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公開番号
2025036287
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024146272
出願日
2024-08-28
発明の名称
極低温流体回収のための再冷却ガスへの極低温液体気化のための装置及びプロセス
出願人
エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッド
,
AIR PRODUCTS AND CHEMICALS INCORPORATED
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
9/02 20060101AFI20250306BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】極低温流体の再捕捉及び回収のために極低温流体及び再冷却ガスを処理するためのプロセス及びシステムに関する。
【解決手段】極低温液体を加温し、かつその極低温ガスの再捕捉及び回収のためにガスを再冷却するための装置及びプロセスは、極低温ガスを回収して、そのようなガスを大気にベンティングすることを避けるために、そのガスを少なくとも1つの貯蔵デバイスに貯蔵することを含むことができる。貯蔵ガスを少なくとも1つの熱交換器に供給して、その極低温流体の分配のために少なくとも1つの貯蔵タンクから供給される極低温液体を気化させることができる。貯蔵された極低温ガスを、極低温液体の気化のための加熱媒体としての極低温ガスの使用の結果として冷却することができ、その後、1つ以上の極低温液体貯蔵タンクに供給することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
極低温液体を加温して前記極低温液体を気化させ、かつガスをそのガスの再捕捉及び回収のために再冷却するための装置であって、
前記極低温液体を貯蔵するように位置付けられており、かつ構成された貯蔵タンクと、前記貯蔵タンクから出力可能な前記極低温液体を加熱して前記極低温液体を気化させるように位置付けられた気化器との間に位置付け可能なガス貯蔵デバイスを有する気化ガス再捕捉及び回収システムを備え、
前記ガス貯蔵デバイスが、前記極低温液体から形成されたガスを貯蔵のために受容し、かつ貯蔵された前記ガスを前記極低温液体の加温のための加熱媒体として前記気化器に供給するように位置付けられている、装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記極低温液体から形成された前記ガスを前記ガス貯蔵デバイスに供給するように位置付けられた前記気化ガス再捕捉及び回収システムの供給導管の配置と、
前記気化ガス再捕捉及び回収システムの出力導管の配置であって、前記出力導管が、前記ガスを前記加熱媒体として前記気化器に供給するために前記気化器と前記ガス貯蔵デバイスとの間に接続された気化器加熱媒体供給導管を含む、出力導管の配置と、を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記気化ガス再捕捉及び回収システムの前記供給導管の配置が、
前記ガス貯蔵デバイスと前記貯蔵タンクとの間に位置付けられた減圧導管、
ポンプと前記ガス貯蔵デバイスとの間に位置付けられたポンプクールダウン出力導管であって、前記ポンプが、前記極低温液体を前記気化器に供給するように前記気化器と前記貯蔵タンクとの間に位置付けられている、ポンプクールダウン出力導管、及び
トレーラと前記ガス貯蔵デバイスとの間に位置付け可能な少なくとも1つのトレーラガス供給導管であって、前記トレーラが、前記トレーラから前記貯蔵タンクに極低温液体を供給するためのトレーラ接続部を介して前記貯蔵タンクに接続可能である、少なくとも1つのトレーラガス供給導管、のうちの1つ以上を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのトレーラガス供給導管は、パージ流として前記トレーラからの極低温液体が前記トレーラ接続部の要素を冷却するために前記トレーラ接続部を通過するときに形成される極低温ガスが、前記ガス貯蔵デバイスに供給可能であるように位置付けられており、かつ構成されており、並びに/又は
トレーラブローダウン動作中に前記トレーラ内の極低温ガスが前記トレーラガス供給導管を通って前記ガス貯蔵デバイスの少なくとも1つの貯蔵容器に通過可能であるように位置付けられており、かつ構成されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置が、前記少なくとも1つのトレーラガス供給導管、前記減圧導管、及び前記ポンプクールダウン出力導管を含む、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記装置が、前記減圧導管及び前記ポンプクールダウン出力導管を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記気化ガス再捕捉及び回収システムの前記出力導管の配置が、
前記気化器で前記加熱媒体として使用可能な前記ガスを出力するように前記気化器に接続された冷却済み加熱媒体出力導管と、
前記冷却済み加熱媒体出力導管と前記気化器の下流の導管又はプロセスユニットとの間に接続された極低温ガス回収供給導管、
前記冷却済み加熱媒体出力導管と前記ポンプとの間に接続された回収ポンプ供給導管、及び/又は
前記冷却済み加熱媒体出力導管と前記貯蔵タンクとの間に接続された貯蔵タンク回収導管、のうちの少なくとも1つと、を備える、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
前記冷却済み加熱媒体出力導管を介して前記気化器から出力された前記ガスを更に冷却するための、前記冷却済み加熱媒体出力導管に接続可能な少なくとも1つの冷却デバイスを備え、前記少なくとも1つの冷却デバイスが、前記貯蔵タンクと前記気化器との間に位置付けられている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの冷却デバイスが、
前記冷却済み加熱媒体出力導管に接続された冷却熱交換器、及び前記冷却済み加熱媒体出力導管を介して受容された前記気化器から出力された前記ガスを冷却するための冷媒を受容するための冷媒供給導管と、
前記冷却熱交換器から出力された加温済み冷媒を受容して、前記加温済み冷媒の圧力を、加熱媒体として前記気化器に供給するために増加させるように位置付けられた冷媒増圧デバイスと、
前記加熱媒体が前記気化器を介して冷却されるように前記加温済み冷媒が前記気化器に供給された後に、前記気化器から前記冷媒を受容するように位置付けられた冷媒圧力降下デバイスであって、前記圧力降下デバイスが、前記冷媒供給導管に接続されており、前記圧力降下デバイスが、予め選択された冷媒供給圧力で前記冷媒を前記冷却熱交換器に供給するために前記冷媒の圧力を低減するように構成されている、冷媒圧力降下デバイスと、を備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記気化器が、第1の熱交換器及び第2の熱交換器を含み、前記第1の熱交換器が、前記気化器加熱媒体供給導管に接続されており、前記第2の熱交換器が、前記冷媒圧力降下デバイスと前記冷媒増圧デバイスとの間に接続されており、前記第2の熱交換器が、前記加温済み冷媒を受容し、かつ前記加温済み冷媒が前記第2の熱交換器で加熱媒体として使用された後、前記冷媒を前記冷媒圧力降下デバイスに出力するように位置付けられている、請求項9に記載の装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、極低温流体の再捕捉及び回収のために極低温流体及び再冷却ガスを処理するためのプロセス及びシステムに関する。極低温液体(例えば、液体水素)を使用し、かつガス(例えば、気体水素)を利用して、この液体を加温すると同時にこのガスを冷却して、ガスを液化するか、ガスを部分的に液化するか、又はガスを冷却するように、実施形態を構成することができる。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
米国特許第6,401,767号、同第6,474,078号、同第6,619,336号、同第6,708,573号、同第6,745,801号、同第6,786,245号、同第7,028,724号、同第7,328,726号、同第7,793,675号、同第7,921,883号、同第8,020,589号、同第8,286,675号、同第8,365,777号、同第8,453,682号、同第8,899,278号、同第9,074,730号、同第9,151,448号、同第9,261,238号、同第9,279,541号、同第9,404,620号、同第9,863,583号、同第10,502,649号、同第10,508,770号、及び同第11,167,732号から、水素生成及び/又は供給システムの例が認知され得る。また、米国特許出願公開第2023/0137335号及び同第2023/0107342号、並びに国際公開第2023/095604号から、水素貯蔵及び/又は分配システムの例が認知され得る。そのようなシステムは、車両の動作に動力供給する燃料として使用するために、車両に水素を提供することができる。
【0003】
また、天然ガスを燃料として利用する車両に燃料供給するための天然ガスを提供することができる天然ガスベースの貯蔵及び分配システムもある。米国特許出願公開第2014/0202585号は、そのようなシステムの一例を開示している。
【発明の概要】
【0004】
我々は、水素貯蔵及び分配システム、並びに燃料(例えば、天然ガスベースのシステム)又はプロセスガス(例えば、酸素を加熱して燃料の燃焼のための酸化剤流を形成することができる液体酸素ベースのシステムなど)として流体を貯蔵及び分配するために極低温流体を利用する他のシステムが、ベンティングを介して大気中にかなりの量の流体を失うことが多いことを特定した。例えば、貯蔵タンクは、タンク内の圧力を低減して過圧状態を回避するために、極低温液体がタンク内に貯蔵されている間に形成され得るガスをベンティングすることが多い。別の例として、流体が、ポンプクールダウン動作又は貯蔵タンク供給導管パージ動作中に失われることが多い。更に別の例として、極低温ガスが、タンク及び/又は再供給トレーラブローダウン動作中に失われることが多い。
【0005】
我々はまた、低温の流体が大気にベンティングされ、低温のガスのベンティングの結果として施設周辺の大気中の霧の形成に寄与するため、この失われた流体が、しばしば霧の形成に寄与し得ることも認識している。更に、我々は、貯蔵された極低温液体が燃料分配動作に利用される場合、そのような処理に利用され得る周囲空気気化器も、不所望な霧の形成に寄与し得ることを見出した。更に、我々は、そのような気化器は、気化器の動作寿命を低下させ得る着氷、又はその着氷を除去するために気化器が除霜メンテナンス動作を経ることを必要とする着氷を経験し得ることを特定した。
【0006】
我々は、流体の損失及び霧の形成は望ましくないことを特定した。例えば、霧の形成は、視認性を低下させ、起こり得る安全性の問題を提起し得る。別の例として、流体のベンティングは、ベンティングされるその失われた流体に関連付けられたエネルギー及び他の入力を失うことによって、望ましくない流体損失をもたらし得る。更に、流体のベンティングは、流体に関連付けられ得る環境上の懸念に起因して望ましくない場合がある(例えば、流体がメタンである状況では、そのメタンのベンティングは、炭素ベースの排出懸念に起因して望ましくない場合がある)。
【0007】
極低温流体の損失を回避するのに役立ち得る、我々のプロセス、装置、及びシステムの実施形態を提供することができる。実施形態は、運用コストを削減し、かつ極低温流体とその流体の形成、輸送及び/又は貯蔵に関連するエネルギーとの廃棄を回避又は制限する、改善された運用柔軟性を提供することができる。また、装置の全体的なフットプリント又はサイズを低減すると同時に、装置の種々の構造要素上の着氷の形成を軽減するための、極低温液体気化器の動作範囲を拡張するのに役立ち得る実施形態を提供することもできる。更に、霧の形成を回避したり、霧の形成を最小限に抑えたりするとともに、環境に有害であり得る排出(例えば、メタンの排出など)を低減又は回避するのに役立つように実施形態を適合させることができる。
【0008】
第1の態様では、極低温液体を加温して極低温液体を気化させ、かつガスをそのガスの再捕捉及び回収のために再冷却するための装置が提供される。この装置は、極低温液体を貯蔵するように位置付けられ、かつ構成された貯蔵タンクと、貯蔵タンクから出力可能な極低温液体を加熱して極低温液体を気化させるように位置付けられた気化器と、の間に位置付け可能なガス貯蔵デバイスを有する気化ガス再捕捉及び回収システムを含むことができる。ガス貯蔵デバイスを、極低温液体から形成されたガスを貯蔵のために受容し、かつ貯蔵されたガスを極低温液体の加温のための加熱媒体として気化器に供給するように位置付けることができる。
【0009】
いくつかの実施形態では、極低温液体は、液体水素であり得る。他の実施形態は、他のタイプの貯蔵された極低温液体(例えば、液体酸素、液体天然ガスなど)を利用することができる。
【0010】
第2の態様では、装置は、極低温液体から形成されたガスをガス貯蔵デバイスに供給するように位置付けられた気化ガス再捕捉及び回収システムの供給導管の配置を含むことができる。気化ガス再捕捉及び回収システムの出力導管の配置も含まれ得る。出力導管は、ガスを加熱媒体として気化器に供給するために気化器とガス貯蔵デバイスとの間に接続された気化器加熱媒体供給導管を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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