端の方が大きい、
請求項2に記載の安全針組立体。
【請求項4】
前記翼部の前記側方端における前記オフセット量は、前後方向の中央位置へ向かうほど大きくなっている、
請求項3に記載の安全針組立体。
【請求項5】
前記翼部の下面に設けられた前記接着層の側方端は、前後方向に直線状に延びる外周縁を有している、
請求項2に記載の安全針組立体。
【請求項6】
前記翼部の基端部分には、周辺よりも厚み寸法が小さい薄肉部分が前後方向に延設されて成るヒンジ部が設けられており、前記翼部の下面に設けられた前記接着層の前記オフセット量の最大値は、前記ヒンジ部の幅寸法以上である、
請求項3に記載の安全針組立体。
【請求項7】
前記ベース部における前後方向の中央よりも前方寄りの位置には、前記針が上下方向に通るべく、前記ベース部、前記接着層、および、前記緩衝材を貫通する開口が形成されており、
前記ベース部における前後方向の中央位置には、一方の側方端から他方の側方端に至るまで前記緩衝材が設けられている、
請求項2に記載の安全針組立体。
【請求項8】
前記ベース部には、前記針が上下方向に通るべく、前記ベース部、前記接着層、および、前記緩衝材を貫通する開口が形成されており、
前記本体部の前記対向面上であって、前記開口を通る前後方向の仮想線が位置する部分では、前記緩衝材が設けられている領域よりも前記開口の領域の方が小さい、
請求項2に記載の安全針組立体。
【請求項9】
皮下埋め込み型ポートに穿刺される針先を有する針と、
前記針およびチューブの間を連通するハブと、
患者の体表に向けられる対向面を有する本体部と、
前記対向面に設けられる緩衝材と、
前記対向面と前記緩衝材との間に設けられた接着層と、を備え、
前記本体部は、前記対向面の一部を成す下面を有する板状のベース部と、前記ベース部に対しヒンジ結合されて前記ベース部から両側方へ延びると共に前記対向面の残余を成す下面を有する一対の翼部と、を有し、
前記緩衝材は、前記ベース部の下面に対応する領域と、前記翼部の下面に対応する領域とで、分割されている、
安全針組立体。
【請求項10】
皮下埋め込み型ポートに穿刺される針先を有する針と、
前記針およびチューブの間を連通するハブと、
患者の体表に向けられる対向面を有する本体部と、
前記対向面に設けられる緩衝材と、
前記対向面と前記緩衝材との間に設けられた接着層と、を備え、
前記本体部は、前記対向面の一部を成す下面を有する板状のベース部と、前記ベース部に対しヒンジ結合されて前記ベース部から両側方へ延びると共に前記対向面の残余を成す下面を有する一対の翼部と、を有し、
前記緩衝材の外周縁は前記翼部の外周縁よりも内方にオフセットして位置している、
安全針組立体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮下埋め込み型ポートに穿刺して留置する安全針組立体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
血管に薬液を投与する方法の1つとして、ポートを用いる方法が知られている。この方法では、予め皮下にポートが埋め込まれており、埋め込んだポートがカテーテルを介して血管に繋がっている。そして、投与者は、埋め込まれたポートに体外から安全針組立体を穿刺することによって薬液を投与する。このような安全針組立体の1つとして、例えば特許文献1の安全針装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4381808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の安全針装置(2)では、長期留置時の皮膚への負担を和らげるために、基部(4)の底面(6)に、患者の皮膚に対して装置を平面的に配置可能とするための発砲パッド(8)が接着して取り付けられている(特許文献1の図1,2等参照)。ここで、特許文献1の安全針装置において発砲パッドの接着材がどの範囲に設けられているのかは明示されていないが、対応する製品が販売されており、それを確認したところ、発砲パッドの接触面の全範囲に接着剤を設けられている。また、このような埋め込んだポートに穿刺される安全針装置は各社から製品が販売されているが、いずれも発砲パッドの接触面の全範囲に接着剤を設けられている。
【0005】
しかしながら、基部および発砲パッドの各端面に接する態様で指先により把持すると、基部および発砲パッド間からしみ出した接着材が指に付着し、べたつき等によりその後の操作性を損なう可能性がある。
【0006】
そこで本開示では、このような事情を鑑みて、患者の皮膚への負担が小さく、操作性を損ないにくい安全針組立体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様に係る安全針組立体は、皮下埋め込み型ポートに穿刺される針先を有する針と、前記針およびチューブの間を連通するハブと、患者の体表に向けられる対向面を有する本体部と、前記対向面に設けられる緩衝材と、前記対向面と前記緩衝材との間に設けられた接着層と、を備え、前記接着層の外周縁は前記緩衝材の外周縁よりも内方にオフセットして位置している。
【0008】
これにより、接着層の外周縁が緩衝材の端面に並んで外部に露出することがない。従って、緩衝材の端面に指先が触れるようにして当該安全針組立体を把持しても、指先に接着層が触れないため、操作性の向上を図ることができる。
【0009】
本開示に係る第2の態様に係る安全針組立体は、第1の態様において、前記本体部は、前記対向面の一部を成す下面を有する板状のベース部と、前記ベース部に対しヒンジ結合されて前記ベース部から両側方へ延びると共に前記対向面の残余を成す下面を有する一対の翼部と、を有し、少なくとも前記翼部における側方端において、前記接着層の外周縁は前記緩衝材の外周縁よりも内方にオフセットしていてもよい。
【0010】
これにより、左右の翼部をカバー部に添うように折り曲げて、安全針組立体を把持することができる。そして、このように翼部を折り曲げると翼部の下面の緩衝材が位置ズレしやすいが、接着層をオフセットして設けているため、当該接着層の露出を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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