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公開番号
2025036204
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024138927
出願日
2024-08-20
発明の名称
光硬化性樹脂組成物
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
201/02 20060101AFI20250306BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】硬化物がウエハに対する接着性に優れ、ダイシング時のウエハの剥離を抑制することができ、かつ、耐薬品性に優れる光硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ウエハに塗布して用いられる光硬化性樹脂組成物であって、硬化性樹脂を含有し、前記硬化性樹脂は、カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を含み、前記光硬化性樹脂組成物100質量部中における前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の含有量が9質量部以上40質量部以下である光硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ウエハに塗布して用いられる光硬化性樹脂組成物であって、
硬化性樹脂を含有し、
前記硬化性樹脂は、カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を含み、
前記光硬化性樹脂組成物100質量部中における前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の含有量が9質量部以上40質量部以下である
ことを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
ウエハに塗布して用いられる光硬化性樹脂組成物であって、
硬化性樹脂を含有し、
前記硬化性樹脂は、カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を含み、
前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物1分子の有するカルボキシ基の個数をA、前記硬化性樹脂中における前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の含有割合をW
A
(質量%)、前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の分子量をM
A
、前記硬化性樹脂に含まれる前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物以外の成分の分子量をM
B
、前記硬化性樹脂中における前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物以外の成分の含有割合をW
B
(質量%)としたとき、下記式(I)により求められる硬化性樹脂全体におけるカルボキシ基価Yが9.0×10
-5
以上4.0×10
-4
以下である
ことを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
Y=(A×W
A
)/(M
A
×W
A
+M
B
×W
B
) (I)
【請求項3】
前記硬化性樹脂は、更に、カプロラクトンの開環骨格と重合性官能基とを有する化合物を含む請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
前記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物1質量部に対する前記カプロラクトンの開環骨格と重合性官能基とを有する化合物の含有量が2.0質量部以上10.0質量部以下である請求項3記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
CMOSイメージセンサーの製造において、ウエハの貼り合わせ工程に用いられる請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光硬化性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、半導体部品の実装形式として、ウエハレベルCSPと呼ばれる手法が行われている。ウエハレベルCSPでは、ボンディングワイヤーによる内部配線を行なわないため、半導体部品の薄型化が可能となり、また、複数の半導体チップのパッケージング工程を行った後に一括してダイシング工程を行うため、生産性に優れる。このダイシング工程前に行われるパッケージング工程の際に、硬化性樹脂組成物を用いてシリコンウエハとガラスウエハとが貼り合わせられる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/030140号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の硬化性樹脂組成物を用いた場合、ウエハ(例えば、シリコンウエハとガラスウエハ)を貼り合わせた際には充分な接着力を示すものであっても、その後、ダイシング工程を行った際にウエハに剥離が生じたり、アミン溶液等の薬品で処理する工程(エッチング工程等)を行った際に薬品が硬化性樹脂組成物の硬化物を浸食したり、ウエハに剥離が生じたりすることがあった。そのため、ウエハを貼り合わせた際に充分な接着力を発揮するだけでなく、ダイシング時のウエハの剥離を抑制することができ、かつ、耐薬品(特に耐アミン溶液)性にも優れる硬化性樹脂組成物が求められていた。
【0005】
本発明は、硬化物がウエハに対する接着性に優れ、ダイシング時のウエハの剥離を抑制することができ、かつ、耐薬品性に優れる光硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示1は、ウエハに塗布して用いられる光硬化性樹脂組成物であって、硬化性樹脂を含有し、上記硬化性樹脂は、カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を含み、上記光硬化性樹脂組成物100質量部中における上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の含有量が9質量部以上40質量部以下である光硬化性樹脂組成物である。
本開示2は、ウエハに塗布して用いられる光硬化性樹脂組成物であって、硬化性樹脂を含有し、上記硬化性樹脂は、カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を含み、上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物1分子の有するカルボキシ基の個数をA、上記硬化性樹脂中における上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の含有割合をW
A
(質量%)、上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の分子量をM
A
、上記硬化性樹脂に含まれる上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物以外の成分の分子量をM
B
、上記硬化性樹脂中における上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物以外の成分の含有割合をW
B
(質量%)としたとき、下記式(I)により求められる硬化性樹脂全体におけるカルボキシ基価Yが9.0×10
-5
以上4.0×10
-4
以下である光硬化性樹脂組成物である。
Y=(A×W
A
)/(M
A
×W
A
+M
B
×W
B
) (I)
本開示3は、上記硬化性樹脂は、更に、カプロラクトンの開環骨格と重合性官能基とを有する化合物を含む本開示1又は2の光硬化性樹脂組成物である。
本開示4は、上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物1質量部に対する上記カプロラクトンの開環骨格と重合性官能基とを有する化合物の含有量が2.0質量部以上10.0質量部以下である本開示3の光硬化性樹脂組成物である。
本開示5は、CMOSイメージセンサーの製造において、ウエハの貼り合わせ工程に用いられる本開示1、2、3又は4の光硬化性樹脂組成物である。
以下に本発明を詳述する。
なお、本開示1にかかる光硬化性樹脂組成物を「本発明1の光硬化性樹脂組成物」ともいい、本開示2にかかる光硬化性樹脂組成物を「本発明2の光硬化性樹脂組成物」ともいう。また、本発明1の光硬化性樹脂組成物と本発明2の光硬化性樹脂組成物とに共通する事項については、特に指定しないか、又は、「本発明の光硬化性樹脂組成物」として記載する。
【0007】
本発明者は、ウエハに塗布して用いられる光硬化性樹脂組成物について、カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を特定の含有量となるようにして用いることを検討した。その結果、ウエハに対する接着性に優れ、ダイシング時のウエハの剥離を抑制することができ、かつ、耐薬品性に優れる硬化物を得ることができることを見出し、本発明1を完成させるに至った。
また、本発明者は、ウエハに塗布して用いられる光硬化性樹脂組成物について、硬化性樹脂全体におけるカルボキシ基価を特定の範囲内となるようにすることを検討した。その結果、ウエハに対する接着性に優れ、ダイシング時のウエハの剥離を抑制することができ、かつ、耐薬品性に優れる硬化物を得ることができることを見出し、本発明2を完成させるに至った。
【0008】
本発明の光硬化性樹脂組成物は、ウエハに塗布して用いられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物をウエハに塗布することで、本発明の光硬化性樹脂組成物を介してウエハ(例えば、シリコンウエハとガラスウエハ)を貼り合わせることができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物を塗布するウエハとしては、例えば、シリコンウエハ、ガラスウエハ等が挙げられる。
また、本発明の光硬化性樹脂組成物をウエハに塗布する方法としては、スピンコート法が好適に用いられる。
上記スピンコート法により本発明の光硬化性樹脂組成物をウエハに塗布する場合、常温(15℃以上25℃以下)において、500rpm以上3000rpm以下の条件で塗布することが好ましい。
【0009】
本発明の光硬化性樹脂組成物は、硬化性樹脂を含有する。
上記硬化性樹脂は、カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を含む。上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物を含むことにより、本発明の光硬化性樹脂組成物は、ウエハに対する接着性に優れるものとなる。
【0010】
上記カルボキシ基と重合性官能基とを有する化合物の有する上記重合性官能基としては、例えば、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリルアミド基、ビニル基、チオール基、エポキシ基等が挙げられる。なかでも、(メタ)アクリロイル基が好ましい。
なお、本明細書において上記「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイル又はメタクリロイルを意味し、上記「(メタ)アクリル」は、アクリル又はメタクリルを意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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