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公開番号
2025039845
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2025005610,2024024018
出願日
2025-01-15,2024-02-20
発明の名称
動力伝達装置
出願人
株式会社エフ・シー・シー
代理人
個人
,
個人
主分類
F16D
43/08 20060101AFI20250313BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】出力部材の径方向から見たときに、遠心クラッチ手段の少なくとも一部は、クラッチ部材と重なる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材4と、作動位置と非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材5と、内径側位置から外径側位置に移動可能とされたウェイト部材10を具備し、ウェイト部材10が外径側位置にあるとき駆動側クラッチ板6と被動側クラッチ板7とを圧接させてエンジンの駆動力を伝達可能な状態とするとともに、ウェイト部材10が内径側位置にあるとき駆動側クラッチ板6と被動側クラッチ板7との圧接力を解放させてエンジンの駆動力が伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段9とを具備した動力伝達装置であって、出力シャフト3の径方向から見たときに、遠心クラッチ手段9の少なくとも一部は、クラッチ部材4と重なる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のエンジンの駆動力で回転する入力部材と共に回転し、複数の駆動側クラッチ板が取り付けられたクラッチハウジングに収容されるクラッチ部材であって、車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、
前記駆動側クラッチ板と交互に形成された複数の被動側クラッチ板の少なくとも一部が取り付けられるとともに、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とする作動位置と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材と、
前記クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされたウェイト部材を具備し、前記ウェイト部材が前記外径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とするとともに、前記ウェイト部材が前記内径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段と、
を具備した動力伝達装置であって、
前記遠心クラッチ手段は、
前記ウェイト部材を収容する収容部を周方向に複数備え、前記ウェイト部材を前記内径側位置と前記外径側位置との間で移動可能に保持し、外周面に形成されて前記クラッチハウジングに取り付けられる複数の保持部材側爪部を有する保持部材と、
前記ウェイト部材が前記内径側位置から前記外径側位置に移動することにより前記駆動側クラッチ板及び前記被動側クラッチ板の積層方向に移動して前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させる圧接部材と、を備え、
前記圧接部材は、前記出力部材の軸方向において、前記ウェイト部材を挟んで前記保持部材と反対側かつ、前記ウェイト部材と前記駆動側クラッチ板及び前記被動側クラッチ板との間に位置し、
前記保持部材は、前記出力部材の径方向に延びかつ前記周方向に隣り合う前記収容部の間に設けられかつ前記周方向に並ぶ複数のリブ部を備え、
前記周方向に関して、複数の前記保持部材側爪部のうち一部の前記保持部材側爪部は、前記収容部の前記径方向の外側の縁部であって前記周方向の一方側の縁部と他方側の縁部との間に全てが位置し、かつ、他の一部の前記保持部材側爪部は、前記リブ部の前記径方向の外側の縁部であって前記周方向の一方側の縁部と他方側の縁部との間に全てが位置する、動力伝達装置。
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【請求項2】
前記圧接部材は、外周面に形成されて前記クラッチハウジングの切欠きに取り付けられる複数の圧接部材側爪部を有し、
前記保持部材側爪部は、前記切欠きに取り付けられ、
前記保持部材側爪部および前記圧接部材側爪部の互いに対向する面は、互いに平行かつ前記出力部材の軸線に垂直に形成されている、請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記保持部材側爪部の前記出力部材の軸方向の一方側の面と他方側の面とは互いに平行かつ前記出力部材の軸線に垂直に形成されている、請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記圧接部材は、外周面に形成されて前記クラッチハウジングの切欠きに取り付けられる複数の圧接部材側爪部を有し、
前記保持部材側爪部の前記出力部材の軸方向の一方側の面と他方側の面と、前記圧接部材側爪部の前記出力部材の軸方向の一方側の面と他方側の面とは、互いに平行かつ前記出力部材の軸線に垂直に形成されている、請求項3に記載の動力伝達装置。
【請求項5】
前記収容部は、前記ウェイト部材の前記出力部材の軸方向の一方側の面と当接する当接面を有し、
前記当接面と、前記保持部材側爪部の前記出力部材の軸方向の一方側の面と他方側の面とは、互いに平行かつ前記出力部材の軸線に垂直に形成されている、請求項3に記載の動力伝達装置。
【請求項6】
前記遠心クラッチ手段は、前記ウェイト部材を前記内径側位置に向かって付勢する付勢部材を有し、
前記付勢部材の軸線と、前記保持部材側爪部の前記出力部材の軸方向の一方側の面と他方側の面とは、互いに平行かつ前記出力部材の軸線に垂直に形成されている、請求項3に記載の動力伝達装置。
【請求項7】
車両のエンジンの駆動力で回転する入力部材と共に回転し、複数の駆動側クラッチ板が取り付けられたクラッチハウジングに収容されるクラッチ部材であって、車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、
前記駆動側クラッチ板と交互に形成された複数の被動側クラッチ板の少なくとも一部が取り付けられるとともに、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とする作動位置と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材と、
前記クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされたウェイト部材を具備し、前記ウェイト部材が前記外径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とするとともに、前記ウェイト部材が前記内径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段と、
を具備した動力伝達装置であって、
前記遠心クラッチ手段は、
前記ウェイト部材を収容する収容部を周方向に複数備え、前記ウェイト部材を前記内径側位置と前記外径側位置との間で移動可能に保持し、外周面に形成されて前記クラッチハウジングに取り付けられる複数の保持部材側爪部を有する保持部材と、
前記ウェイト部材が前記内径側位置から前記外径側位置に移動することにより前記駆動側クラッチ板及び前記被動側クラッチ板の積層方向に移動して前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させる圧接部材と、を備え、
前記圧接部材は、前記出力部材の軸方向において、前記ウェイト部材を挟んで前記保持部材と反対側かつ、前記ウェイト部材と前記駆動側クラッチ板及び前記被動側クラッチ板との間に位置し、
前記保持部材は、前記出力部材の径方向に延びかつ前記周方向に隣り合う前記収容部の間に設けられかつ前記周方向に並ぶ複数のリブ部を備え、
前記周方向に関して、複数の前記保持部材側爪部のうち一部の前記保持部材側爪部は、前記収容部の前記径方向の外側の縁部であって前記周方向の一方側の縁部と他方側の縁部との間に全てが位置し、かつ、前記リブ部の前記径方向の内側の縁部であって前記周方向の一方側の縁部は、他の一部の前記保持部材側爪部の前記周方向の一方側の端部よりも前記周方向の他方側に位置し、かつ、前記リブ部の前記径方向の内側の縁部であって前記周方向の他方側の縁部は、他の一部の前記保持部材側爪部の前記周方向の他方側の端部よりも前記周方向の一方側に位置する、動力伝達装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意に入力部材の回転力を出力部材に伝達させ又は遮断させ得る動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に自動二輪車が具備する動力伝達装置は、エンジンの駆動力をミッション及び駆動輪へ伝達又は遮断を任意に行わせるためのもので、エンジン側と連結された入力部材と、ミッション及び駆動輪側と連結された出力部材と、出力部材と連結されたクラッチ部材と、クラッチ部材に対して近接又は離間可能なプレッシャ部材とを有しており、プレッシャ部材をクラッチ部材に対して近接させることにより、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させて動力の伝達を行わせるとともに、プレッシャ部材をクラッチ部材に対して離間させることにより、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接力を解放させることにより当該動力の伝達を遮断するよう構成されている。
【0003】
従来の動力伝達装置として、例えば特許文献1で開示されているように、クラッチハウジングの回転に伴う遠心力で当該溝部の内径側位置から外径側位置に移動することにより駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させ得るウェイト部材を具備した遠心クラッチ手段について提案されている。かかる従来の動力伝達装置によれば、エンジンの駆動に伴ってクラッチハウジングが回転することにより、ウェイト部材に遠心力を付与させることができ、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させてエンジンの駆動力を車輪に伝達させることができる。
【0004】
また、上記従来の動力伝達装置によれば、入力部材に入力された回転力が出力部材に伝達され得る状態となったときに駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接力を増加させるための圧接アシスト用カムが配設されているため、運転者がクラッチ操作して駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させる際、操作力を低減して円滑な動力伝達を行わせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2013/183588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願人は、出力部材の径方向から見たときに、遠心クラッチ手段の少なくとも一部は、クラッチ部材と重なる動力伝達装置を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、車両のエンジンの駆動力で回転する入力部材と共に回転し、複数の駆動側クラッチ板が取り付けられたクラッチハウジングに収容されるクラッチ部材であって、前記駆動側クラッチ板と交互に形成された複数の被動側クラッチ板が取り付けられるとともに、車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とする作動位置と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材と、前記クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされたウェイト部材を具備し、前記ウェイト部材が前記外径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とするとともに、前記ウェイト部材が前記内径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段とを具備した動力伝達装置であって、前記出力部材の径方向から見たときに、前記遠心クラッチ手段の少なくとも一部は、前記クラッチ部材と重なる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の動力伝達装置において、前記遠心クラッチ手段は、前記ウェイト部材を前記内径側位置と前記外径側位置との間で移動可能に保持する保持部材を備え、前記出力部材の径方向から見たときに、前記保持部材の少なくとも一部は、前記クラッチ部材と重なる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の動力伝達装置において、前記クラッチ部材は、前記出力部材の軸方向に延び、かつ、前記出力部材を保持するボス部を備え、前記出力部材の径方向から見たときに、前記保持部材の少なくとも一部は、前記ボス部と重なる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の動力伝達装置において、前記出力部材の径方向から見たときに、前記ウェイト部材の少なくとも一部は、前記クラッチ部材と重なる。
(【0011】以降は省略されています)
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