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公開番号2025054829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163995
出願日2023-09-26
発明の名称重合性不飽和基含有樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 8/14 20060101AFI20250331BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、硬化時において、弾性率が低く靭性に優れ、かつ密着性にも優れた、重合性不飽和基含有樹脂、硬化性樹脂組成物、並びにその硬化物及び物品を提供することを目的とする。
【解決手段】バイオマス炭素含有率(%)(pMC%)が30%以上であり、かつ酸素原子含有脂環基を有する下記一般式(1)で表されるアルコール溶剤存在下で、(メタ)アクリレート化合物(a1)と、第1重合性不飽和基及び第1反応性官能基を1以上有する化合物(a2)とを混合して(メタ)アクリル共重合体(A)を得る第1工程と、前記アルコール溶剤存在下で、前記(メタ)アクリル共重合体(A)と、前記第1反応性官能基と反応し得る第2反応性官能基を有する化合物(B)と、を混合して重合性不飽和基含有樹脂を得る第2工程と、を含む重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
バイオマス炭素含有率(%)(pMC%)が30%以上であり、かつ酸素原子含有脂環基を有する下記一般式(1)で表されるアルコール溶剤存在下で、(メタ)アクリレート化合物(a1)と、第1重合性不飽和基及び第1反応性官能基を1以上有する化合物(a2)とを混合して(メタ)アクリル共重合体(A)を得る第1工程と、
前記アルコール溶剤存在下で、前記(メタ)アクリル共重合体(A)と、前記第1反応性官能基と反応し得る第2反応性官能基を有する化合物(B)と、を混合して重合性不飽和基含有樹脂を得る第2工程と、を含む重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
TIFF
2025054829000018.tif
39
157
(上記一般式(1)中、R

及びR

はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1~5のアルキル基を表し、M

~M

はそれぞれ独立して、メジン基、メチレン基、酸素原子又は単結合を表し、M

~M

のうち1又は2が酸素原子であり、M

~M

のいずれか1つがメジン基であり、かつ当該メジン基は一般式(1)中の-(CH



-OHと化学的に結合しており、M

~M

のうち0~2が単結合であり、nが0~10の整数を表す。なお、M

~M

のうち2つが酸素原子である場合、当該酸素原子は互いに隣接しない。)
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記アルコール溶剤は、2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-メタノールである、請求項1に記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記第1工程では、前記(メタ)アクリル共重合体(A)100質量部に対して、1~60質量部の範囲の前記(メタ)アクリレート化合物(a1)と、40~99質量部の範囲の前記第1重合性不飽和基及び第1反応性官能基を1以上有する化合物(a2)とを混合する、請求項1又は2に記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記第1反応性官能基が、水酸基、エポキシ基、イソシアネート基、カルボキシル基及びアクリルアミド基からなる群より選ばれる1種又は2種以上である、請求項1又は2に記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記第1重合性不飽和基が、(メタ)アクリロイル基、アリル基、イソプロペニル基、1-プロペニル基、スチリル基、スチリルメチル基、マレイミド基、ビニルエーテル基及び(メタ)アクリルアミド基からなる群より選ばれる1種又は2種以上である、請求項1又は2に記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル共重合体(A)と前記化合物(B)との混合割合が、前記(メタ)アクリル共共重合体(A)が有する第1反応性官能基1モルに対して、前記化合物(B)が有する前記第2反応性官能基が、0.3~1.05モルとなる範囲である、請求項1又は2に記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【請求項7】
(メタ)アクリレート化合物(a1)及び第1重合性不飽和基及び第1反応性官能基を1以上有する化合物(a2)と、を必須の反応原料(C)とする(メタ)アクリル共重合体(A)と、
酸素原子含有脂環基を有する下記一般式(1)で表されるアルコール溶剤と、
前記第1反応性官能基と反応し得る第2反応性官能基を有する化合物(B)と、
を反応原料及び化学反応の助剤の役割を担う原料としての合成原料(D)とし、樹脂全体におけるバイオマス炭素含有率(%)(pMC%)が20%以上である、重合性不飽和基含有樹脂。
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2025054829000019.tif
39
157
(上記一般式(1)中、R

及びR

はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1~5のアルキル基を表し、M

~M

はそれぞれ独立して、メジン基、メチレン基、酸素原子又は単結合を表し、M

~M

のうち1又は2が酸素原子であり、M

~M

のいずれか1つがメジン基であり、かつ当該メジン基は一般式(1)中の-(CH



-OHと化学的に結合しており、M

~M

のうち0~2が単結合であり、nが0~10の整数を表す。なお、M

~M

のうち2つが酸素原子である場合、当該酸素原子は互いに隣接しない。)
【請求項8】
前記アルコール溶剤は、2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-メタノールである、請求項7に記載の重合性不飽和基含有樹脂。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の重合性不飽和基含有樹脂と、光重合開始剤とを含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
【請求項10】
前記硬化性樹脂組成物が、さらに、前記重合性不飽和基含有樹脂以外のその他重合性不飽和基を有する樹脂(X)を含有する、請求項9に記載の硬化性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、重合性不飽和基含有樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、紫外線等の活性エネルギー線により硬化可能な活性エネルギー線硬化性樹脂組成物や、熱により硬化可能な熱硬化性樹脂組成物などの硬化性樹脂組成物は、インキ、塗料、コーティング剤、接着剤、光学部材等の分野において広く用いられている。
なかでも、上記コーティング剤は、用途に応じて、弾性率(靭性)、密着性、硬化性、耐熱性又は低誘電特性をはじめとする種々の特性が求められることから、上記特性に見合った適切な材料を用いて製造することが肝要である。
例えば、特許文献1には、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂とアクリル酸と、無水フタル酸とを反応させて得られる中間体に、更にテトラヒドロ無水フタル酸を反応させて得られる酸基含有エポキシアクリレート樹脂を含む感光性樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開96/011239号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1の技術は、硬化物に求められる様々な樹脂特性の点で問題があった。
そこで、本開示が解決しようとする技術的課題は、硬化時において、弾性率が低く靭性に優れ、かつ密着性にも優れた、重合性不飽和基含有樹脂、硬化性樹脂組成物、並びにその硬化物及び物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、樹脂及びその硬化物の製造段階における溶剤に着目した。そして、所定の構造を有する溶剤を使用する場合、得られる樹脂硬化物の靭性及び密着性を改善できることを知見した。さらに、この所定の構造の溶剤は天然由来であるため、樹脂製造の際の環境負荷を低減できることを知見した。かかる知見の下、所定構造の溶剤を利用することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、上記課題を解決する本発明の要旨構成は、以下の通りである。
【0006】
[1] バイオマス炭素含有率(%)(pMC%)が30%以上であり、かつ酸素原子含有脂環基を有する下記一般式(1)で表されるアルコール溶剤存在下で、(メタ)アクリレート化合物(a1)と、第1重合性不飽和基及び第1反応性官能基を1以上有する化合物(a2)とを混合して(メタ)アクリル共重合体(A)を得る第1工程と、
前記アルコール溶剤存在下で、前記(メタ)アクリル共重合体(A)と、前記第1反応性官能基と反応し得る第2反応性官能基を有する化合物(B)と、を混合して重合性不飽和基含有樹脂を得る第2工程と、を含む重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
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39
167
(上記一般式(1)中、R

及びR

はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1~5のアルキル基を表し、M

~M

はそれぞれ独立して、メジン基、メチレン基、酸素原子又は単結合を表し、M

~M

のうち1又は2が酸素原子であり、M

~M

のいずれか1つがメジン基であり、かつ当該メジン基は一般式(1)中の-(CH



-OHと化学的に結合しており、M

~M

のうち0~2が単結合であり、nが0~10の整数を表す。なお、M

~M

のうち2つが酸素原子である場合、当該酸素原子は互いに隣接しない。)
【0007】
[2] 前記アルコール溶剤は、2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-メタノールである、[1]に記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【0008】
[3] 前記第1工程では、前記(メタ)アクリル共重合体(A)100質量部に対して、1~60質量部の範囲の前記(メタ)アクリレート化合物(a1)と、40~99質量部の範囲の前記第1重合性不飽和基及び第1反応性官能基を1以上有する化合物(a2)とを混合する、[1]又は[2]に記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【0009】
[4] 前記第1反応性官能基が、水酸基、エポキシ基、イソシアネート基、カルボキシル基及びアクリルアミド基からなる群より選ばれる1種又は2種以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
【0010】
[5] 前記第1重合性不飽和基が、(メタ)アクリロイル基、アリル基、イソプロペニル基、1-プロペニル基、スチリル基、スチリルメチル基、マレイミド基、ビニルエーテル基及び(メタ)アクリルアミド基からなる群より選ばれる1種又は2種以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の重合性不飽和基含有樹脂の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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