TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025035046
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141808
出願日2023-08-31
発明の名称吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/32 20060101AFI20250306BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】内容物が外気導入路内を逆流することを抑制できる構造を有する吐出器を提供する。
【解決手段】吐出器(20)は、ステム(40)と吐出ヘッドとを有する可動部(20a)と、装着キャップ(50)と、シリンダ(60)と、ピストン(70)と、を備え、外気導入路(90)が形成され、ステムには、ステムの内部とシリンダの内部とを連通させる連通孔(42d)が形成され、可動部は、上方に突出する第1凸部(41c)を有し、かつ、上下方向に延びる回動軸線(O)回りに回動可能であり、装着キャップは、下方に突出する第2凸部(56c)を有し、第1凸部は、第2凸部と周方向に接触可能であり、かつ、可動部が回動させられた場合に第2凸部を乗り越え可能であり、第1凸部が第2凸部に乗り上げた状態において、ステムがピストンに対して下方に相対移動して連通孔が開放され、連通孔を介してステムの内部とシリンダの内部とが連通される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内容物が内部に収容される容器本体の口部に取り付けられる吐出器であって、
上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、前記内容物を吐出する吐出口を有し前記ステムの上端部に取り付けられた吐出ヘッドと、を有する可動部と、
前記口部に装着される装着キャップと、
前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、
前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合され、前記可動部の上下方向の移動に連係して上下方向に移動するピストンと、
を備え、
前記可動部の下方への移動に連係して前記ピストンが下方に押し下げられた際に前記容器本体の外部と前記容器本体の内部とを連通させる外気導入路が形成され、
前記ステムには、前記ピストンによって開放可能に閉塞され、前記可動部が下方に押し下げられた際に前記ステムの内部と前記シリンダの内部とを連通させる連通孔が形成され、
前記可動部は、上方に突出する第1凸部を有し、かつ、上下方向に延びる回動軸線回りに回動可能であり、
前記装着キャップは、下方に突出する第2凸部を有し、
前記第1凸部は、前記第2凸部と前記回動軸線回りの周方向に接触可能であり、かつ、前記可動部が前記回動軸線回りに回動させられた場合に前記第2凸部を前記周方向に乗り越え可能であり、
前記第1凸部が前記第2凸部に乗り上げた状態において、前記ステムが前記ピストンに対して下方に相対移動して前記連通孔が開放され、前記連通孔を介して前記ステムの内部と前記シリンダの内部とが連通される、吐出器。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記可動部は、
前記周方向において第1位置から第2位置まで移動可能であり、
前記第1位置に位置する際に下方への移動が規制され、かつ、
前記第2位置に位置する際に下方への移動が許容され、
前記可動部が前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間において、前記第1凸部は、前記第2凸部を前記周方向に乗り越える、請求項1に記載の吐出器。
【請求項3】
前記第1凸部と前記第2凸部との少なくとも一方は、前記周方向に並んで複数形成され、
前記可動部が前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間において、前記第1凸部が前記第2凸部を前記周方向に乗り越える回数は、2回以上である、請求項2に記載の吐出器。
【請求項4】
前記第1凸部と前記第2凸部との少なくとも一方は、前記第1凸部と前記第2凸部との他方の凸部に前記周方向に接触可能な傾斜面を有し、
前記傾斜面は、前記周方向と直交し上下方向に延びる面に対して、前記周方向に傾いている、請求項1から3のいずれか一項に記載の吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載されるように、容器体(容器本体)に取り付けられるポンプ装置(吐出器)が知られている。このようなポンプ装置には、押下げヘッドが下方に押し下げられた際に、容器体の内部と容器体の外部とを繋ぐ外気導入路が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-127226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上記のようなポンプ装置が取り付けられた容器体内に揮発性の内容物が収容された状態で容器体が長期間放置された場合などに、容器体内の圧力が高まる場合がある。この場合、内容物を吐出させる際に、外気導入路内を容器体内の内容物が逆流して、容器体の外部に噴き出す恐れがあった。
【0005】
本発明の一つの態様は、上記事情に鑑みて、内容物が外気導入路内を逆流することを抑制できる構造を有する吐出器を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の吐出器に係る一つの態様は、内容物が内部に収容される容器本体の口部に取り付けられる吐出器であって、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、前記内容物を吐出する吐出口を有し前記ステムの上端部に取り付けられた吐出ヘッドと、を有する可動部と、前記口部に装着される装着キャップと、前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合され、前記可動部の上下方向の移動に連係して上下方向に移動するピストンと、を備え、前記可動部の下方への移動に連係して前記ピストンが下方に押し下げられた際に前記容器本体の外部と前記容器本体の内部とを連通させる外気導入路が形成され、前記ステムには、前記ピストンによって開放可能に閉塞され、前記可動部が下方に押し下げられた際に前記ステムの内部と前記シリンダの内部とを連通させる連通孔が形成され、前記可動部は、上方に突出する第1凸部を有し、かつ、上下方向に延びる回動軸線回りに回動可能であり、前記装着キャップは、下方に突出する第2凸部を有し、前記第1凸部は、前記第2凸部と前記回動軸線回りの周方向に接触可能であり、かつ、前記可動部が前記回動軸線回りに回動させられた場合に前記第2凸部を前記周方向に乗り越え可能であり、前記第1凸部が前記第2凸部に乗り上げた状態において、前記ステムが前記ピストンに対して下方に相対移動して前記連通孔が開放され、前記連通孔を介して前記ステムの内部と前記シリンダの内部とが連通される。
【0007】
本発明の吐出器に係る一つの態様によれば、使用者は、可動部を回動軸線回りに回動させて第1凸部を第2凸部に乗り上げさせることによって、外気導入路による容器本体の外部と容器本体の内部との連通が遮断された状態において、連通孔を介してステムの内部とシリンダの内部とを連通させることができる。これにより、例えば内容物の一部が揮発して容器本体内の圧力が高まっていた場合であっても、シリンダ内の空気、シリンダ内の内容物、またはシリンダ内において揮発したガスなどを、連通孔を介してステム内に逃がすことができる。これにより、シリンダの内部と繋がる容器本体内の圧力を外部に開放でき、容器本体内の圧力を低下させることができる。したがって、使用者は、内容物を吐出させる前に可動部を回動軸線回りに回動させて容器本体内の圧力を低下させることによって、内容物を吐出させる際に、容器本体内の空気および内容物が外気導入路内を逆流することを抑制できる。そのため、使用者が吐出器を使用する際に、外気導入路を介して内容物が外部に漏れることを抑制できる。
【0008】
特に、吐出器が容器本体に取り付けられた吐出容器が未使用の状態で流通している段階において、容器本体内の圧力が高まりやすい。そのため、上述した可動部を回動させることによって容器本体内の圧力を低下させられることによる効果は、流通していた未使用の吐出容器を使用者が初めて使用する際に、特に有用に得られる。なお、未使用の状態の吐出容器においては、シリンダ内には空気などのガスが封入されている。そのため、可動部を回動させる際、第1凸部が第2凸部に乗り上げると、連通孔を介してシリンダ内のガスがステム内に流入し、当該ガスをステム内から吐出口を介して吐出容器の外部に逃がすことができる。これにより、容器本体内の圧力を低下させることができる。
【0009】
前記可動部は、前記周方向において第1位置から第2位置まで移動可能であり、前記第1位置に位置する際に下方への移動が規制され、かつ、前記第2位置に位置する際に下方への移動が許容され、前記可動部が前記第1位置から前記第2位置に移動するまでの間において、前記第1凸部は、前記第2凸部を前記周方向に乗り越える構成としてもよい。
この構成によれば、使用者が可動部を第1位置から第2位置へと回動させて、可動部を押し下げ可能な状態、すなわち内容物を吐出可能な状態にする操作を行うことによって、その操作の最中に第1凸部を第2凸部に乗り上げさせて、容器本体の内部の圧力を、連通孔を開放させて低下させることができる。これにより、容器本体内の圧力が低下していない状態において可動部が押し下げられることを抑制でき、容器本体内の空気および内容物が外気導入路内を逆流することをより抑制できる。
【0010】
特に、吐出器が容器本体に取り付けられた吐出容器が未使用の状態で流通している段階において可動部の周方向の位置を第1位置にしておくことで、使用者は、未使用の吐出容器を初めて使用する際、必ず可動部を第1位置から第2位置まで回動させる必要がある。これにより、流通している段階において吐出容器における容器本体内の圧力が高まっていても、使用者が初めて内容物を吐出させる前に、上述したようにして容器本体内の圧力を低下させることができる。したがって、使用者が初めて吐出容器を使用する際に、外気導入路を介して内容物が外部に漏れることを好適に抑制できる。なお、使用者は、吐出容器を初めて使用した後に可動部の周方向の位置を第1位置に戻さずに第2位置に位置させたままにしてもよいし、吐出容器を初めて使用した後に可動部を回動させて可動部の周方向の位置を第2位置から第1位置に戻してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社吉野工業所
吐出器
1日前
株式会社吉野工業所
吐出器
1日前
株式会社吉野工業所
ボトル
1日前
株式会社吉野工業所
混合容器
7日前
株式会社吉野工業所
吐出容器
1日前
株式会社吉野工業所
繰出容器
1日前
株式会社吉野工業所
吐出容器
1日前
株式会社吉野工業所
軸付き容器
1日前
株式会社吉野工業所
液体噴出器
1日前
株式会社吉野工業所
繰り出し容器
1日前
株式会社吉野工業所
注出キャップ
1日前
株式会社吉野工業所
抜栓キャップ
1日前
株式会社吉野工業所
スクイズ容器
1日前
株式会社吉野工業所
詰替えキャップ
1日前
株式会社吉野工業所
トリガー式吐出器
1日前
株式会社吉野工業所
インサート成形品
1日前
株式会社吉野工業所
合成樹脂製ボトル
1日前
株式会社吉野工業所
容器及び複合容器
1日前
株式会社吉野工業所
シリンジ型吐出容器
1日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器
1日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器
1日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器
1日前
株式会社吉野工業所
トリガー式スプレー容器
1日前
株式会社吉野工業所
泡生成器、及び泡生成容器
1日前
株式会社吉野工業所
二液混合容器、及び噴出容器
1日前
株式会社吉野工業所
二液混合容器、及び噴出容器
1日前
株式会社吉野工業所
オーバーキャップ付き吐出容器
1日前
株式会社吉野工業所
積層容器及び積層容器の製造方法
1日前
株式会社吉野工業所
トリガー式液体噴出器およびその製造方法
1日前
資生堂ホネケーキ工業株式会社
石鹸トレー
1日前
株式会社吉野工業所
押出しブロー成形容器及び押出しブロー成形方法
1日前
個人
5か月前
個人
包装体
5か月前
個人
ゴミ箱
4か月前
個人
収納用具
9か月前
個人
物品収納具
8か月前
続きを見る