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公開番号2025048803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2024162132
出願日2024-09-19
発明の名称土層用空気圧送試験器および土層用空気圧送試験方法
出願人国立大学法人 宮崎大学,株式会社シーテック
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E02D 1/02 20060101AFI20250326BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】斜面地でも簡便に地盤調査を行うことができる、土層用空気圧送試験器および土層用空気圧送試験方法を提供する。
【解決手段】上方に空気流入口21bが設けられ下方に空気送出孔22bが設けられた空気圧送用パイプ2と、空気流入口21bに空気を圧送するポンプ3と、土層の空気圧を測定するための圧力計4と、を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
上方に空気流入口が設けられ下方に空気送出孔が設けられた空気圧送用パイプと、前記空気流入口に空気を圧送するポンプと、土層の空気圧を測定するための圧力計と、を備えていることを特徴とする土層用空気圧送試験器。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記空気圧送用パイプの下端部には先鋭部が設けられ、前記先鋭部には前記空気送出孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の土層用空気圧送試験器。
【請求項3】
前記先鋭部は、斜めの平坦面により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の土層用空気圧送試験器。
【請求項4】
前記空気送出孔は、前記空気圧送用パイプの下端部の側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の土層用空気圧送試験器。
【請求項5】
前記空気流入口が、前記空気圧送用パイプの側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の土層用空気圧送試験器。
【請求項6】
前記空気圧送用パイプの上端部には、打撃エネルギーを前記空気圧送用パイプに伝達するためのアンビルが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の土層用空気圧送試験器。
【請求項7】
空気圧送用パイプの下端部を土層の内部に貫入させ、ポンプを用いて前記空気圧送用パイプの前記下端部から前記土層の内部に空気を圧送し、圧力計を用いて前記土層の内部の空気圧を測定し、前記土層の性状を推定することを特徴とする土層用空気圧送試験方法。
【請求項8】
前記土層の性状を、前記空気圧に加えて、細粒土または粗粒土であるかに応じて推定することを特徴とする請求項7に記載の土層用空気圧送試験方法。
【請求項9】
前記土層は細粒土であり、前記土層の性状は、乾燥密度、飽和度の内少なくとも一以上であることを特徴とする請求項8に記載の土層用空気圧送試験方法。
【請求項10】
前記土層は粗粒土であり、前記土層の性状は、透水係数であることを特徴とする請求項8に記載の土層用空気圧送試験方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土層の性状把握のための地盤調査に用いられる、土層用空気圧送試験器および土層用空気圧送試験方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
斜面地において適切な斜面安定工を施工するためには、事前に斜面地の地盤表層部の土層の性状を把握する必要がある。そのため、種々の地盤調査方法が斜面地に適用されている。
【0003】
このような地盤調査方法の一例として、非特許文献1に示されるように、従来より、簡易動的コーン貫入試験(JGS-1433 地盤工学会)が適用されている。簡易動的コーン貫入試験は、質量5±0.05kgのハンマーを500±10mmの高さから自由落下させることによりハンマーの打撃エネルギーをロッドに伝達し、ロッドを鉛直方向に貫入させ、貫入量と打撃回数の関係から地盤の強度および強度の分布に関する情報を得るものである。
【0004】
このような技術として、例えば、特許文献1に示されるような土研式自動貫入試験器が開発されている。特許文献1に示される土研式自動貫入試験器は、試験器本体に取り付けられた駆動モータによりエンドレスに回転させられるチェーンの係合片で重錘を持ち上げ、上方で開放することにより重錘を自由落下させ、落下した重錘の衝撃で貫入バーを土中に打ち込むと共に、打ち込み回数をカウントしその積算値を表示するものである。
【0005】
また、地盤調査方法の他の例として、非特許文献2に示されるように、従来より、単孔を利用した透水試験(JGS-1314 地盤工学会)が適用されている。単孔を利用した透水試験は、原位置透水試験の一つで、単一のボーリング孔を利用して地盤の透水係数を求める試験であり、定常法と非定常法とによる試験がある。
【0006】
その中でも非定常法による透水試験は、ボーリング孔内の水位を一時的に低下または上昇させて、平衡水位に戻るまでの水位変化を経時的に測定することにより、透水係数を求めるものである。また、非定常法による透水試験には、ピエゾメータ法(ケーシング法)、チューブ法、オーガー法等の測定方法があり、ピエゾメータ法には回復法と注水法の2種類の測定方法がある。
【0007】
回復法は、ボーリング孔内にケーシングパイプを挿入し、透水試験の試験区間上位から孔内への地下水の流入を防止した後、孔内のスライム排除、孔内の洗浄を行い、ポンプ等を用いて孔内から揚水し、揚水により低下した水位が平衡水位まで上昇する間の水位の経時的変化を測定し透水係数を求めるものである。一方、注水法は、ボーリング孔内に注水し、注水により上昇した水位が平衡水位まで低下する間の水位の経時的変化を測定し透水係数を求めるものである。
【0008】
このような非定常法による透水試験の技術として、例えば、特許文献2に示されるような原位置透水試験方法および透水試験装置が開発されている。特許文献2に示される原位置透水試験方法および透水試験装置は、棒状体と、該棒状体内部を軸方向に貫通させた電気信号リード線の一端に取り付けられた圧力計とをケーシングパイプ内の水中に挿入し、挿入により上昇した水位が平衡水位まで低下する間の水位の経時的変化を圧力計により測定し透水係数を求めるものであり、あるいは、該棒状体と該電気式圧力計とをケーシングパイプ内の水中に挿入し、挿入により上昇した水位が平衡水位まで低下した後該棒状体のみを引き上げ、該棒状体の引き上げにより低下した水位が平衡水位まで上昇する間の水位の経時的変化を圧力計により測定し透水係数を求めるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平7-113733号公報(第2~3頁、図1)
特開平9-88051号公報(第5~6頁、図6,図7)
【非特許文献】
【0010】
公益社団法人地盤工学会「地盤調査の方法と解説」 令和2年3月25日訂正第4刷発行(第317~323頁、地盤工学会基準 簡易動的コーン貫入試験方法)
公益社団法人地盤工学会「地盤調査の方法と解説」 令和2年3月25日訂正第4刷発行(第515~531頁、地盤工学会基準 単孔を利用した透水試験方法)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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