TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025035230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142146
出願日2023-09-01
発明の名称車両の荷取り停車位置調整装置
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65G 69/28 20060101AFI20250306BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】簡単かつ短時間で車両を荷取り停車位置に位置決めすることができ、しかも停車位置調整するための設備コストの低減を図ることができる。
【解決手段】床躯体22の床面22aより低い位置に形成され、トラック3を後退方向に案内してトラック3の後輪を荷取り停車位置Tに位置決めする後輪位置決め部10と、床躯体22に設けられ、後輪位置決め部10に後輪32を位置決めさせたトラック3の前輪33を載置し、トラック3の進行方向に直交する左右方向Yに移動可能な前輪位置決め部50と、を備える車両の荷取り停車位置調整装置を提供する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の荷台に対して荷物を取り出し及び積み込むことが可能な荷取り停車位置に位置決めするための車両の荷取り停車位置調整装置であって、
躯体の床面より低い位置に形成され、前記車両を後退方向に案内して前記車両の後輪を前記荷取り停車位置に位置決めする後輪位置決め部と、
前記躯体に設けられ、前記後輪位置決め部に前記後輪を位置決めさせた前記車両の前輪を載置し、前記車両の進行方向に直交する左右方向に移動可能な前輪位置決め部と、
を備える車両の荷取り停車位置調整装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記後輪位置決め部の床面に形成される後輪案内路は、後方に向けて低くなるように傾斜する、請求項1に記載の車両の荷取り停車位置調整装置。
【請求項3】
前記後輪位置決め部の前記車両の左右両側に位置する案内側壁は、後側に位置する第1案内壁と、第1案内壁より前側に位置する第2案内壁と、を有し、
前記第2案内壁は、前記第1案内壁から前方に向かうに従い漸次、左右の前記第2案内壁同士の距離が広がる、請求項1に記載の車両の荷取り停車位置調整装置。
【請求項4】
前記前輪位置決め部は、
前記躯体の凹部に収容され、前記前輪が載置される架台と、
前記架台を前記左右方向に移動させる移動駆動装置と、を備える、請求項1に記載の車両の荷取り停車位置調整装置。
【請求項5】
前記架台は、前記凹部の周囲の前記床面を上方から覆う張出部を有し、
前記張出部と前記床面との間には、前記張出部と前記床面との摩擦抵抗を低下する滑り材が設けられている、請求項4に記載の車両の荷取り停車位置調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の荷取り停車位置調整装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、物流倉庫等の荷物保管施設では、夜間等の倉庫の営業時間外では荷取り作業ができなく、その時間帯に到着したトラックは営業開始時間まで待機していた。このような状況は、トラック運転手の長時間労働となり非効率であった。そこで、近年では、トラックの荷台から荷物を取り出したり、積み込みしたりすることを無人フォークリフト等の無人荷取り搬送装置を使用して無人で自動的に行うことで、作業の効率化を図ることが行われている。このように無人化をするためには、トラックを所望の荷取り停車位置に位置決めする必要がある。
【0003】
トラックの位置決め方法としては、荷取り停車位置に停車されるトラックを建物側に設けられたセンサやカメラで検出した画像等の位置情報を取得し、例えばトラックの運転手が検出した画像を見ながらトラックの位置を微調整する方法が採用されている。あるいは、トラックの位置、姿勢を検出し、その検出データを無人荷取り搬送装置が受信することで、無人荷取り搬送装置側でトラックの位置を認識して移動する方法も知られている。
【0004】
車両の停車位置をセンサ等を使用して検出し、車両の位置を制御する装置としては、例えば特許文献1に示されている。
特許文献1には、入庫バースに設けた第1前後輪用コンベアに車両の前後輪が乗ったときに、前後輪用コンベアと入庫リフトに設けた第2前後輪用コンベアとを駆動して、車両を入庫バースから入庫リフトへ横行させる装置であって、横行距離測定器から制御装置へ距離検出信号を送り、車両が入庫リフトの中央に達したときに、制御装置から各コンベアの駆動モータへ停止信号を送り、これら各コンベアを停止させて、車両を入庫リフトの中央に位置させる構成について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平7-10289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示すような従来の車両の位置調整方法では、車両の位置を複数のセンサやカメラを建物側に設置して位置情報を取得する必要がある。そのため、センサやカメラの設置作業やメンテナンスに多大な時間や手間を要し、さらにこれらセンサやカメラ等の部品、検出した位置情報の制御システム等にかかるコストが大きいという問題があった。
また、センサやカメラによって車両の位置情報を取得しても、その位置情報を使用してトラックの運転手が所望の停車位置となるよう停車位置を調整する必要がある。そのため、運転手の運転技量によって停車位置の調整時間が異なり、場合によっては位置情報の取得と停車位置の調整とを繰り返し行う必要もあることから、短時間で簡単に、かつ運転手の技量に左右されずに停車位置に調整できることが求められており、その点で改善の余地があった。
【0007】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単かつ短時間で車両を荷取り停車位置に位置決めすることができ、しかも停車位置調整するための設備コストの低減を図ることができる車両の荷取り停車位置調整装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両の荷取り停車位置調整装置は、車両の荷台に対して荷物を取り出し及び積み込むことが可能な荷取り停車位置に位置決めするための車両の荷取り停車位置調整装置であって、躯体の床面より低い位置に形成され、前記車両を後退方向に案内して前記車両の後輪を前記荷取り停車位置に位置決めする後輪位置決め部と、前記躯体に設けられ、前記後輪位置決め部に前記後輪を位置決めさせた前記車両の前輪を載置し、前記車両の進行方向に直交する左右方向に移動可能な前輪位置決め部と、を備えることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る車両の荷取り停車位置調整装置では、車両の荷台に取り出し及び積み込む際に、車両を後退させて後輪を躯体の床面より低い位置に形成された後輪位置決め部に案内させることで、後輪を前後方向と左右方向に位置決めできる。後輪位置決め部において、前輪が載置された部分を左右方向に移動させることが可能となるので、前輪の左右方向の位置を調整できる。これにより、簡単な構成の荷取り停車位置調整装置によって、車両の後輪と前輪の左右方向の位置を一致させた状態で荷取り停車位置に車両を位置決めすることを容易にかつ短時間で行うことができる。
また、本発明では、荷取り停車位置調整装置を建物の躯体側に予め設置しておくことができ、高価なセンサやカメラを設ける必要がなく、またこれらのメンテナンスが不要で、位置決め制御も不要となることから、車両の停車位置を調整するための設備コストの低減を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る車両の荷取り停車位置調整装置は、前記後輪位置決め部の床面に形成される後輪案内路は、後方に向けて低くなるように傾斜することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

清水建設株式会社
加熱井戸
28日前
清水建設株式会社
床パネル
1か月前
清水建設株式会社
ルーバー材
1か月前
清水建設株式会社
物流システム
1日前
清水建設株式会社
柱梁接合構造
1か月前
清水建設株式会社
柱梁接合構造
1か月前
清水建設株式会社
壁繋ぎ連結具
1か月前
清水建設株式会社
柱梁接合構造
1か月前
清水建設株式会社
水循環システム
1か月前
清水建設株式会社
放射線遮蔽構造
1か月前
清水建設株式会社
外装材及び建物
1か月前
清水建設株式会社
柱基礎接合構造
1か月前
清水建設株式会社
橋脚の施工方法
1日前
清水建設株式会社
放射線遮蔽構造
28日前
清水建設株式会社
ガラスの補剛構造
1か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵システム
1か月前
清水建設株式会社
合成部材の耐火構造
1か月前
清水建設株式会社
駐輪設備兼用ベンチ
1か月前
清水建設株式会社
建材の分別解体方法
1か月前
清水建設株式会社
鉄骨プラズマ切断装置
25日前
清水建設株式会社
礫材の液状化対策構造
1か月前
清水建設株式会社
鉄骨プラズマ切断方法
25日前
清水建設株式会社
移動式クリーンルーム
28日前
清水建設株式会社
柱梁接合部の耐火構造
1か月前
清水建設株式会社
柱梁接合部の耐火構造
1か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵供給システム
15日前
清水建設株式会社
コンクリートの評価方法
1日前
清水建設株式会社
木架構における接合構造
1か月前
清水建設株式会社
山留め工法及び山留め構造
7日前
清水建設株式会社
通信装置、及び通信システム
21日前
清水建設株式会社
仮設建物の電力供給システム
11日前
清水建設株式会社
車両の荷取り停車位置調整装置
1日前
清水建設株式会社
建築物の形状最適化プログラム
1か月前
清水建設株式会社
木架構におけるローラー支承構造
1か月前
清水建設株式会社
吹付け方法および吹付けシステム
7日前
清水建設株式会社
泥土評価システム、泥土評価方法
1か月前
続きを見る