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公開番号2025035469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142524
出願日2023-09-01
発明の名称通信ケーブル及び通信ケーブルアッセンブリ
出願人平河ヒューテック株式会社
代理人弁理士法人平田国際特許事務所
主分類H01B 7/00 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】レセプタクルに対して表裏逆でも差し込みが可能なリバーシブルなプラグを使用でき、ケーブル径に対して通信可能距離を長くすることができる通信ケーブル及び通信ケーブルアッセンブリを提供する。
【解決手段】通信ケーブル1は、高速差動信号を伝送する2つの第1の差動対2A、2Bと、低速差動信号を伝送する第2の差動対3と、電源線4と、グランド線5と、プラグの表裏の向きを検出するためのコンフィギュレーションチャネル線6と、を有し、第1の差動対は、2つの第1の差動対2A、2B以外に有しない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
高速差動信号を伝送する2つの第1の差動対と、低速差動信号を伝送する第2の差動対と、電源線と、グランド線と、プラグの表裏の向きを検出するためのコンフィギュレーションチャネル線と、を有し、
前記第1の差動対は、前記2つの第1の差動対以外に有しない、
通信ケーブル。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
プラグ内の回路用電源線、をさらに有する請求項1に記載の通信ケーブル。
【請求項3】
前記第1の差動対を構成する信号線は、中心の導体と、前記導体を被覆する絶縁層とを備え、
ケーブル径に対する前記導体の導体径の比が0.06以上、0.07以下である、
請求項1に記載の通信ケーブル。
【請求項4】
前記ケーブル径に対する前記高速差動信号の通信可能距離の比が800以上である、
請求項3に記載の通信ケーブル。
【請求項5】
芯線数が9以上、14以下である、
請求項1に記載の通信ケーブル。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の通信ケーブルと、
前記通信ケーブルの両方の端末に電気的に接続された一対の前記プラグと、
を備えた通信ケーブルアッセンブリ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ケーブル及び通信ケーブルアッセンブリに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、コストの低減及び伝送特性の向上を図ることが可能な伝送ケーブルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
インターフェース規格の一つのUSB(Universal Serial Bus)規格は、現在までに様々策定され、最大転送速度が向上してきている。例えば、USB1.0及びUSB1.1では12Mbps、USB2.0では480Mbps、USB3.0では5Gbps、USB3.1では10Gbps、USB3.2では20Gbpsとなっている。一方、コネクタについては、Type-AとType-Bが規定されていたが、USB3.1以降はコネクタがリバーシブルなType-Cが規定されている。
【0004】
また、USB用のケーブルは、1本のケーブルで様々な通信ができるようになってきており、このために芯線の構成が複雑化し、芯線数が増加してきている。例えば、USB2.0では4芯、USB3.0では8芯、USB Type-Cでは15芯が推奨されている。
【0005】
特許文献1に記載された伝送ケーブルは、USB Type-C規格に準拠した伝送ケーブルであり、8本の同軸線(10Gbps伝送用)と、4本の信号線(第1のSBU線、第2のSBU線、CC線及びVconn線)と、1本の電源線と、2本のグランド線と、一対の撚り対線とを含む17芯のケーブルである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-10747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のUSB Type-C規格に準拠した伝送ケーブルは、スマートフォン用充電ケーブルとして、多くの国で主流を占めている。さらに、スマートフォンに限らず、PCや他の通信機器、画像機器についても、USB Type-C規格を電源ケーブルや通信ケーブルとして採用する動きが出ている。これはケーブルの特性を統一化するためではなく、コネクタのプラグ(嵌合部)及び接続対象機器のレセプタクルを統一化して利便性を高めるためと考えられる。一方、USB Type-C規格では、ケーブル及びコネクタのそれぞれについて仕様を定めている。このUSB Type-C規格に準拠したコネクタの基板サイズの制約からケーブル外径(ケーブル径)にも制約がある。そのため、各芯線の導体断面積を大きくできず、ケーブル長が長いと通信品質が劣化するという問題がある。
【0008】
本発明の課題は、レセプタクルに対して表裏逆でも差し込みが可能なリバーシブルなプラグを使用でき、ケーブル径に対して通信可能距離を長くすることができる通信ケーブル及び通信ケーブルアッセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]高速差動信号を伝送する2つの第1の差動対と、低速差動信号を伝送する第2の差動対と、電源線と、グランド線と、プラグの表裏の向きを検出するためのコンフィギュレーションチャネル線と、を有し、前記第1の差動対は、前記2つの第1の差動対以外に有しない、通信ケーブル。
[2]プラグ内の回路用電源線、をさらに有する前記[1]に記載の通信ケーブル。
[3]前記第1の差動対を構成する信号線は、中心の導体と、前記導体を被覆する絶縁層とを備え、
ケーブル径に対する前記導体の導体径の比が0.06以上、0.07以下である、前記[1]に記載の通信ケーブル。
[4]前記ケーブル径に対する前記高速差動信号の通信可能距離の比が800以上である、前記[3]に記載の通信ケーブル。
[5]芯線数が9以上、14以下である、前記[1]に記載の通信ケーブル。
[6]前記[1]から[5]のいずれか1つに記載の通信ケーブルと、
前記通信ケーブルの両方の端末に電気的に接続された一対の前記プラグと、を備えた通信ケーブルアッセンブリ。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、5に係る発明によれば、レセプタクルに対して表裏逆でも差し込みが可能なリバーシブルなプラグを使用でき、ケーブル径に対して通信可能距離を長くすることができる。
請求項2に係る発明によれば、プラグ内の回路として、ICチップ(eMarker)を用いることで、機器への高速充電が可能となる。
請求項3、4に係る発明によれば、ケーブル径を従来と同じとすれば、通信可能距離を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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