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公開番号2025040598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147501
出願日2023-09-12
発明の名称樹脂成形体及び樹脂成形材料
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08J 5/04 20060101AFI20250317BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 電磁波減衰性及び耐熱性に優れた樹脂成形体を提供すること。さらに、電磁波減衰性及び耐熱性に優れると共に、重合収縮の抑制に優れた樹脂成形材料を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る樹脂成形体は、熱硬化性樹脂と、黒鉛粉と、ガラス繊維とを含む電磁波減衰層を備え、前記黒鉛粉の体積平均粒径が20nm以上200μm以下であり、前記黒鉛粉の含有量が、前記電磁波減衰層の全質量を基準として2質量%以上20質量%以下であり、ガラス繊維の含有量が、前記電磁波減衰層の全質量を基準として25質量%以上55質量%以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱硬化性樹脂と、黒鉛粉と、ガラス繊維とを含む電磁波減衰層を備え、
前記黒鉛粉の体積平均粒径が20nm以上200μm以下であり、
前記黒鉛粉の含有量が、前記電磁波減衰層の全質量を基準として2質量%以上20質量%以下であり、
ガラス繊維の含有量が、前記電磁波減衰層の全質量を基準として25質量%以上55質量%以下である、樹脂成形体。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記黒鉛の体積平均粒径が1μm以上100μm以下である請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項3】
前記電磁波減衰層の厚みが0.5mm以上3mm以下である請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項4】
前記熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂及びビニルエステル樹脂からなる群より選択される1種以上を含有する請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項5】
電磁波反射層をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項6】
前記電磁波反射層が、熱硬化性樹脂と炭素繊維とを含む請求項5に記載の樹脂成形体。
【請求項7】
電磁波減衰シート又は電子機器用筐体として用いられる請求項5に記載の樹脂成形体。
【請求項8】
熱硬化性樹脂と、黒鉛粉と、ガラス繊維とを含む樹脂成形材料であって、
前記黒鉛粉の体積平均粒径が200μm以下であり、
前記黒鉛粉の含有量が、前記樹脂成形材料の全質量を基準として2質量%以上20質量%以下であり、
ガラス繊維の含有量が、前記樹脂成形材料の全質量を基準として25質量%以上55質量%以下である、樹脂成形材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形体及び樹脂成形材料に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータなどの電子機器から漏洩する電磁波ノイズ対策として、金属ケースや金属めっきプラスチックなどを用いた電子機器による電磁波シールドが行われている。特に、昨今では、電子部品や高周波回路が発する電磁波によって自らの誤動作を引き起こすこと(いわゆる自家中毒)への対策も重要となっている。電子制御が進んだ自動車の分野では、自動運転や衝突被害軽減を目的としたミリ波レーダーが利用されており、レーダー装置筐体内での高周波回路の自家中毒を防止することが求められる。
【0003】
例えば特許文献1には、熱可塑性樹脂と、電磁波遮蔽物質としてのカーボンナノチューブ及びカーボンブラックとを混合した樹脂成形材料を用い、プレス加工によって製造された電磁波シールド材が開示されている。特許文献1によれば、前記電磁波シールド材は、周波数帯域が60~110GHzの電磁波を減衰できるとされている。
【0004】
一方、非特許文献1には、高周波数でしかも高出力電波を扱う場合、電波吸収の結果、吸収体内部で電波エネルギーから変換された熱によって担体である樹脂、ゴムの変形、発煙発火等も懸念されることが記載されている。
【0005】
そこで、電磁波減衰層を備えた樹脂成形体において、耐熱性を改善するために、熱可塑性樹脂に代えて熱硬化性樹脂を用いることが考えられる。
【0006】
しかしながら、熱硬化性樹脂と、カーボンナノチューブ及びカーボンブラックとを混合した樹脂成形材料を用いてプレス加工を行うと、重合収縮のために所望の厚さの樹脂成形体を得ることが困難である。さらには、プレス加工時に、前記樹脂成形材料が金型から流れ出て、金型内の樹脂成形材料に所定の圧力を掛けることができず、樹脂成形体に気泡が発生する。樹脂成形体に気泡が存在する場合、気泡が存在する領域では電磁波減衰性が低下し、樹脂成形体の電磁波減衰性能にムラが生じることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2019/235561号
【非特許文献】
【0008】
岡田 能彦、「アルミナ-炭素系ミリ波用電波吸収材料」、Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan、13巻、533~537頁、2006年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、電磁波減衰性及び耐熱性に優れた樹脂成形体を提供することである。さらに、電磁波減衰性及び耐熱性に優れると共に、重合収縮の抑制に優れた樹脂成形材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る樹脂成形体は、熱硬化性樹脂と、黒鉛粉と、ガラス繊維とを含む電磁波減衰層を備え、前記黒鉛粉の体積平均粒径が200μm以下であり、前記黒鉛粉の含有量が、前記電磁波減衰層の全質量を基準として2質量%以上20質量%以下であり、ガラス繊維の含有量が、前記電磁波減衰層の全質量を基準として25質量%以上55質量%以下であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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