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公開番号
2025034993
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141712
出願日
2023-08-31
発明の名称
記録装置及び払拭方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20250306BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】 ワイピング性能を維持しつつ、ワイピング部材の消費量を削減することを目的とする。
【解決手段】 吐出口列毎に吐出発数をカウントし、カウント値に基づいて払拭部材のフィード量を決定する。
【選択図】 図9
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを吐出する複数の吐出口が配列された吐出口列が複数形成された吐出口面を備える記録手段と、
前記吐出口面を払拭するためのシート状の払拭部材を備え、前記吐出口面を払拭することが可能な払拭手段と、
前記払拭手段と前記記録手段が前記吐出口列の配列方向に相対移動して前記払拭手段に前記吐出口面を払拭する払拭動作を行わせ、その後、次の前記払拭動作において新しい領域で払拭できるように前記払拭部材を送るように前記払拭手段を制御する制御手段と、
前記吐出口列それぞれの吐出量に関する情報を取得する取得手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記取得手段が取得した吐出量に関する情報に基づいて、前記払拭動作の後に前記払拭部材を送るフィード量を決定することを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、前記取得手段が取得した吐出量に関する情報と、前記払拭部材へのインク付着領域の大きさを対応付ける式ないしテーブルを用いて、前記払拭動作の後の前記フィード量を決定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記取得手段が取得した吐出量に関する情報と、前記払拭部材へのインク付着領域の大きさを対応付ける式ないしテーブルを用いて、前記払拭部材へのインク付着領域の大きさを導出し、導出した前記インク付着領域に基づいて前記払拭動作の後の前記フィード量を決定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記フィード量は、前記払拭部材への前記インク付着領域の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
前記払拭部材を送る動作は、前記払拭動作の直後に行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項6】
前記払拭部材を送る動作は、前記払拭動作の直前に行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記吐出量に関する情報は、前回の払拭動作の後の吐出量に関する情報であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項8】
前記吐出量に関する情報は、吐出発数であることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
前記取得手段が取得した複数の前記吐出量に関する情報のうち、最も吐出量が多い前記吐出口列の前記吐出量に関する情報に基づいて前記払拭動作の後の前記フィード量を決定することを特徴とする請求項7または8に記載の記録装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記取得手段が取得した前記最も吐出量が多い吐出口列が、前回の払拭動作時に取得した前記最も吐出量が多い吐出口列と異なる場合、前記前回の払拭動作の前記記録手段に対する払拭動作の方向とは逆の方向で前記記録手段を払拭するように前記払拭動作を行わせることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置及び払拭方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インクを吐出する吐出口が形成された記録ヘッドの吐出口面に付着したインクなどの付着物をシート状のワイピング部材を吐出口面に押し当てて除去するワイピング技術が開示されている。次のワイピング時においてもクリーニング部材の綺麗な面でワイピングできるように、ワイピングの後にワイピング部材を一定量送ることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-138509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ワイピング部材の送り量が一定の場合、送り量が足りず、ワイピング面にインクの付着物が残る可能性がある。また、送り量が大きすぎる場合、ワイピングに使用されない領域が多くなってしまう。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、ワイピング性能を維持しつつ、ワイピング部材の消費量を削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、インクを吐出する複数の吐出口が配列された吐出口列が複数形成された吐出口面を備える記録手段と、前記吐出口面を払拭するためのシート状の払拭部材を備え、前記吐出口面を払拭することが可能な払拭手段と、前記払拭手段と前記記録手段が前記吐出口列の配列方向に相対移動して前記払拭手段に前記吐出口面を払拭する払拭動作を行わせ、その後、次の前記払拭動作において新しい領域で払拭できるように前記払拭部材を送るように前記払拭手段を制御する制御手段と、前記吐出口列それぞれの吐出量に関する情報を取得する取得手段と、を有し、前記制御手段は、前記取得手段が取得した吐出量に関する情報に基づいて、前記払拭動作の後に前記払拭部材を送るフィード量を決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ワイピング性能を維持しつつ、ワイピング部材の消費量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る記録装置の内部の概略構成図である。
実施形態に係る記録装置の主要な構成の概略構成図である。
実施形態に係る記録ヘッドの斜視構成図である。
実施形態に係る記録ヘッドおよびワイピングユニットの移動領域を示す図である。
実施形態に係るワイピングユニットの構成概略図である。
実施形態に係る記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。
実施形態におけるワイピング動作を示す図である。
第1の実施形態におけるワイピング動作時の払拭部材の上面模式図である。
第1の実施形態におけるワイピング動作のフローチャートである。
第1の実施形態における吐出発数カウントとシートへのインク付着量を対応付ける式である。
第1の実施形態における液滴付着量を示す表である。
比較例におけるワイピング動作時の払拭部材の上面模式図である。
第2の実施形態におけるワイピング動作時の払拭部材の上面模式図である。
第2の実施形態におけるワイピング動作のフローチャートである。
第3の実施形態におけるパネル表示の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照しながら、記録装置の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、実施形態に記載されている構成要素の位置、形状などはあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
本明細書において、「記録」とは、文字、図形など有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また、「記録」とは、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に、画像、模様、パターンなどを形成、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革など、インクを受容可能なものを表すものとする。さらに、「インク」(本明細書では、「液体」とも称する。)とは、上記「記録」の定義と同様に広く解釈されるべきものである。つまり、「インク」とは、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターンなどの形成または記録媒体の加工、あるいはインクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供される液体を表すものとする。さらにまた、「ノズル」とは、特に断りのない限り、吐出口乃至これに連通する流路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して表すものとする。
(【0011】以降は省略されています)
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