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公開番号2025033263
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138853
出願日2023-08-29
発明の名称栽培ハウス
出願人個人
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類A01G 9/14 20060101AFI20250306BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】従来よりもエネルギー効率を向上しつつ、効率よく複数種類の農作物を栽培可能な栽培ハウスを提供する。
【解決手段】略直方体形状に形成されたハウス本体10の開放された側面に、遮光によって太陽光発電が可能な複数のルーバー装置2がそれぞれ配設され、前記ハウス本体10の上面に配されたルーバー装置2は、ハウス本体10の天井部15が開閉機構Rにより回動して開閉可能に構成されていることにより、天井部15の開閉動作に応じて、前記天井部15とともに回動して姿勢変更可能に構成され、ハウス本体10内には、農作物を栽培するための栽培空間が形成され、さらに、栽培空間内に、植物を栽培するための植物栽培棚装置と、植物栽培棚装置の下方に収納された、茸類を栽培するための茸類栽培装置と、ルーバー装置2によって発電された電気を充電するバッテリとが配設されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
略直方体形状に形成されたハウス本体の開放された側面に、遮光によって太陽光発電が可能な複数のルーバー装置がそれぞれ配設され、
前記ハウス本体の上面に配された前記ルーバー装置は、前記ハウス本体の天井部が開閉機構により回動して開閉可能に構成されていることにより、前記天井部の開閉動作に応じて、前記天井部とともに回動して姿勢変更可能に構成され、
前記ハウス本体内には、農作物を栽培するための栽培空間が形成され、さらに、
前記栽培空間内に、植物を栽培するための植物栽培棚装置と、前記植物栽培棚装置の下方に収納された、茸類を栽培するための茸類栽培装置と、前記ルーバー装置によって発電された電気を充電するバッテリとが配設されており、
前記ルーバー装置は、複数の太陽光パネルと、前記複数の太陽光パネルを、互いに平行な姿勢で同一平面上に等間隔に装着する装着基台と、前記装着基台に装着された前記複数の太陽光パネルを同期して回動させる回動機構とを備え、また、
前記開閉機構及び前記回動機構の駆動を制御可能な制御装置とを備えたことを特徴とする栽培ハウス。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記栽培空間内の栽培環境情報を取得する栽培環境情報取得センサを備え、
栽培環境情報取得センサは、前記植物栽培棚装置周囲の二酸化炭素濃度を測定可能に構成され、
前記制御装置は、前記ルーバー装置の制御モードとして、前記栽培空間内が、植物の生育に望ましい目標の照度となるように、前記ルーバー装置を制御する栽培優先モードと、前記ルーバー装置の発電効率が最大となるように、前記ルーバー装置を制御する発電優先モードとを実行可能に構成され、さらに、栽培優先モードと発電優先モードと自動切り替えする自動切り替え処理を実行可能に構成され、
前記自動切り替え処理において、前記栽培環境情報取得センサによって測定された二酸化炭素濃度に関する情報を取得し、所定の時間間隔における二酸化炭素濃度の変化量が所定値以下であると判定すると、前記栽培優先モードから前記発電優先モードに自動で切り替えるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の栽培ハウス。
【請求項3】
前記茸類栽培棚装置は、茸類を載置する上下多段の棚部と、前記棚部を支持する左右一対の枠部とを備えた棚装置を複数備え、前記棚部には、それぞれ、茸類照明灯が設けられ、複数の前記棚装置が互いに照らし合うようにして照明可能に構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の栽培ハウス。
【請求項4】
前記バッテリに設けられた充電用プラグを、他の栽培ハウスの前記バッテリの充電用コネクタに接続することで、他の栽培ハウスの前記バッテリから、余剰の電力を受け取ることが可能に構成され、さらに、前記充電用コネクタに、他の栽培ハウスの充電用プラグを接続することで、他の栽培ハウスへと余剰の電力を供給することが可能に構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の栽培ハウス。
【請求項5】
前記栽培環境情報取得センサは、雨を検知する降雨センサと、気圧を検出する気圧センサとを備え、前記栽培優先モード及び前記発電優先モードの実行有無に拘わらず、前記降雨センサが雨を検知すると、前記開閉機構を制御して、前記天井部を傾斜姿勢とするように制御するように構成され、さらに、前記気圧センサが所定値よりも気圧が低くなったことを検知すると、前記天井部を閉状態とするように制御するよう構成されたことを特徴とする請求項2に記載の栽培ハウス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニット型の栽培ハウスに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、都市部を中心として、限られた土地面積で、効率的に農作物を栽培できるユニット型栽培ハウスが着目されている。例えば、下記特許文献1には、簡易的手段によって建設可能な簡易建屋内に、人口光源、養液循環装置、空調設備、炭酸ガス供給装置、育苗棚といった各種の装置が配設されたユニット型の栽培ハウスが開示されている。このようなユニット型の栽培ハウスは、建屋や各種の装置がユニット化されているため、一般的な栽培ハウスと比べ、時間やコストを費やすことなく建設や設置作業が可能であり、また、施設内の栽培環境(例えば、温度、炭酸ガス濃度、照度など)をコントロールしやすい等のメリットがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実登3157454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のユニット型の栽培ハウスは、栽培環境のコントロールを各種の装置によって行うため、各種の装置の駆動に係る電力消費の増大を招いており、エネルギー効率の面で改善の余地が存在するものであった。特に、近年、電気をはじめとするエネルギーコストは増大傾向にあり、栽培ハウスの省エネ化が望まれている。また、従来のユニット型の栽培ハウスは、限られた土地面積で、効率的に農作物を栽培するため、単一の農作物を栽培することが多く、複数の農作物(例えば、植物と菌類)に対応して栽培することが難しいものであった。
【0005】
そこで、本発明は、このような問題を解消し、従来よりもエネルギー効率を向上しつつ、効率よく複数種類の農作物を栽培可能な栽培ハウスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、
略直方体形状に形成されたハウス本体の開放された側面に、遮光によって太陽光発電が可能な複数のルーバー装置がそれぞれ配設され、
前記ハウス本体の上面に配された前記ルーバー装置は、前記ハウス本体の天井部が開閉機構により回動して開閉可能に構成されていることにより、前記天井部の開閉動作に応じて、前記天井部とともに回動して姿勢変更可能に構成され、
前記ハウス本体内には、農作物を栽培するための栽培空間が形成され、さらに、
前記栽培空間内に、植物を栽培するための植物栽培棚装置と、前記植物栽培棚装置の下方に収納された、茸類を栽培するための茸類栽培装置と、前記ルーバー装置によって発電された電気を充電するバッテリとが配設されており、
前記ルーバー装置は、複数の太陽光パネルと、前記複数の太陽光パネルを、互いに平行な姿勢で同一平面上に等間隔に装着する装着基台と、前記装着基台に装着された前記複数の太陽光パネルを同期して回動させる回動機構とを備え、また、
前記開閉機構及び前記回動機構の駆動を制御可能な制御装置とを備えたことを特徴とする栽培ハウスを提供する。
【0007】
上記第1の発明は、略直方体形状に形成されたハウス本体の開放された側面に、遮光によって太陽光発電が可能な複数のルーバー装置がそれぞれ配設され、ルーバー装置は、ハウス本体の天井部が開閉機構により回動して開閉可能に構成されている。その結果、天井部の開閉動作に応じて、前記天井部とともに回動して姿勢変更可能に構成されたことで、ルーバー装置の姿勢を変更することができるため、良好に太陽の動きに追従させることが可能となり、発電効率を向上できる。また、栽培空間内に、植物を栽培するための植物栽培棚装置と、前記植物栽培棚装置の下方に収納された茸類を栽培するための茸類栽培装置とが配設されている。その結果、植物栽培棚装置については、太陽光を利用した栽培ができ、さらに、茸類栽培棚装置を、植物栽培棚装置の下方に収納するようにして配設したことで、茸類栽培棚装置周囲の照度を低下させることができ、これにより、茸類を良好に栽培できる。その結果、限られた栽培空間内で、効率よく複数種類の農作物を栽培可能となる。
【0008】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、
前記栽培空間内の栽培環境情報を取得する栽培環境情報取得センサを備え、
栽培環境情報取得センサは、前記植物栽培棚装置周囲の二酸化炭素濃度を測定可能に構成され、
前記制御装置は、前記ルーバー装置の制御モードとして、前記栽培空間内が、植物の生育に望ましい目標の照度となるように、前記ルーバー装置を制御する栽培優先モードと、前記ルーバー装置の発電効率が最大となるように、前記ルーバー装置を制御する発電優先モードとを実行可能に構成され、さらに、栽培優先モードと発電優先モードと自動切り替えする自動切り替え処理を実行可能に構成され、
前記自動切り替え処理において、前記栽培環境情報取得センサによって測定された二酸化炭素濃度に関する情報を取得し、所定の時間間隔における二酸化炭素濃度の変化量が所定値以下であると判定すると、前記栽培優先モードから前記発電優先モードに自動で切り替えるよう構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、植物の光合成が活発か否かを判定する基準として、栽培空間内の二酸化炭素濃度の変化量を監視し、自動切り替え処理によって、植物の光合成が活発であるときは、栽培優先モードを実行して、植物の生育を促進でき、他方で、植物の光合成が鈍化している(例えば、植物に対して積算照度が十分であるとき等)ときは、発電優先モードに自動で切り替えることができるため、植物の生育を適切に促進しつつ、栽培ハウスのエネルギー効率を向上することができる。
【0010】
第3の発明は、上記第1または第2の発明の構成に加え、
前記茸類栽培棚装置は、茸類を載置する上下多段の棚部と、前記棚部を支持する左右一対の枠部とを備えた棚装置を複数備え、前記棚部には、それぞれ、茸類照明灯が設けられ、複数の前記棚装置が互いに照らし合うようにして照明可能に構成されたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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