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公開番号2025034303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140608
出願日2023-08-31
発明の名称陰樹の栽培方法
出願人個人
代理人個人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20250306BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】陰樹の苗木の鉢への定植に伴う枯損率を向上させるとともに、安定した輸送を可能とする陰樹の栽培方法を提供する。
【解決手段】培土Psを入れたポットPoによって榊Saの苗木を育成する育成工程(S1)と、育成工程(S1)で育成した榊Saの苗木をポットPoから抜き取り、根と絡み合った根鉢Rbを根ふるいせずに、複数の流入孔21aが形成された内鉢2に定植する定植工程(S2)と、定植工程(S2)で榊Saの苗木を定植した内鉢2を、外鉢3の内側に挿入し、水を供給して栽培する二重鉢栽培工程(S4)と、を有する陰樹の栽培方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
培土を入れたポットによって苗木を育成する育成工程と、
前記育成工程で育成した苗木を前記ポットから抜き取り、根と絡み合った根鉢を根ふるいせずに、複数の流入孔が形成された内鉢に定植する定植工程と、
前記定植工程で前記苗木を定植した前記内鉢を、外鉢の内側に挿入し、水を供給して栽培する二重鉢栽培工程と、を有することを特徴とする陰樹の栽培方法。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記定植工程後に、該定植工程で前記苗木を定植した前記内鉢の前記流入孔から該内鉢内に水を流入させる潅水処理と、該内鉢内の培土を乾燥させる乾燥処理とを繰り返し実施する耐性付与工程を有することを特徴とする請求項1記載の陰樹の栽培方法。
【請求項3】
前記二重鉢栽培工程において、前記流入孔から前記内鉢内に水を流入させる潅水と、該内鉢内の培土の乾燥とを繰り返す耐性付与処理を実施することを特徴とする請求項1記載の陰樹の栽培方法。
【請求項4】
前記定植工程では、前記根鉢の下端部分のルービングした根をカットする処理を実施することを特徴とする請求項1又は2記載の陰樹の栽培方法。
【請求項5】
前記二重鉢栽培工程では、前記内鉢の培土の表面を覆い、該培土からの蒸散を抑える被覆部材が設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の陰樹の栽培方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、陰樹の苗木を鉢に定植して栽培する陰樹の栽培方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
陰樹のなかでも特に榊や姫榊、樒などは、土耕栽培した苗木を鉢に定植し、屋内等で水のみで栽培すると、直ぐに枯れてしまう場合が多い。このため、本出願人は、榊や姫榊、樒などの陰樹を、簡単な作業で水耕栽培に順化させることができる栽培方法を提案している(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
特許文献1記載の栽培方法では、土耕栽培した苗木の根を鉢のサイズに合わせて剪定する根剪定工程を実施した後、根剪定工程を実施した苗木を土耕栽培へ戻す仮植工程を実施し、その後、鉢に定植することを特徴とする栽培方法である。この栽培方法によれば、根剪定工程を実施した苗木を土耕栽培へ戻す仮植工程といった簡単な作業だけで、白根(未褐変の新根)の出根及び成長が促進される。これにより、水耕栽培に移行する際のストレスが軽減され、水耕栽培は難しいとされている榊や姫榊、樒等であっても、土耕栽培から水耕栽培に円滑に順化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-40503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の栽培方法では、白根が十分に成長するものの、仮植工程を実施した後に根を洗い、根に付いた土を洗い落として裸苗にする作業(根ふるい)を行うため、少なからず根にダメージを与えてしまう。このため、鉢への定植に伴う枯損率が低下してしまう場合がある。また、鉢に入れたハイドロボール(粘土を高温で焼いて発泡させた無機質発泡体の粒状物)等に定植する栽培方法であるため、特に長距離の輸送を伴う場合には、ぐらつき易く、安定性に欠けるといった問題もある。
【0006】
本発明は前記事情に鑑み、陰樹の苗木の鉢への定植に伴う枯損率を向上させるとともに、安定した輸送を可能とする陰樹の栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を解決する本発明の陰樹の栽培方法は、培土を入れたポットによって苗木を育成する育成工程と、
前記育成工程で育成した苗木を前記ポットから抜き取り、根と絡み合った根鉢を根ふるいせずに、複数の流入孔が形成された内鉢に定植する定植工程と、
前記定植工程で前記苗木を定植した前記内鉢を、外鉢の内側に挿入し、水を供給して栽培する二重鉢栽培工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明における陰樹とは、陽樹以外の樹木をいい、半陰樹に分類される場合がある、榊や姫榊、樒あるいは茶の木等も含まれる。また、前記育成工程は、トレイに播種し、発芽した芽をポットに植え替え、育成中に前記内鉢に対するバランスを考慮してピンチ(摘芯)を行いながら播種から2年程度実施してもよい。さらに、前記内鉢は、上方に拡がったテーパ筒状の側壁部と、底側を閉塞する底部とを備えたものであって、例えば3~6mm程度の前記流入孔が、該側壁部や該底部に複数設けられたものであってもよい。
【0009】
本発明の陰樹の栽培方法によれば、根ふるいせずに前記内鉢に定植する前記定植工程を採用したため、定植に伴うダメージが軽減され、枯損率を向上させることができる。また、前記定植工程では、根と絡み合った根鉢をそのまま前記内鉢に定植するため、根本のぐらつきがなくなり、長距離であっても安定して輸送を行うことができる。
【0010】
また、本発明の陰樹の栽培方法において、前記定植工程後に、該定植工程で前記苗木を定植した前記内鉢の前記流入孔から該内鉢内に水を流入させる潅水処理と、該内鉢内の培土を乾燥させる乾燥処理とを繰り返し実施する耐性付与工程を有する方法であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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