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公開番号2025036951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143633
出願日2023-09-05
発明の名称テープ包装体の製造方法、テーピング装置及びテープ包装体
出願人信越ポリマー株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 77/00 20060101AFI20250310BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】キャリアテープとカバーテープとの封止密着性を向上させるテーピング装置を提供する。
【解決手段】部品EPを収納するキャリアテープ10の収納凹部13を、カバーテープ20で封止するテーピング装置100であって、収納凹部13の周囲とカバーテープ20との封止領域WAに対してレーザー光LDを照射して溶着封止するレーザー照射装置150を備えるものである。また、テーピング装置100は、キャリアテープ10に対してカバーテープ20を押圧する押圧治具140を備え、押圧治具140は、レーザー光LDを透過する材料で形成されていてもよい。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項１】
収納凹部に部品を収納するキャリアテープと、
前記収納凹部の開口を封止するカバーテープと、を備えるテープ包装体の製造方法であって、
前記収納凹部に前記部品を挿入する部品挿入工程と、
前記収納凹部の周囲と前記カバーテープとを封止するテーピング工程とを、含み、
前記テーピング工程は、レーザー照射により溶着封止する、
ことを特徴とするテープ包装体の製造方法。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
前記テーピング工程は、前記キャリアテープに対して前記カバーテープを押圧する押圧治具を介して、レーザー照射を行う、
ことを特徴とする請求項１に記載のテープ包装体の製造方法。
【請求項３】
前記カバーテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が２０％以上である、
ことを特徴とする請求項１又は２に記載のテープ包装体の製造方法。
【請求項４】
前記キャリアテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が前記カバーテープよりも低い、
ことを特徴とする請求項１又は２に記載のテープ包装体の製造方法。
【請求項５】
部品を収納するキャリアテープの収納凹部を、カバーテープで封止するテーピング装置であって、
前記収納凹部の周囲と前記カバーテープとの封止領域に対してレーザー光を照射して溶着封止するレーザー照射装置を備える、
ことを特徴とするテーピング装置。
【請求項６】
前記キャリアテープに対して前記カバーテープを押圧する押圧治具を備え、
前記押圧治具は、レーザー光を透過する材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項５に記載のテーピング装置。
【請求項７】
収納凹部に部品を収納するキャリアテープと、
前記収納凹部の開口を封止するカバーテープと、を備えるテープ包装体であって、
前記収納凹部の周囲と前記カバーテープとがレーザー照射により溶着封止されている、
ことを特徴とするテープ包装体。
【請求項８】
前記カバーテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が２０％以上である、
ことを特徴とする請求項７に記載のテープ包装体。
【請求項９】
前記キャリアテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が、前記カバーテープよりも低い、
ことを特徴とする請求項７又は８に記載のテープ包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、部品を収納するテープ包装体の製造方法、テーピング装置及びテープ包装体に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
収納凹部を有するキャリアテープは、部品の挿入後に、収納凹部の開口がカバーテープで封止され、テープ包装体（テープ製品）として出荷され、利用されている。
【０００３】
キャリアテープをカバーテープで封止する方法としては、例えば、接着剤や粘着剤を用いて接着封止するものや、シーラント層を有するカバーテープを加熱コテで加圧し、溶着封止する、いわゆるヒートシールを行うもの（特許文献１参照）や、加熱コテに代えて超音波（ホーン）を用いて溶着封止するもの（特許文献２参照）が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平０４－０７２１１８号公報
特開２０１４－０３４４０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、キャリアテープに使用する材質によっては疎水性が高く、相溶性が低い樹脂製のシート基材から形成されることがあるため、上述した接着・粘着を利用した封止方法では、接着力や粘着力が十分機能せず、封止密着性が劣ることがある。
【０００６】
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、キャリアテープとカバーテープとの封止密着性を向上させるテープ包装体の製造方法、テーピング装置及びテープ包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
（１）本発明に係る一つの態様は、収納凹部に部品を収納するキャリアテープと、前記収納凹部の開口を封止するカバーテープと、を備えるテープ包装体の製造方法であって、前記収納凹部に前記部品を挿入する部品挿入工程と、前記収納凹部の周囲と前記カバーテープとを封止するテーピング工程とを、含み、前記テーピング工程は、レーザー照射により溶着封止するものである。
（２）上記（１）の態様において、前記テーピング工程は、前記キャリアテープに対して前記カバーテープを押圧する押圧治具を介して、レーザー照射を行ってもよい。
（３）上記（１）又は（２）の態様において、前記カバーテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が２０％以上であってもよい。
（４）上記（１）から（３）までのいずれか１つの態様において、前記キャリアテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が、前記カバーテープよりも低くてもよい。
（５）本発明に係る別の一つの態様は、部品を収納するキャリアテープの収納凹部を、カバーテープで封止するテーピング装置であって、前記収納凹部の周囲と前記カバーテープとの封止領域に対してレーザー光を照射して溶着封止するレーザー照射装置を備えるものである。
（６）上記（５）の態様において、前記キャリアテープに対して前記カバーテープを押圧する押圧治具を備え、前記押圧治具は、レーザー光を透過する材料で形成されてもよい。
（７）本発明に係る別の一つの態様は、収納凹部に部品を収納するキャリアテープと、前記収納凹部の開口を封止するカバーテープと、を備えるテープ包装体であって、前記収納凹部の周囲と前記カバーテープとがレーザー照射により溶着封止されているものである。
（８）上記（７）の態様において、前記カバーテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が２０％以上であってもよい。
（９）上記（７）又は（８）の態様において、前記キャリアテープは、８００ｎｍ以上１２００ｎｍ以下の波長を有するレーザー光の透過率が、前記カバーテープよりも低くてもよい。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、キャリアテープとカバーテープとの封止密着性を向上させるテープ包装体の製造方法、テーピング装置及びテープ包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明に係る実施形態のテープ包装体の斜視図である。
本発明に係る実施形態のキャリアテープに成形される基材シートの断面構造を示す概略図である。
基材シートの別の断面構造を示す概略図である。
基材シートの更に別の断面構造を示す概略図である。
本発明に係る実施形態のテープ包装体を製造するテーピング装置の一例を示す側面図である。
本発明に係る実施形態のテープ包装体を製造するテーピング装置の一例を示す上面図である。
本発明に係る実施形態のテープ包装体を製造方法の一例を示すフロー図である。
レーザー照射による溶着封止状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
（【００１１】以降は省略されています）

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