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公開番号
2025039207
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2023146116
出願日
2023-09-08
発明の名称
地盤改良基礎構造および地盤改良基礎構造の構築方法
出願人
大和ハウス工業株式会社
代理人
個人
主分類
E02D
27/34 20060101AFI20250313BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】地盤の表層を固化改良した表層改良盤部を柱状改良部で支持するとともに、柱状改良部の下側の圧密対象層の広い範囲において建物荷重を分散させることができる地盤改良基礎構造および地盤改良基礎構造の構築方法を提供する。
【解決手段】建物荷重を受ける基礎部2の外周よりも広い範囲について地盤の表層を固化改良した表層改良盤部3と、基礎部2の外周よりも広い範囲の地盤内に複数本の柱状体41が設けられており、柱状体41によって表層改良盤部3を支持する柱状改良部4と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物荷重を受ける基礎部の外周よりも広い範囲について地盤の表層を固化改良した表層改良盤部と、
上記基礎部の外周よりも広い範囲の地盤内に複数本の柱状体が設けられており、上記柱状体によって上記表層改良盤部を支持する柱状改良部と、
を有することを特徴とする地盤改良基礎構造。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の地盤改良基礎構造において、最も外周側に位置する上記柱状体は、上記基礎部の外周位置から水平方向に対して下向き45度~60度の角度で外側に広がる仮想の線が上記表層改良盤部の下面側の箇所に交差する地点以内に位置していることを特徴とする地盤改良基礎構造。
【請求項3】
請求項1に記載の地盤改良基礎構造において、上記表層改良盤部は逆錐台形を有しており、当該表層改良盤部の外周面が鉛直面に対して傾斜していることを特徴とする地盤改良基礎構造。
【請求項4】
請求項1に記載の地盤改良基礎構造において、上記表層改良盤部上に1階床スラブが構築されていることを特徴とする地盤改良基礎構造。
【請求項5】
建物荷重を受ける基礎部の外周よりも広い範囲について地盤の表層を固化改良した表層改良盤部と、上記地盤内に複数本の柱状体が設けられており、上記柱状体によって上記表層改良盤部を支持する柱状改良部と、を有する地盤改良基礎構造であって、上記表層改良盤部の外周部側は、当該表層改良盤部の内部側に比べて、曲げ剛性およびせん断剛性が高くされていることを特徴とする地盤改良基礎構造。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の地盤改良基礎構造の構築方法であって、上記地盤の表層が固化処理された上記表層改良盤部の構築および上記地盤内に複数本設けられた柱状体による上記柱状改良部の構築を行う段階と、上記表層改良盤部内に上記基礎部を作製する段階と、を含むことを特徴とする地盤改良基礎構造の構築方法。
【請求項7】
請求項6に記載の地盤改良基礎構造の構築方法において、上記基礎部は布基礎であり、この布基礎の構築段階は、上記表層改良盤部に対して上記布基礎の延設形状に合せた掘削を行う工程と、上記掘削が行われた凹箇所を含む上記布基礎の構築範囲内に配筋を行う工程と、上記布基礎の外周に対応する箇所のみに外周型枠を作製する工程と、上記外周型枠で囲まれた領域内に生コンクリートを打設する工程と、を含むことを特徴とする地盤改良基礎構造の構築方法。
【請求項8】
建物荷重を受ける基礎部の外周よりも広い範囲について地盤の表層を固化改良した表層改良盤部と、上記地盤内に複数本の柱状体が設けられており、上記柱状体によって上記表層改良盤部を支持する柱状改良部と、を有する地盤改良基礎構造の構築方法であって、
上記地盤の表層が固化処理された上記表層改良盤部の構築および上記地盤内に複数本設けられた柱状体による上記柱状改良部の構築を行う段階と、上記表層改良盤部内に上記基礎部を作製する段階と、を含み、
上記基礎部は布基礎であり、この布基礎の構築段階は、上記表層改良盤部に対して上記布基礎の延設形状に合せた掘削を行う工程と、上記掘削が行われた凹箇所を含む上記布基礎の構築範囲内に配筋を行う工程と、上記布基礎の外周に対応する箇所のみに外周型枠を作製する工程と、上記外周型枠で囲まれた領域内に生コンクリートを打設する工程と、を含むことを特徴とする地盤改良基礎構造の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、軟弱地盤に建物を建てることを可能にする地盤改良基礎構造および地盤改良基礎構造の構築方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、地盤改良し、次いで該地盤改良土を掘削して、当該地盤改良土の掘削面を型枠とするコンクリート打設部分を形成し、該コンクリート打設部分に鉄筋を配置し、しかる後に上記コンクリート打設部分にコンクリートを打設する基礎の施工方法が開示されている。
【0003】
特許文献2には、軟弱地盤の上方に建築される建物に不同沈下が生じた際に、建物の傾きを修正できるようにした建物の基礎構造であって、上記建物の基礎地盤の表層部分に設けられる基盤層と、該基盤層の中央部分を支持して上記基礎地盤中に設けられる複数の支持杭と、上記基盤層の上方に重ねて配置されるベタ基礎とからなり、上記基盤層は、上記支持杭によって支持される中央部分が一段高くなっていて、上記ベタ基礎の中央部分が載置されると共に、上記中央部分の周囲の上記基盤層と上記ベタ基礎との間の隙間には、調整砂が充填されている軟弱地盤の上方に建築される建物の基礎構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-299387号公報
特許第4773797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された構造は、地盤の表層を固化改良した表層改良盤部を柱状改良部で支持する構造にはなっていない。一方、特許文献2に開示された盤構造は、地盤の表層を固化改良した表層改良盤部を柱状改良部で支持する構造にはなっているものの、柱状改良部の下側の圧密対象層の広い範囲において建物荷重を分散できるものではない。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑み、地盤の表層を固化改良した表層改良盤部を柱状改良部で支持するとともに、柱状改良部の下側の圧密対象層の広い範囲において建物荷重を分散させることができる地盤改良基礎構造および地盤改良基礎構造の構築方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る地盤改良基礎構造は、上記課題を解決するために、建物荷重を受ける基礎部の外周よりも広い範囲について地盤の表層を固化改良した表層改良盤部と、上記基礎部の外周よりも広い範囲の地盤内に複数本の柱状体が設けられており、上記柱状体によって上記表層改良盤部を支持する柱状改良部と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記の地盤改良基礎構造であれば、建物荷重を受ける上記基礎部を当該基礎部の外周よりも広い範囲に位置する上記表層改良盤部によって支持するとともに、この表層改良盤部を支持する上記柱状改良部が、上記基礎部の直下よりも広い範囲において構築されており、この柱状改良部の下側の圧密対象層の広い範囲において上記建物荷重を分散できるので、圧密沈下を一層抑制することができる。
【0009】
最も外周側に位置する上記柱状体は、上記基礎部の外周位置から水平方向に対して下向き45度~60度の角度で外側に広がる仮想の線が上記表層改良盤部の下面側の箇所に交差する地点以内に位置してもよい。これによれば、上記基礎部の外周位置側の建物荷重は、上記45度~60度の角度による応力分散によって、最も外周側に位置する上記柱状体によって受け止められる。
【0010】
上記表層改良盤部は逆錐台形を有しており、当該表層改良盤部の外周面が鉛直面に対して傾斜してもよい。これによれば、上記傾斜(楔効果)によって当該表層改良盤部が当該表層改良盤部の周囲地盤で安定的に受け止められるとともに、建物荷重を当該表層改良盤部の横側の地盤に分散させて、不同沈下も抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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