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公開番号2025035668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142872
出願日2023-09-04
発明の名称高設栽培装置
出願人日栄インテック株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20250307BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】栽培培地の温度を効果的に下げることが可能な高設栽培装置を提供する。
【解決手段】高設栽培装置100は、透水性を有する透水シート40により形成され、栽培培地90を保持する栽培槽45と、栽培槽45の下方に位置し、水を貯留可能な凹部61が形成された受け皿60と、受け皿60の側部62から栽培槽45の側部46に向けて延在し、栽培槽45と受け皿60との間の培地下空間Bを区画する壁面部と、培地下空間Bに配置され、内部の空気を栽培槽45の方向へ排出するための通気孔74が形成されると共に一端が閉塞された筒形状の通気ダクト70と、栽培槽45と通気ダクト70との間に配置される吸水性を備えたシート材92と、通気ダクト70の内部に送風する送風手段200とを備える。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
透水性を有する透水シートにより形成され、栽培培地を保持する栽培槽と、
前記栽培槽の下方に位置し、水を貯留可能な凹部が形成された受け皿と、
前記受け皿の側部から前記栽培槽の側部に向けて延在し、前記栽培槽と前記受け皿との間の培地下空間を区画する壁面部と、
前記培地下空間に配置され、内部の空気を前記栽培槽の方向へ排出するための通気孔が形成されると共に一端が閉塞された筒形状の通気ダクトと、
前記栽培槽と前記通気ダクトとの間に配置される吸水性を備えたシート材と、
前記通気ダクトの内部に送風する送風手段と
を備えることを特徴とする高設栽培装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記栽培槽と前記シート材との間に位置して、前記栽培槽より滴下した水分を排出する樋部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の高設栽培装置。
【請求項3】
前記栽培槽の側部と前記壁面部の上部との間に、前記培地下空間から空気を排出するための排出空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高設栽培装置。
【請求項4】
前記壁面部の内側に、保水性を有する保水シートが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の高設栽培装置。
【請求項5】
前記保水シートの下端部は、前記凹部まで延伸されていることを特徴とする請求項4に記載の高設栽培装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培槽が設けられた高設栽培装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
日本で生産されるイチゴは、冬春期に収穫・出荷が行われる「あまおう(登録商標)」のような一季成り性品種(一季成りイチゴ)が多い。ところが、イチゴは、生食用だけでなく製菓用等にも利用されるため、冬春期以外の時期にも多くの需要が存在する。このため、冬春期以外でも栽培が可能な四季成りイチゴを用いて、夏秋期にイチゴを収穫・出荷する夏秋栽培が行われたり、一季成りイチゴの栽培終了時期を、冬春期から夏まで延長させる方法が採用されたりしている。
【0003】
一方で、冬春期以外の季節にイチゴの栽培を行うと、栽培培地の温度が冬春期よりも上昇してしまう。イチゴは一般的に涼しい環境での生産に適した果物であるため、栽培培地の温度が上昇すると、一季成りイチゴを栽培する場合であっても、四季成りイチゴを栽培する場合であっても、収穫量の低下、品質低下等を招くという問題があった。
【0004】
今日では、栽培培地の温度を下げるために、非特許文献1に記載の高設栽培装置が提案されている。この高設栽培装置は、暖房機の送風機能を利用して、等間隔で穴を空けたビニルダクトから空気を強制排出し、栽培槽を形成する不織布に風を当てる。不織布に風が当たると、不織布からしみ出た水が気化されるため、不織布の表面温度を下げることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
山崎敬亮,外2名,"促成イチゴの高設栽培における連続出蕾性に与える定植後の培地昇温抑制と施肥時期の効果",近中四農研報,農研機構,2008年3月11日, 第7号,p.39-46
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1に記載の高設栽培装置において、強制排出された風で不織布からしみ出した水を気化させても、気化熱による冷却効果は、不織布の表面部分だけに留まってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、栽培培地の温度を効果的に下げることが可能な高設栽培装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る高設栽培装置は、透水性を有する透水シートにより形成され、栽培培地を保持する栽培槽と、前記栽培槽の下方に位置し、水を貯留可能な凹部が形成された受け皿と、前記受け皿の側部から前記栽培槽の側部に向けて延在し、前記栽培槽と前記受け皿との間の培地下空間を区画する壁面部と、前記培地下空間に配置され、内部の空気を前記栽培槽の方向へ排出するための通気孔が形成されると共に一端が閉塞された筒形状の通気ダクトと、前記栽培槽と前記通気ダクトとの間に配置される吸水性を備えたシート材と、前記通気ダクトの内部に送風する送風手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
上述した高設栽培装置は、前記栽培槽と前記シート材との間に位置して、前記栽培槽より滴下した水分を排出する樋部材を備えるものであってもよい。
【0010】
また、前記栽培槽の側部と前記壁面部の上部との間に、前記培地下空間から空気を排出するための排出空間が形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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