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公開番号2025036337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024147462
出願日2024-08-29
発明の名称回路用フィルム、電気回路体、ヘルスケアセンサー、およびウェアラブルセンサー
出願人東レ株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250306BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】柔軟性と復元性が高く、かつ、形成した電気回路体を変形させた後の回路抵抗値が安定的である回路用フィルムを提供する。
【解決手段】復元性が20%以上の回路用フィルムであって、50%歪み後5秒時点の応力緩和速度が0.9%/sec以下である、回路用フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
復元性が20%以上の回路用フィルムであって、
50%歪み後5秒時点の応力緩和速度が0.9%/sec以下である、
回路用フィルム。
復元性の測定方法:
初期チャック間距離20mm、引張速度300mm/minで、歪み量10mm(50%)まで試験片を伸長後、試験片への引張荷重を解放し、測定前に初期試長として印をつけていた距離を測定してLmmとして、以下の式から、復元率を算出する。
復元率[%]=(1-(L-20)/10)×100
50%歪み後5秒時点の応力緩和速度の測定方法:
初期チャック間距離40mm、引張速度300mm/minで、歪み量20mm(50%)まで試験片を伸長し、その状態で10分保持する。伸張開始から歪み量50%を10分間保持する間の応力を1秒間隔毎に測定する。50%歪み後x秒時点の応力をσxとして、以下の式から算出する。
(50%歪み後5秒時点の応力緩和速度[%/sec])=((σ6-σ5)/σ0)×100
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
以下の条件1を満たす、請求項1に記載の回路用フィルム。
条件1: 回路用フィルムの5%歪み応力が1.0MPa以上。
【請求項3】
以下の条件2を満たす、請求項1または2に記載の回路用フィルム。
条件2: 回路用フィルムの歪み量50%で10分経過時の応力保持率が50%以上。
応力保持率とは、伸張開始から歪み量50%に達したときの応力をF1とし、歪み量50%で10分間保持したときの応力をF2として、以下の式から応力保持率を算出したものである。
(応力保持率[%])=(F2/F1)×100
【請求項4】
以下の条件3を満たす、請求項1または2に記載の回路用フィルム。
条件3:25℃において、周波数1Hzにおける回路用フィルムの損失正接が0.25以下である。
【請求項5】
以下の条件4を満たす、請求項1または2に記載の回路用フィルム。
条件4:回路用フィルムのガラス転移温度が0℃以下である。
【請求項6】
以下の条件5を満たす、請求項1または2に記載の回路用フィルム。
条件5:回路用フィルムを構成する樹脂が、化学式1のセグメントを含む。
TIFF
2025036337000009.tif
30
136
【請求項7】
以下の条件6を満たす、請求項6に記載の回路用フィルム。
条件6:回路用フィルムを構成する樹脂が、化学式1のセグメント、および化学式2のセグメントを含む。
TIFF
2025036337000010.tif
24
140
【請求項8】
以下の条件7を満たす、請求項7に記載の回路用フィルム。
条件7:回路用フィルムを構成する樹脂が、化学式1のセグメントを有する成分Aと、化学式1および化学式2のセグメントを有する成分Bを硬化してなる樹脂であって、成分Aと成分Bは異なる成分である。
【請求項9】
以下の条件8を満たす、請求項8に記載の回路用フィルム。
条件8:回路用フィルムを構成する樹脂が、成分Aに対する成分Bの質量比率が10%以上50%以下である組成物を硬化してなる樹脂である。
【請求項10】
以下の条件9を満たす、請求項9に記載の回路用フィルム。
条件9:成分Bの分子量が500以下である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟で復元性が高く、かつ、速い応力緩和速度を有する回路用フィルム、およびそれを用いた電気回路体、ヘルスケアセンサー、ウェアラブルセンサーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
IoT(Internet of things)社会の進展に伴い、微小な圧力変化や、温度、歪みなどを検出するセンサーが日常生活の様々なものに取り付けられるようになり、そのデータを活用することで生活の質の向上に役立っている。
【0003】
さらに、このようなセンサーを人の体に違和感なく長時間取り付けられるデバイスが実用化されると、これまでは特殊な設備を用いても短時間しか得られなかった人体のデータが容易に長時間得られるようになり、これまでは検出が難しかった病気の予防や、スポーツや音楽などの技能の向上など、私たちの生活を大きく変えることができるようになると考えられる。
【0004】
センサーなどを実装した小型デバイスはこれまでもあり、その基材には樹脂フィルムが用いられているが、ポリイミドなどの剛直な化学結合を有するフィルムでは、材料を自由に曲げることはできても、容易に変形させたり素早く復元させたりすることは難しい。そのため、自由に曲げ伸ばしができる樹脂フィルムが求められている。また、これらのフィルムには、既存のフィルム材料と同等にセンサーや配線を使用条件下で劣化させないことも求められる。
【0005】
自由に曲げ伸ばしができる既存の樹脂フィルムの例として、特許文献1には「カーボネート結合を有するポリエーテルポリオール(a)とイソシアネート化合物(b)を反応させて製造されるポリウレタンであって、ポリエーテルポリオール(a)の水酸基価が55以下であるポリウレタン」が提案されている。
【0006】
また、特許文献2には「少なくとも(a-1)ポリイソシアネート、(a-2)脂環式構造を有する数平均分子量500以下の低分子量ポリオール及び(a-3)ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの反応物であるウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマー(A)を含む活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であって、該組成物における計算網目架橋点間分子量が1000以上、6000以下である、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物」が提案されている。
【0007】
また、非特許文献1に、架橋性の工業用シリコーンフィルムが提案されている。
【0008】
また、伸縮性に優れかつ樹脂フィルムとしての取り扱いを容易にした材料として、特許文献3には「(A)スチレンに由来するモノマ単位を含むエラストマ、(B)重合性化合物および(C)重合開始剤を含有し、(A)エラストマ全量に対する、スチレンに由来するモノマ単位の質量割合が27質量%以上である、可撓性樹脂形成用組成物」が提案されている。
【0009】
また、特許文献4には「(A)スチレン系エラストマ、(B)重合性モノマおよび(C)重合開始剤を含有し、前記重合性モノマが、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するシリコーン化合物を含む、可撓性樹脂形成用硬化性樹脂組成物」が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2015-189886号公報
特開2010-222568号公報
特開2018-172460号公報
特開2018-203827号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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