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公開番号
2025038867
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2024117238
出願日
2024-07-22
発明の名称
車両下部の吊架構造体
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
主分類
B60K
1/00 20060101AFI20250312BHJP(車両一般)
要約
【課題】
車両に後方からの荷重が加わっても、車両後部の構造物が被吊架物に直接接触することなく、被吊架物への荷重の影響を低減できる吊架構造を提供する。
【解決手段】
車両の下部に被吊架物(100)を吊架させる吊架構造体(1)であって、前記車両の下部に接続され、前記被吊架物(100)の車両前方側に接続される前方構造体(10)と、前記車両の下部に接続され、前記被吊架物(100)の車両後方側に接続される後方構造体(20)とを有し、前記後方構造体(20)は、前記被吊架物(100)を車両後方からガードするとともに、車両後方から所定の押圧力が加わると、前記車両下部から離脱するように構成され、前記前方構造体(10)は、前記後方構造体(20)が前記車両下部から離脱すると、少なくとも一部が変形して前記被吊架物(100)を車両前方に逃がすように構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の下部に被吊架物を吊架させる吊架構造体であって、
前記車両の下部に接続され、前記被吊架物の車両前方側に接続される前方構造体と、
前記車両の下部に接続され、前記被吊架物の車両後方側に接続される後方構造体と、を有し、
前記後方構造体は、前記被吊架物を車両後方からガードするとともに、車両後方から所定の押圧力が加わると、前記車両下部から離脱するように構成され、
前記前方構造体は、前記後方構造体が前記車両下部から離脱すると、少なくとも一部が変形して前記被吊架物を車両前方に逃がすように構成された、吊架構造体。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記前方構造体は、
前記車両の下部に接続される前方ブラケットと、
前記前方ブラケット及び前記被吊架物に接続され、易変形性を有する前方ステイと、を有する、請求項1に記載の吊架構造体。
【請求項3】
前記前方ブラケットは
ウェブ部と複数のアーム部とフランジ部を有し、車両側面視で略ハット形状を有する金属板からなり、
前記複数のアーム部は前記車両に接続され、
前記ウェブ部は前記前方ステイに接続され、
前記前方ステイは、ウェブ部と第一フランジ部と第二フランジ部を有し、車両側面視で略Z形状を有する金属板からなり、
前記第一フランジ部は前記前方ブラケットと接続され、
前記第二フランジ部は前記被吊架物に接続される、請求項2に記載の吊架構造体。
【請求項4】
前記前方ステイと前記被吊架物とは、前記前方ステイの第二フランジ部に穿孔した貫通孔を通して前記被吊架物に設けられたネジ孔にボルトを螺合させることで接続される、請求項3に記載の吊架構造体。
【請求項5】
前記前方ブラケットと前記前方ステイとは、前記前方ブラケットのウェブ部に接合されたウエルドボルトを、前記前方ステイの第一フランジ部に穿孔された貫通孔に挿通し、当該ウエルドボルトにナットを螺合させることで接続される、請求項3に記載の吊架構造体。
【請求項6】
前記前方ブラケットの前記複数のアーム部は、前記車両と溶接によって接続されている、請求項3に記載の吊架構造体。
【請求項7】
前記前方ステイにおいて、前記被吊架物との接続部と前記前方ブラケットとの接続部が、車両横方向でオフセットしている、請求項2に記載の吊架構造体。
【請求項8】
前記前方ステイの板厚は、前記前方ブラケットの板厚より厚い、請求項2に記載の吊架構造体。
【請求項9】
前記後方構造体は、
前記車両の下部に接続され、前記被吊架物に接続される後方ステイと、
前記後方ステイに接続され、前記被吊架物に接続されて、前記被吊架物を車両後方からガードする後方ブラケットと、を有し、
前記後方ブラケットに車両後方から所定の押圧力が加わると、前記後方ステイは、前記車両下部から離脱するように構成された、請求項2に記載の吊架構造体。
【請求項10】
前記後方ステイは、略平坦な金属板からなり、
車両前方側が前記被吊架物と接続され、
車両後方側が前記車両と接続され、
前記被吊架物との接続部と前記車両との接続部の間で前記後方ブラケットと接続され、
前記後方ブラケットは、
ウェブ部と第一フランジ部と第二フランジ部とを有する金属板からなり、
前記第一フランジ部は前記後方ステイと接続され、
前記第二フランジ部は前記被吊架物に接続され、
前記ウェブ部は被吊架物から所定の隙間を開けて車両後方の一部または全部を遮蔽する位置に配置された、請求項9に記載の吊架構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両、主にBEV(バッテリー式電動自動車)の車両の下部における吊架構造体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の電動化の開発が進む中、電動化に必要な部品・ユニットが車両下面に配置される必要性が増えている(例えば、特許文献1~4)。特に、車両上におけるE-Axle(モータと減速機構を一体化したユニット)と、モータ駆動を制御するインバータのレイアウトに様々な要求が発生する。後輪を駆動するE-Axleは、車両後方下部のリアサブフレーム上に配置することが要求される一方、それを制御するインバータは車両前方に配置されることが要求されることがある。そうすると、それらを接続するハーネスを車両下部に取り廻さなければならず、組み立ての都合上、中間に中継コネクタを配置することがある。中継コネクタはハーネスの端末に置かれ、アルミ鋳物のケースでおおわれている。そして、車両下部であって、リアサブフレームの前方に、車体から吊架される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6974512号
特開2022-081322号公報
特表2004―161056号公報
特開2006-44537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、車両に衝突などによる後方からの大きな荷重が加わったとき、リアサブフレームが車両前方に押し出されてくる。そうすると、リアサブフレームが中継コネクタに接触することがある。そのまま直接中継コネクタに接触するか、あるいはその荷重のエネルギーをすべて中継コネクタが受けてしまうと、高電圧がかかる中継コネクタが荷重の影響を受けることで、地絡、短絡などの不具合が生じるおそれがある。このため、後方からの荷重に対して直接リアサブフレームが中継コネクタに当該荷重を伝達することなく、荷重のエネルギーをできるだけ中継コネクタで吸収しないようにすることが求められる。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両に後方からの荷重が加わっても、車両後部の構造物が被吊架物に直接接触することなく、被吊架物への荷重による影響を低減できる吊架構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の吊架構造体は、車両(200)の下部に被吊架物(100)を吊架させる吊架構造体(1)であって、前記車両(200)の下部に接続され、前記被吊架物(100)の車両前方側に接続される前方構造体(10)と、前記車両(200)の下部に接続され、前記被吊架物(100)の車両後方側に接続される後方構造体(20)とを有し、前記後方構造体(20)は、前記被吊架物(100)を車両後方からガードするとともに、車両後方から所定の押圧力が加わると、前記車両下部から離脱するように構成され、前記前方構造体(10)は、前記後方構造体(20)が前記車両下部から離脱すると、少なくとも一部が変形して前記被吊架物(100)を車両前方に逃がすように構成されたものである。
【0007】
この構成により、車両に後方からの荷重が加わっても、車両後部の構造物が被吊架物に直接接触することなく、また被吊架物への荷重による影響を低減することができる。
【0008】
前記前方構造体(10)は、前記車両(200)の下部に接続される前方ブラケット(11)と、前記前方ブラケット(11)及び前記被吊架物(100)に接続され、易変形性を有する前方ステイ(12)と、を有することが好ましい。
【0009】
この構成により、少なくとも前方ステイが変形することで、前方構造体の変形機能が実現できる。
【0010】
前記前方ブラケット(11)は、ウェブ部(11a)と複数のアーム部(11c)とフランジ部(11b)を有し、車両側面視で略ハット形状を有する金属板からなり、前記複数のアーム部(11c)は前記車両(200)に接続され、前記ウェブ部(11a)は前記前方ステイ(12)に接続され、前記前方ステイ(12)は、ウェブ部(12a)と第一フランジ部(12b)と第二フランジ部(12c)を有し、車両側面視で略Z形状を有する金属板からなり、前記第一フランジ部(12b)は前記前方ブラケット(11)と接続され、前記第二フランジ部(12c)は前記被吊架物(100)に接続されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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