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公開番号2025037492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144452
出願日2023-09-06
発明の名称加圧装置、定着装置、及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250311BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】 カムの回転により加圧部材を被加圧部材に加圧するカム機構において、カムの先行回転による衝撃音を低減する。
【解決手段】 加圧部材(19)、被加圧部材(20)、及び加圧力発生部材(44)を有するカム機構(35)において、カム(51)と、カム(51)の回転により加圧部材(19)を移動させるとともに、加圧力発生部材(44)で発生する加圧力を加圧部材(19)に与える第1の部材(38)と、カム(51)の回転により加圧力発生部材(44)の加圧力を可変させる第2の部材(48)と、を備え、カム(51)は、回転軸方向において異なる位置に複数のカム外周面(L1~L5)を有し、複数のカム外周面のうちの第1のカム外周面(L5)は、少なくとも一部が前記第1の部材と重なる位置関係であるにも関わらず第1の部材(38)に作用しないことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
加圧部材と被加圧部材とを有し、前記加圧部材が前記被加圧部材に対して加圧している加圧状態と、前記加圧部材が前記被加圧部材に対して加圧していない圧解除状態とに切り替えが可能な加圧装置において、
加圧力を発生させる加圧力発生部材と、
回転可能に支持されるカムと、
前記カムに当接し前記カムの回転により変位する第1の部材であって、前記加圧部材に当接し前記加圧部材を前記被加圧部材に近づく方向と前記被加圧部材から遠ざかる方向とに移動させるとともに、前記加圧力発生部材で発生する加圧力を前記加圧部材に与える第1の部材と、
前記カムに当接し前記カムの回転により変位する第2の部材であって、前記加圧力発生部材で発生する加圧力を可変させる第2の部材と、
を備え、
前記カムは、前記カムの回転軸方向において異なる位置に、それぞれ周状に形成された複数のカム外周面を有しており、
前記複数のカム外周面は、前記カムの位相に関わらず前記第2の部材に作用する一方で、前記複数のカム外周面のうちの第1のカム外周面は、少なくとも一部が前記第1の部材と重なる位置関係であるにも関わらず、前記第1の部材に作用しないことを特徴する加圧装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記カムの回転により、前記加圧部材を前記加圧状態から前記圧解除状態に切り替える工程において、
前記加圧部材による加圧力が最大となる位置から加圧力が小さくなる方向へ移行する間に前記第2の部材に当接する位相における前記第1のカム外周面の半径は、徐々に短く変位し、かつ同じ位相における他のカム外周面の半径に対して大きいことを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項3】
前記第1のカム外周面と、前記複数のカム外周面における他のカム外周面は、部分的に同形状のカム外周面を有することを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項4】
前記カムは一体部品で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項5】
前記第1の部材と前記第2の部材は、前記カムを挟んで対向するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項6】
前記加圧力発生部材は、前記カムの回転軸方向において前記カムと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項7】
前記第1の部材は、前記第1のカム外周面からの作用を回避する作用回避手段を有することを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項8】
前記作用回避手段は、前記第1の部材に設けられた穴部または窪み部であることを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項9】
前記第1のカム外周面は、前記カムの回転軸方向において前記第1の部材とは異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
【請求項10】
前記加圧部材が前記被加圧部材に加圧している前記加圧状態において、前記第2の部材は異なる複数の位置を有しており、前記カムが前記第2の部材に作用し、前記第2の部材の位置を変位させ、前記加圧力発生部材の加圧力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の加圧装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加圧部材を被加圧部材に加圧する加圧機構を備えた加圧装置、定着装置、及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置に搭載される熱ローラ方式の定着器は、加熱ローラと、加熱ローラと共にニップ部を形成する加圧ローラとを有し、トナー像が転写されたシートを定着ニップにおいて挟持搬送しつつ加熱し、トナー像を記録材に定着させる。
【0003】
定着器は、カムの回転によって加熱ローラを加圧ローラに対して近接または離間させ、定着搬送時の加圧状態と、待機又はジャム処理時の圧解除状態とを切替える機構を備える。従来の加圧機構は、加圧バネで発生する加圧力により加熱ローラを加圧ローラへ加圧させる加圧板と、その加圧板を回転によって動かすカムとを備える構成が一般的である。
【0004】
このような加圧機構の構成は、加熱ローラが加圧状態の時、加圧板を介して加熱ローラに伝わる加圧バネのバネ力は最小となる。一方、加熱ローラが圧解除状態の時、加圧板を介して加熱ローラに伝わる加圧バネのバネ力は最大となる。
【0005】
そのため、カムが回転し加熱ローラが圧解除状態から加圧状態に移行する際、加圧バネのバネ力が最大の状態から一気に解放される。この動きによりカムは、加圧板を介して一気に押されることで、カムの駆動力に先行して回転し、入力側の駆動部で急な衝突が発生し、叩き音が発生する。
【0006】
特許文献1には、加圧バネによる加圧力で加熱ローラを加圧ローラへ加圧させる加圧板と、加圧力を加圧板に変更可能に作用させる加圧力可変板と、加圧板と加圧力可変板に作用するカムを配設する構成が提案されている。特許文献1の加圧機構の構成では、加圧状態の時に加圧バネのバネ力(加圧力)が最大となる。一方、圧解除状態の時に加圧バネのバネ力(加圧力)が最小となる。そのため、カムが回転して加熱ローラが圧解除状態から加圧状態に移行する際に、加圧バネのバネ力が一気に解放されることはなく、カムの先行回転による駆動部での衝突による叩き音の発生は抑制される。さらに特許文献1では、カムの回転によって第1の部材(加圧板)と第2の部材(加圧力可変板)に共に当接した際に、加圧力によりカムの回転トルクを互いに打ち消し合うことでカムの先行回転を軽減して、駆動部での衝突による叩き音を軽減させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-87701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術では、駆動部での衝突による叩き音を軽減する効果を発揮できないタイミングがある。具体的には、図2(b)の加圧状態から図2(a)の圧解除状態に切替えるタイミングである。図2に示すように、加圧状態から圧解除状態に移行するタイミングでは、カムは、加圧力可変板としか当接していない。そのため、カムの回転力を互いに打ち消し合ってカムの先行回転を軽減する効果を得ることができない。さらに、上記の移行タイミングでは、カムの半径が急激に変化し、加圧バネのバネ力が最大の状態から一気に解放される。そのため、カムは加圧力可変板を介して一気に押されることで、カムの駆動力に先行して回転する。そのため、入力側の駆動部で急な衝突が発生し、叩き音が発生する。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、圧解除状態から加圧状態に移行するタイミング及び加圧状態から圧解除状態に移行するタイミングのどちらにおいても、カムの先行回転による衝撃音を低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明の一態様に係る加圧装置は、加圧部材と被加圧部材とを有し、前記加圧部材が前記被加圧部材に対して加圧している加圧状態と、前記加圧部材が前記被加圧部材に対して加圧していない圧解除状態とに切り替えが可能な加圧装置において、加圧力を発生させる加圧力発生部材と、回転可能に支持されるカムと、前記カムに当接し前記カムの回転により変位する第1の部材であって、前記加圧部材を前記被加圧部材に近づく方向と前記被加圧部材から遠ざかる方向とに移動させるとともに、前記加圧力発生部材で発生する加圧力を前記加圧部材に与える第1の部材と、前記カムに当接し前記カムの回転により変位する第2の部材であって、前記加圧力発生部材で発生する加圧力を可変させる第2の部材と、を備え、前記カムは、前記カムの回転軸方向において異なる位置に、それぞれ周状に形成された複数のカム外周面を有しており、前記複数のカム外周面は、前記カムの位相に関わらず前記第2の部材に作用する一方で、前記複数のカム外周面のうちの第1のカム外周面は、少なくとも一部が前記第1の部材と重なる位置関係であるにも関わらず、前記第1の部材に作用しないことを特徴する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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