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公開番号2025063421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172590
出願日2023-10-04
発明の名称プラスチックフィルムからインキ層を除去する方法及び洗浄液のリサイクル方法、並びに、再生プラスチックペレット及びその製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29B 17/02 20060101AFI20250409BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】プラスチックフィルムからインキ層を除去する方法において、該インキ層の除去に使用する洗浄液の繰り返し利用性を高めること。
【解決手段】プラスチックフィルムからインキ層を除去する方法であって、(A)インキ層を有するプラスチックフィルムを、該プラスチックフィルムのロールから送り出し、洗浄液に浸漬させる工程と、(B)洗浄液中でプラスチックフィルムのインキ層側の表面を物理的手段で処理することにより、プラスチックフィルムからインキ層を除去する工程と、を含み、洗浄液は、n-プロピルアルコール及びモノアルキレングリコールモノ-n-プロピルエーテルからなる群より選択される少なくとも一種の洗浄成分を含有する、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
プラスチックフィルムからインキ層を除去する方法であって、
(A)インキ層を有するプラスチックフィルムを、該プラスチックフィルムのロールから送り出し、洗浄液に浸漬させる工程と、
(B)前記洗浄液中で前記プラスチックフィルムの前記インキ層側の表面を物理的手段で処理することにより、前記プラスチックフィルムから前記インキ層を除去する工程と、を含み、
前記洗浄液は、n-プロピルアルコール及びモノアルキレングリコールモノ-n-プロピルエーテルからなる群より選択される少なくとも一種の洗浄成分を含有する、方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記(B)の工程では、前記洗浄液中で前記プラスチックフィルムの前記インキ層側の表面をブラシで擦ることにより、前記プラスチックフィルムから前記インキ層を除去する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プラスチックフィルムの前記インキ層に接するフィルムがポリオレフィンフィルムである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記インキ層が、グラビアインキで形成されている、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記洗浄液が、前記モノアルキレングリコールモノ-n-プロピルエーテルとして、モノエチレングリコールモノ-n-プロピルエーテル及びモノプロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテルからなる群より選択される少なくとも一種を含有する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記洗浄成分の含有量が、前記洗浄液の全質量を基準として、20質量%以上である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の方法を経て得られる使用済みの前記洗浄液から、前記プラスチックフィルムから除去された前記インキ層由来の成分を取り除く工程を含む、洗浄液のリサイクル方法。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の方法によりインキ層が除去されたプラスチックフィルム又はその処理物をペレット状に成形する工程を含む、再生プラスチックペレットの製造方法。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の方法によりインキ層が除去されたプラスチックフィルム又はその処理物を成形してなる、再生プラスチックペレット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックフィルムからインキ層を除去する方法及び洗浄液のリサイクル方法、並びに、再生プラスチックペレット及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
多くのプラスチック製品を構成するプラスチックフィルムには印刷加工が施されている。しかしながら、印刷加工により形成されたインキ層由来の成分は、リサイクルプラスチックの品質低下(例えば、着色、物性低下等)の原因となり得る。そのため、上記インキ層由来の成分を混在させないプラスチック製品のリサイクル方法が求められている。
【0003】
このような課題に対して、特許文献1は、洗浄液(溶剤)と非研磨布とを使用して印刷済みのロール状態にあるフィルムからインキを除去する方法を提供している。また、特許文献2は、洗浄液(溶剤)とブラシとワイパーブレードとを使用して印刷済みのロール状態にあるフィルムからインキを除去する方法を提供している。このような従来技術の方法では、インキを良好に除去する観点、すなわち、インキ除去性を良好とする観点から、インキを溶解しやすい洗浄液が選択されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2016-509613号公報
特表2018-514384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、持続可能なフィルムリサイクルプロセスを構築する観点から、インキの除去に使用した洗浄液を繰り返し利用することが検討されている。洗浄液を繰り返し利用する場合、プラスチックフィルムから除去されたインキ層由来の成分(以下、「インキ除去物」ともいう。)が洗浄液中に残ったままであると、インキ除去物が洗浄対象であるプラスチックフィルムに付着してしまい、インキ除去性が低下する。このインキ除去性の低下は、リサイクルプロセスの繰り返し数が増加するにしたがって顕著となるため、洗浄液を繰り返し利用する場合には、使用済みの洗浄液からインキ除去物を取り除くことが望ましい。しかしながら、従来技術の方法のようにインキを溶解しやすい洗浄液を使用した場合には、洗浄によってインキ除去物が微細化されるため、使用済みの洗浄液からインキ除去物を取り除くことが難しくなる。
【0006】
以上のとおり、上記従来技術の方法は、インキ除去性に着目したものであり、洗浄液の繰り返し利用を考慮したものではないため、洗浄液の繰り返し利用性の点で改善の余地がある。
【0007】
そこで、本発明の一側面は、プラスチックフィルムからインキ層を除去する方法において、該インキ層の除去に使用する洗浄液の繰り返し利用性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のいくつかの側面は、下記[1]~[9]を提供する。
【0009】
[1]
プラスチックフィルムからインキ層を除去する方法であって、
(A)インキ層を有するプラスチックフィルムを、該プラスチックフィルムのロールから送り出し、洗浄液に浸漬させる工程と、
(B)前記洗浄液中で前記プラスチックフィルムの前記インキ層側の表面を物理的手段で処理することにより、前記プラスチックフィルムから前記インキ層を除去する工程と、を含み、
前記洗浄液は、n-プロピルアルコール及びモノアルキレングリコールモノ-n-プロピルエーテルからなる群より選択される少なくとも一種の洗浄成分を含有する、方法。
【0010】
[2]
前記(B)の工程では、前記洗浄液中で前記プラスチックフィルムの前記インキ層側の表面をブラシで擦ることにより、前記プラスチックフィルムから前記インキ層を除去する、[1]に記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)

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