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公開番号
2025063425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172604
出願日
2023-10-04
発明の名称
繊維糸条の製造方法
出願人
帝人フロンティア株式会社
代理人
個人
主分類
C08G
63/181 20060101AFI20250409BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】芳香族ポリエステルを解重合して得た芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を用いる繊維糸条の製造方法において、バージンポリマー(解重合を経ずに、モノマーを重合して製造されたポリマー)のみで構成される繊維糸条と同等に着色が少なく、物性に優れた繊維糸条を提供する。
【解決手段】芳香族ポリエステルを解重合して得た芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を用いる繊維糸条の製造方法であって、解重合がマンガン系の触媒の存在下で行われ、前記触媒の使用量が芳香族ポリエステルに対し20~500mmol%であり、解重合して得られた芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を再重合してポリエステルポリマーとし、当該ポリエステルポリマーを溶融紡糸して繊維化することを特徴とする繊維糸条の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
芳香族ポリエステルを解重合して得た芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を用いる繊維糸条の製造方法であって、解重合がマンガン系の触媒の存在下で行われ、前記触媒の使用量が芳香族ポリエステルに対して20~500mmol%であり、解重合して得られた芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を再重合してポリエステルポリマーとし、当該ポリエステルポリマーを溶融紡糸して繊維化することを特徴とする繊維糸条の製造方法。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
芳香族ポリエステルがポリアルキレンテレフタレートを主成分とするものである、請求項1記載の繊維糸条の製造方法。
【請求項3】
マンガン系の触媒が酢酸マンガンである、請求項1記載の繊維糸条の製造方法。
【請求項4】
芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)がベンゼンジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)である、請求項1記載の繊維糸条の製造方法。
【請求項5】
再重合が、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属系の金属触媒下で行われるものである、請求項1記載の繊維糸条の製造方法。
【請求項6】
芳香族ポリエステルが回収ポリエステルである、請求項1記載の繊維糸条の製造方法。
【請求項7】
ポリエステルポリマーのカルボキシル基末端量が20当量/トン以下である、請求項1記載の繊維糸条の製造方法。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の繊維糸条を含有する繊維製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維糸条の製造方法に関し、詳しくは芳香族のポリエステルを解重合して得た芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を用いる繊維糸条の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
芳香族のポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレートはその優れた特性により繊維、フィルム、樹脂等として広く用いられている。しかしこれらの製造工程や加工工程においては、未使用のポリエステル原料や、繊維状、フィルム状、その他の形状の屑や端材が、どうしても発生する。また、ポリエステル製品として流通し、使用された繊維、フィルム、樹脂成形品なども、使用後はもちろん、未使用の状態で廃棄される。
そして近年、このような廃棄物がもたらす環境への悪化等に対し、様々な技術が開発されている。
【0003】
例えば上記の工程屑や端材、未使用原料や製品廃棄物の再利用方法としては、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクル、サーマルリサイクルなどが提案されている。中でもケミカルリサイクル、特に芳香族ジカルボン酸1分子とジオール2分子とがエステル基で結合した形態のモノマー、またはそれがさらにエステル結合しているオリゴマーまで解重合した中間体を再度重合して用いるケミカルリサイクルは、直接重縮合反応により再生芳香族ポリエステルを製造することができるため、必要なエネルギーが少なく、また、再生に伴う品質の低下が少ないという観点では、優れた方法である。
【0004】
より具体的な上記の方法としては、例えばポリエチレンテレフタレートをエチレングリコール中で解重合してテレフタル酸ビス(2-ヒドロキシエチル)を得て、これを重縮合して再生芳香族ポリエステルを得る方法がある。
しかし、この方法で得られる再生芳香族ポリエステルは着色しやすいという問題がある。このため、着色を解決する試みがなされている。
【0005】
例えば特許文献1では、着色要因物質除去工程として、着色要因物質を吸着剤に接触させる吸着処理、着色要因物質を分解剤で分解する分解処理、着色要因物質を還元剤で還元する還元処理などが試みられている。しかし、ポリマーに明らかに混入されている染料等の着色要因物質はある程度除去されるものの、通常生産ポリエステルポリマー並みに着色を抑えたポリエステルポリマーまでの品質は得られていない。
【0006】
さらに解重合後、再重合して得られる再生芳香族ポリエステルを用いた繊維糸条や繊維製品では、上記の着色の問題に加え、解重合前のポリエステルに加えられた触媒等の添加物や副生物(ジエチレングリコールなど)が残存しやすく、分子量(固有粘度)、融点ないしは結晶性が低下したり、耐熱性に劣るという問題を内包していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-88096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記背景に鑑みなされたものである。本発明の目的は、芳香族ポリエステルを解重合して得た芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を用いる繊維糸条の製造方法において、バージンポリマー(解重合を経ずに、モノマーを重合して製造されたポリマー)のみで構成される繊維糸条と同等に着色が少なく、物性に優れた繊維糸条を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、芳香族ポリエステルを解重合して得た芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を用いる繊維糸条の製造方法であって、解重合がマンガン系の触媒の存在下で行われ、前記触媒の使用量がポリエステルに対して20~500mmol%であり、解重合して得られた芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を再重合してポリエステルポリマーとし、当該ポリエステルポリマーを溶融紡糸して繊維化することを特徴とする繊維糸条の製造方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、芳香族ポリエステルを解重合して得た芳香族ジカルボン酸ビス(ヒドロキシアルキル)を用いる繊維糸条の製造方法において、バージンポリマー(解重合を経ずに、モノマーを重合して製造されたポリマー)のみで構成される繊維糸条と同等に着色が少なく、物性に優れた繊維糸条を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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