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公開番号
2025039806
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2025004529,2020550379
出願日
2025-01-14,2019-09-26
発明の名称
タンパク質糖化抑制剤
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
A61K
31/198 20060101AFI20250313BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】優れた抗糖化機能を示すタンパク質糖化抑制用食品組成物等を提供する。特に、幅広い終末糖化産物に対して抗糖化機能を示し、さらに抗酸化機能を有しつつ、化粧料等に使用しても着色し難く、安全性・生体適合性の高いタンパク質糖化抑制用食品組成物を提供する。
【解決手段】アミノ酸を有効成分として含み、当該アミノ酸はトレオニン又はその塩とヒスチジン又はその塩の組み合わせからなる、タンパク質糖化抑制用食品組成物(但し、トレハロースを含む組成物を除く)。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アミノ酸を有効成分として含み、当該アミノ酸はトレオニン又はその塩とヒスチジン又はその塩の組み合わせからなる、タンパク質糖化抑制用食品組成物(但し、トレハロースを含む組成物を除く)。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
さらに多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載のタンパク質糖化抑制用食品組成物。
【請求項3】
蛍光性終末糖化産物の生成を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載のタンパク質糖化抑制用食品組成物。
【請求項4】
非蛍光性終末糖化産物の生成を抑制することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のタンパク質糖化抑制用食品組成物。
【請求項5】
非蛍光性終末糖化産物が、Nε-(カルボキシメチル)リジン(CML)を含むことを特徴とする請求項4に記載のタンパク質糖化抑制用食品組成物。
【請求項6】
タンパク質が、皮膚中のタンパク質であることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載のタンパク質糖化抑制用食品組成物。
【請求項7】
タンパク質が、コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン及びケラチンからなる群から選ばれることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載のタンパク質糖化抑制用食品組成物。
【請求項8】
アミノ酸を有効成分として含み、当該アミノ酸はトレオニン又はその塩とヒスチジン又はその塩の組み合わせからなる、皮膚老化の予防及び/又は改善のための食品組成物(但し、トレハロースを含む組成物を除く)。
【請求項9】
皮膚老化が、シワの形成、シミの発生、たるみの発生、及びくすみの発生からなる群から選ばれることを特徴とする請求項8に記載の食品組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、中性アミノ酸を含有するタンパク質糖化抑制剤、ジペプチドを含有するタンパク質糖化抑制剤等に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚は、老化に伴い、シワやシミ、たるみ、くすみが増加し、はりやつやが減少する。したがって、若々しく、美しい肌の維持には皮膚老化の抑制が非常に重要である。皮膚老化には主に糖化反応と酸化反応の2つの化学的な反応が関わっていることが知られている。
【0003】
アミノ酸やタンパク質のアミノ基と糖のカルボニル基の非酵素的な反応をメイラード反応と呼ばれている(非特許文献1)。メイラード反応は糖化反応と呼ばれることもあるが、広義の糖化反応は糖又は糖化反応中間体の間で起きる非酵素反応、酵素反応、酸化、分解、転移等の複雑な反応を指し、正確なメカニズムはわかっていない。皮膚老化に寄与する糖化反応としては、様々なものが知られている。皮膚中では、例えば、角層(角質層)のケラチン、真皮層のコラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン等の様々なタンパク質が、糖や反応性の高い糖化反応中間体と糖化反応を引き起こす。糖化反応により最終的に生成する物質は、一般的に終末糖化産物(advanced glycation end products:以下「AGEs」ともいう)と呼ばれる(非特許文献2)。
【0004】
糖化反応は、生体に様々な悪影響を及ぼすため、糖化反応を阻害する研究はアンチエイジングの分野において非常に重要な役割を担っている。特に近年、皮膚における糖化反応に関する研究が盛んに行われており、糖化反応による皮膚への影響が明らかになってきた。
【0005】
例えば、生成した終末糖化産物は、通常の生物的な過程において代謝されず、皮膚中に蓄積し、線維芽細胞のアポトーシス、正常コラーゲンの早期分解誘導、毒性発現などを介して健全な皮膚組織を破壊することでシワを引き起こす。また、糖化反応によるタンパク質の褐変化や長期に渡る終末糖化産物の蓄積は、シミやくすみを引き起こすことがある(特許文献1)。また、糖化反応により生じた架橋性のある最終糖化物は、コラーゲン同士を架橋し、硬化させることにより、肌のしなやかさや皮膚の弾力が低下する。
【0006】
このようなことから、皮膚老化を予防改善するためには、蛍光性と非蛍光性、架橋性と非架橋性等、終末糖化産物の種類を問わず、幅広い種類の終末糖化産物の生成抑制が重要である。
【0007】
これまでに、抗糖化機能を示す成分として植物エキスが知られている(特許文献2及び3)。しかし、エキス抽出の際に必ず不純物が混入されるため、不純物による着色、匂いの問題が生じる。また、皮膚へ適用するとアレルギーを誘発する可能性もあり、問題点が多い。
【0008】
その他の抗糖化機能を示す成分として植物エキスのように不純物を伴わないアミノグアニジンがよく知られているが、貧血、肝障害、ビタミンB
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欠乏症などの副作用が報告されており、安全性の面で問題がある。
【0009】
安全性の高い抗糖化機能を示す成分として、これまでに、リジン、アルギニンなど塩基性アミノ酸にコラーゲンの架橋抑制機能が見出されているが(特許文献4)、糖化抑制機能が十分とは言えない上、幅広い終末糖化産物(例えば、蛍光性・架橋性、非蛍光性・架橋性、非蛍光性・非架橋性)の生成抑制に有用であることは知られていない。例えば、非蛍光性・非架橋性終末糖化産物であるNε-(カルボキシメチル)リジン(CML)は真皮だけでなく、角層にも多く存在しており、角層のくすみの原因が示唆されているが、このような終末糖化産物に塩基性アミノ酸が有用であるという報告はない。さらに、塩基性アミノ酸は化粧料等に一般的に含まれる多価アルコールと共存すると着色しやすく、化粧料等に配合することが難しいという問題が知られている。
【0010】
また、安全性の高い抗糖化機能を示す成分として、抗糖化作用を示す長鎖ペプチドとしてインスリンが知られているが、安全面・コストの点から化粧品や医薬部外品として使用するのは困難である。これに対して、ジペプチドは2つのアミノ酸が結合した化合物で、タンパク質の分解物でもあるため、生体内に数多く存在する。ジペプチドの一種であるカルノシンは生体内に存在し、高い抗酸化作用や抗糖化作用が知られている。ジペプチドは多種多様な官能基を持つアミノ酸の組み合わせであり、官能基や立体配置の違いにより、多様性が広がるため、老化に関わる皮膚内の産生物質をコントロールできる可能性が高い。
(【0011】以降は省略されています)
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