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公開番号2025037681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144764
出願日2023-09-06
発明の名称薬液容器
出願人テルモ株式会社
代理人あいそう弁理士法人
主分類A61J 1/05 20060101AFI20250311BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 製造コストの上昇を抑制しつつ、薬液に関する表示の内容を、当該表示が印刷された側とは反対側から把握することができる薬液容器を提供する。
【解決手段】 薬液容器1の容器本体10は、透明性を有し、正面側被覆ラベル14が貼付された正面部11と、正面部11と透明性を有する薬液5を挟んで向かい合う背面部12とを備える。正面部11は、背面部12側から見た場合に判読可能な文字または認識可能な図形からなり、かつ、薬液5に関する表示が印刷された表示印刷部13を備える。正面側被覆ラベル14は、表示印刷部13を被覆し、正面部11側からの表示印刷部13の視認を困難ないしは不可とするように正面部11に貼付されており、薬液容器1は、背面部12側から表示印刷部13を視認することで、薬液に関する表示の内容を把握可能となっている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
透明性を有する薬液が収納された容器本体を備える薬液容器であって、
前記容器本体は、透明性を有し、正面側被覆ラベルが貼付された正面部と、前記正面部と前記薬液を挟んで向かい合う背面部とを備え、
前記背面部は、前記背面部側から前記正面部の裏面を視認可能であり、
前記正面部は、前記背面部側から見た場合に判読可能な文字または認識可能な図形からなり、かつ、前記薬液に関する表示が印刷された表示印刷部を備え、前記正面側被覆ラベルは、前記表示印刷部を被覆し、前記正面部側からの前記表示印刷部の視認を困難ないしは不可とするように前記正面部に貼付されており、
前記薬液容器は、前記背面部側から前記表示印刷部を視認することで、前記薬液に関する表示の内容を把握可能であることを特徴とする薬液容器。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記表示印刷部には、前記正面部側から見た場合に反転状態の文字を含む前記薬液に関する表示が印刷されている請求項1に記載の薬液容器。
【請求項3】
前記薬液容器は、前記背面部側からの前記表示印刷部の視認の障害となるものを持たない請求項1または2に記載の薬液容器。
【請求項4】
前記正面側被覆ラベルは、前記正面側被覆ラベルの表面に、前記文字または前記図形が、前記正面部側から通常状態で判読可能または認識可能に表示されている請求項1または2に記載の薬液容器。
【請求項5】
前記表示印刷部には、前記薬液に関する表示が濃色で印刷されており、かつ、前記正面側被覆ラベルの裏面が薄色となっていることにより、前記背面部側から前記文字または前記図形を通常状態で判読可能または認識可能となっている請求項1または2に記載の薬液容器。
【請求項6】
前記表示印刷部における前記薬液に関する表示は、前記薬液容器に収納されている前記薬液を取り扱う際の注意事項を示すものである請求項1または2に記載の薬液容器。
【請求項7】
前記表示印刷部における前記薬液に関する表示は、前記薬液の投与形態に関するものである請求項1または2に記載の薬液容器。
【請求項8】
前記容器本体は、前記正面部を形成する軟質樹脂製の第1シート部と、前記背面部を形成する軟質樹脂製の第2シート部とを備える軟質バッグである請求項1または2に記載の薬液容器。
【請求項9】
前記薬液容器はプレフィルドシリンジであり、前記容器本体は、シリンジ用透明バレルである請求項1または2に記載の薬液容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明性を有する薬液が収納された容器本体を備える薬液容器に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、薬液が収納された種々の薬液容器が知られている。そのような薬液容器の外面には、当該薬液容器や収納された薬液を取り扱う際の注意事項等が記載されることがある。
例えば、特許文献1(特開2016-182969)には、医療用液剤を収納可能な袋状に形成されたパウチ容器において、所定の位置に吊下部材を挿入可能な吊下部であることを示す表示部を設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-182969
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなパウチ容器(薬液容器)においては、表示部が設けられた側(例えば、正面側)からは当該表示部を認識することができるものの、その反対側(例えば、背面側)からは当該表示部を認識することはできない。そのため、表示部に記載された注意事項等を確認するのに手間が掛かったり、当該注意事項等を見落としてしまう可能性がある。さらに、薬液容器の両側(例えば、正面側および背面側)から認識できるように表示部を両面に設ける場合、薬液容器の製造コストが上昇したり、当該表示部によって薬液の視認が妨げられる等の問題を生じる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、透明性を有する薬液が収納された容器本体を備える薬液容器であって、製造コストの上昇を抑制しつつ、薬液に関する表示の内容を、当該表示が印刷された側とは反対側から把握することができる薬液容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 透明性を有する薬液が収納された容器本体を備える薬液容器であって、
前記容器本体は、透明性を有し、正面側被覆ラベルが貼付された正面部と、前記正面部と前記薬液を挟んで向かい合う背面部とを備え、
前記背面部は、前記背面部側から前記正面部の裏面を視認可能であり、
前記正面部は、前記背面部側から見た場合に判読可能な文字または認識可能な図形からなり、かつ、前記薬液に関する表示が印刷された表示印刷部を備え、前記正面側被覆ラベルは、前記表示印刷部を被覆し、前記正面部側からの前記表示印刷部の視認を困難ないしは不可とするように前記正面部に貼付されており、
前記薬液容器は、前記背面部側から前記表示印刷部を視認することで、前記薬液に関する表示の内容を把握可能である薬液容器。
【0006】
(2) 前記表示印刷部には、前記正面部側から見た場合に反転状態の文字を含む前記薬液に関する表示が印刷されている上記(1)に記載の薬液容器。
(3) 前記薬液容器は、前記背面部側からの前記表示印刷部の視認の障害となるものを持たない上記(1)または(2)に記載の薬液容器。
(4) 前記正面側被覆ラベルは、前記正面側被覆ラベルの表面に、前記文字または前記図形が、前記正面部側から通常状態で判読可能または認識可能に表示されている上記(1)から(3)のいずれかに記載の薬液容器。
(5) 前記表示印刷部には、前記薬液に関する表示が濃色で印刷されており、かつ、前記正面側被覆ラベルの裏面が薄色となっていることにより、前記背面部側から前記文字または前記図形を通常状態で判読可能または認識可能となっている上記(1)から(4)のいずれかに記載の薬液容器。
(6) 前記表示印刷部における前記薬液に関する表示は、前記薬液容器に収納されている前記薬液を取り扱う際の注意事項を示すものである上記(1)から(5)のいずれかに記載の薬液容器。
(7) 前記表示印刷部における前記薬液に関する表示は、前記薬液の投与形態に関するものである上記(1)から(5)のいずれかに記載の薬液容器。
(8) 前記容器本体は、前記正面部を形成する軟質樹脂製の第1シート部と、前記背面部を形成する軟質樹脂製の第2シート部とを備える軟質バッグである上記(1)から(7)のいずれかに記載の薬液容器。
(9) 前記薬液容器はプレフィルドシリンジであり、前記容器本体は、シリンジ用透明バレルである上記(1)から(7)のいずれかに記載の薬液容器。
【発明の効果】
【0007】
本発明の薬液容器では、容器本体は、透明性を有し、薬液を挟んで互いに向かい合う正面部と背面部とを備え、正面部は、背面部側から見た場合に判読可能な文字または認識可能な図形からなり、かつ、薬液に関する表示が印刷された表示印刷部と、表示印刷部を被覆し、正面部側からの表示印刷部を視認困難ないしは不可とする正面側被覆ラベルとを備え、背面部側から表示印刷部を視認することで、薬液に関する表示の内容を把握可能である。
これにより、薬液に関する表示の内容を、当該表示が印刷された側とは反対側(背面部側)から把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の薬液容器の実施例を示す正面図である。
図2は、図1に示す薬液容器において、正面側被覆ラベルを貼付する前の状態を示す正面図である。
図3は、図1に示す薬液容器の背面図である。
図4は、本発明の薬液容器の他の実施例を示す正面図である。
図5は、図4に示す薬液容器において、正面側被覆ラベルを貼付する前の状態を示す正面図である。
図6は、図4に示す薬液容器の背面図を180度回転させた説明図である。
図7は、本発明の薬液容器の他の実施例を示す正面図である。
図8は、図7に示す薬液容器において、正面側被覆ラベルを貼付する前の状態を示す正面図である。
図9は、図7に示す薬液容器の背面図を180度回転させた説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の薬液容器を図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の薬液容器1は、図1ないし図3に示すように、透明性を有する薬液5が収納された容器本体10を備える薬液容器1である。容器本体10は、透明性を有し、正面側被覆ラベル14が貼付された正面部11と、正面部11と薬液5を挟んで向かい合う背面部12とを備える。背面部12は、背面部12側から正面部11の裏面を視認可能であり、正面部11は、背面部12側から見た場合に判読可能な文字または認識可能な図形(ここでは、文字)からなり、かつ、薬液5に関する表示(ここでは、薬液5に関する警告表示)が印刷された表示印刷部13を備える。正面側被覆ラベル14は、表示印刷部13を被覆し、正面部11側からの表示印刷部13の視認を困難ないしは不可とするように正面部11に貼付されており、薬液容器1は、背面部12側から表示印刷部13を視認することで、薬液に関する表示の内容を把握可能となっている。
【0010】
本実施例では、薬液容器1の容器本体10は、正面部11を形成する軟質樹脂製の第1シート部15と、背面部12を形成する軟質樹脂製の第2シート部16とを備える軟質バッグ10である。薬液容器の容器本体は、軟質バッグであることが好ましい。また、容器本体10の正面部11は、直接印刷することが可能であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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