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公開番号2025034933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141622
出願日2023-08-31
発明の名称トリガー式液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250306BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】蓋部材が意図せず開いてしまう不具合を抑制できるトリガー式液体噴出器を提供する。
【解決手段】ノズル部材3は、噴出孔が配置されるノズル本体と、ノズル周方向に回転可能なノズルカバー32と、を有し、蓋部材6は、噴出孔を前方から塞ぐ蓋本体61と、回動軸62と、蓋本体61からノズル径方向の外側へ突出し、かつノズルカバー32の外周面よりもノズル径方向の内側に配置される舌片63と、を有し、ノズルカバー32は、ノズル周方向から舌片63と対向し、ノズル周方向において舌片63から離れるに従い前方にせり出す傾斜面32cを有し、ノズルカバー32は、舌片63と傾斜面32cとがノズル周方向において異なる位置に配置され、蓋本体61が噴出孔を閉塞する待機位置と、傾斜面32cとの接触により舌片63が前方にせり上がることで、蓋本体61が回動軸62回りに回動して噴出孔を開放する噴出位置と、の間でノズル周方向に回転する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に取り付けられ、ノズル軸に沿って前後方向に延びるノズル部材と、
前記ノズル部材または前記噴出器本体に設けられ、前記ノズル部材の前方に向けて開口する噴出孔を開閉可能な蓋部材と、を備え、
前記噴出器本体は、
前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、
前記ノズル部材は、
前記噴出孔が配置されるノズル本体と、
前記ノズル軸と直交するノズル径方向において前記ノズル本体の外側に配置され、前記ノズル軸回りのノズル周方向に回転可能なノズルカバーと、を有し、
前記蓋部材は、
前記噴出孔を前方から塞ぐ蓋本体と、
前記蓋本体を回動させる回動軸と、
前記蓋本体から前記ノズル径方向の外側へ突出し、かつ前記ノズルカバーの外周面よりも前記ノズル径方向の内側に配置される舌片と、を有し、
前記ノズルカバーは、前記ノズル周方向から前記舌片と対向し、前記ノズル周方向において前記舌片から離れるに従い前方にせり出す傾斜面を有し、
前記ノズルカバーは、
前記舌片と前記傾斜面とが前記ノズル周方向において異なる位置に配置され、前記蓋本体が前記噴出孔を閉塞する待機位置と、
前記傾斜面との接触により前記舌片が前方にせり上がることで、前記蓋本体が前記回動軸回りに回動して前記噴出孔を開放する噴出位置と、の間で前記ノズル周方向に回転する、
トリガー式液体噴出器。
続きを表示（約 600 文字）【請求項２】
前記ノズルカバーに接続され、前記トリガー部の後方移動を規制可能なストッパー部材をさらに備え、
前記ストッパー部材は、
前記ノズルカバーが前記待機位置とされた状態では、前記トリガー部の後方に配置されて、前記トリガー部の後方移動を規制し、
前記ノズルカバーが前記噴出位置とされた状態では、前記トリガー部の後方から移動されて、前記トリガー部の後方移動を許容する、
請求項１に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項３】
前記噴出器本体は、
前記縦供給筒部に連通する供給孔を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が、前記供給孔を通して内部に供給される貯留シリンダと、
前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備える、
請求項２に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項４】
前記ノズルカバーは、前記ノズルカバーが前記待機位置とされたときに、前記舌片の少なくとも一部を前記ノズル径方向の外側から覆う舌片カバー部を有する、
請求項１から３のいずれか１項に記載のトリガー式液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、トリガー部の操作により容器体内から液体を吸い上げ、噴出孔から液体を噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。トリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、噴出器本体に取り付けられ、噴出孔が形成されたノズル部材と、を備える。
【０００３】
特許文献１に記載のトリガー式液体噴出器のノズルヘッドは、噴出孔を開閉可能な蓋板を備えている。非使用時には蓋板によって噴出孔を閉塞することで、噴出孔内などにおいて液体が乾燥し固着するような不具合が抑制される。蓋板の下端部には、指掛け部が形成されており、指掛け部は、ノズルヘッドの外周面よりも下方に突出している。使用者は、指掛け部に指を掛けて、蓋板を容易に開くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平９－３１３９９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、指掛け部がノズル外側に出っ張っているため、指掛け部に物がぶつかるなどにより、意図せず蓋板（蓋部材）が開いてしまうおそれがある。
【０００６】
本発明は、蓋部材が意図せず開いてしまう不具合を抑制できるトリガー式液体噴出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
（１）本発明のトリガー式液体噴出器の一つの態様は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に取り付けられ、ノズル軸に沿って前後方向に延びるノズル部材と、前記ノズル部材または前記噴出器本体に設けられ、前記ノズル部材の前方に向けて開口する噴出孔を開閉可能な蓋部材と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、前記ノズル部材は、前記噴出孔が配置されるノズル本体と、前記ノズル軸と直交するノズル径方向において前記ノズル本体の外側に配置され、前記ノズル軸回りのノズル周方向に回転可能なノズルカバーと、を有し、前記蓋部材は、前記噴出孔を前方から塞ぐ蓋本体と、前記蓋本体を回動させる回動軸と、前記蓋本体から前記ノズル径方向の外側へ突出し、かつ前記ノズルカバーの外周面よりも前記ノズル径方向の内側に配置される舌片と、を有し、前記ノズルカバーは、前記ノズル周方向から前記舌片と対向し、前記ノズル周方向において前記舌片から離れるに従い前方にせり出す傾斜面を有し、前記ノズルカバーは、前記舌片と前記傾斜面とが前記ノズル周方向において異なる位置に配置され、前記蓋本体が前記噴出孔を閉塞する待機位置と、前記傾斜面との接触により前記舌片が前方にせり上がることで、前記蓋本体が前記回動軸回りに回動して前記噴出孔を開放する噴出位置と、の間で前記ノズル周方向に回転する。
【０００８】
本発明のトリガー式液体噴出器では、ノズルカバーを待機位置から噴出位置へとノズル周方向に回転させると、舌片にノズル周方向から対向する傾斜面が、ノズルカバーの回転にともなって舌片に接触し、さらに舌片を前方へとせり上げる。舌片がせり上がって蓋部材が浮き上がることで、使用者は、蓋部材を容易に開くことができる。
【０００９】
そして、蓋部材の舌片は、ノズルカバーの外周面よりもノズル径方向の内側に配置されている。すなわち、舌片は、ノズルカバーの外周面からノズル径方向の外側に出っ張っていない。このため、ノズルカバーが待機位置とされて蓋本体（蓋部材）が噴出孔を閉塞している状態では、舌片に物がぶつかるようなことが抑えられ、意図せず蓋部材が開いてしまう不具合が抑制される。
【００１０】
（２）上記トリガー式液体噴出器は、前記ノズルカバーに接続され、前記トリガー部の後方移動を規制可能なストッパー部材をさらに備え、前記ストッパー部材は、前記ノズルカバーが前記待機位置とされた状態では、前記トリガー部の後方に配置されて、前記トリガー部の後方移動を規制し、前記ノズルカバーが前記噴出位置とされた状態では、前記トリガー部の後方から移動されて、前記トリガー部の後方移動を許容することとしてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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