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公開番号2025066604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176337
出願日2023-10-11
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20250416BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】 中間転写体上を静電的にクリーニングするタンデム方式の画像形成装置において、中間転写体クリーニング装置でクリーニングしきれなかった転写材由来の填料や紙粉が一次転写部を介して像担持体上へと転移し、像担持体への填料付着による画像不良や、紙粉がクリーニングブレードへと挟まることに起因したトナーすり抜けが発生する場合がある。これらの転移量は上流の画像形成ステーションほど多いため、上流に位置している像担持体の寿命が極端に短くなってしまう場合があった。
【解決手段】 非画像形成動作時における一次転写電流を上流の画像形成ステーションほど小さく制御する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
トナー像を担持する第1像担持体と、
トナー像を担持する第2像担持体と、
前記第1像担持体及び前記第2像担持体で担持されたトナー像が一次転写される中間転写体と、
前記中間転写体に一次転写されたトナー像が記録材に二次転写された後に前記中間転写体に残るトナーを静電的にクリーニングするクリーニング手段と、
前記第1像担持体に担持されたトナーを第1転写部において前記中間転写体に一次転写する第1転写部材と、
前記第2像担持体に担持されたトナーを第2転写部において前記中間転写体に一次転写する第2転写部材と、
前記第1転写部材及び前記第2転写部材のそれぞれに電圧を印加する電源部と、
前記電源部を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
前記第1像担持体は、前記中間転写体の移動方向において、前記第2像担持体よりも上流に配置されており、
前記制御部は、非画像形成時において、前記電源部から前記第1転写部材に第1電流を供給させ、前記第1電流が供給されたときに前記第1転写部を通過した前記中間転写体の領域が前記第2転写部を通過する際に前記第2転写部材に第2電流を供給するように前記電源部を制御するモードを実行可能であり、前記第1電流は前記第2電流よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1電流を供給する際に前記電源部が印加する電圧の極性と、前記第2電流を供給する際に前記電源部が印加する電圧の極性は、同極性であり、かつ、正規トナーの帯電極性とは逆極性であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1像担持体と前記第2像担持体を含む複数の像担持体を備え、前記複数の像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に転写する、前記第1転写部材と前記第2転写部材とを含む複数の転写部材を備え、前記制御部は、前記モードを実行する場合に前記複数の転写部材にそれぞれ電流が流れるように前記電源部を制御し、前記モードに前記複数の転写部材に供給される電流は、前記中間転写体の移動方向において、上流に配置されている前記転写部材ほど小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1転写部材に前記第1電流を供給する間に前記第1転写部に第1所定トナー像を供給するように構成され、前記第2転写部材に前記第2電流を供給する間に前記第2転写部に第2所定トナー像を供給するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記静電クリーニング手段は、第1クリーニング電圧が印加され、前記中間転写体を静電クリーニングする第1ブラシ部材と、前記中間転写体の移動方向において、前記第1ブラシ部材よりも下流に配置され、前記第1クリーニング電圧とは逆極性である第2クリーニング電圧が印加され、前記中間転写体を静電クリーニングする第2ブラシと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、複数の記録材に連続して画像を形成する際に、第1記録材と、第1記録材に続く第2記録材の間に対応する前記中間転写体の領域が、それぞれ前記第1転写部及び前記第2転写部を通過する間に前記モードを実行するように前記電源部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
トナー像を担持する第1像担持体と、
トナー像を担持する第2像担持体と、
前記第1像担持体及び前記第2像担持体で担持されたトナー像が一次転写される中間転写体と、
前記中間転写体に一次転写されたトナー像が記録材に二次転写された後に前記中間転写体に残るトナーをプレ帯電するプレ帯電部材と、
前記中間転写体の移動方向において、前記プレ帯電部材よりも下流に配置され、前記プレ帯電部材により帯電されたトナーを静電的にクリーニングするクリーニング手段と、
前記第1像担持体に担持されたトナーを第1転写部において前記中間転写体に一次転写する第1転写部材と、
前記第2像担持体に担持されたトナーを第2転写部において前記中間転写体に一次転写する第2転写部材と、
前記第1転写部材及び前記第2転写部材のそれぞれに電圧を印加する電源部と、
前記電源部を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
前記第1像担持体は、前記中間転写体の移動方向において、前記第2像担持体よりも上流に配置されており、
前記制御部は、非画像形成時において、前記電源部から前記第1転写部材に第1電流を供給させ、前記第1電流が供給されたときに前記第1転写部を通過した前記中間転写体の領域が前記第2転写部を通過する際に前記第2転写部材に第2電流を供給するように前記電源部を制御するモードを実行可能であり、前記第1電流は前記第2電流よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
前記プレ帯電部材は、前記中間転写体に接触するように固定されたプレ帯電ブラシであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1電流はゼロであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中間転写体を用いるタンデム方式の画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真システムを採用する画像形成装置には種々の方式がある。例えば、所定の像担持体上に順次形成した複数のトナー像を重ねた後に、転写材に一括転写して像形成を行う多重現像方式がある。また、現像・転写のサイクルを繰り返し行う多重転写方式、中間転写体上に各色のトナー像を順次重ね合わせて一次転写した後、転写材上に一括転写する中間転写方式等がある。これらのうち、特に中間転写方式のものは、小型化を図るという点や混色の恐れがないこと、最終的に顕像が転写される転写材の種類の制約が少ない等の利点を有するため、特にカラー画像形成装置に好適なものとして用いられている。
【0003】
上記で説明した画像形成装置の方式のうち、中間転写体として主に弾性層を有する中間転写ベルトが使用されている場合がある。この場合、クリーニング装置として静電的に中間転写ベルト上をクリーニングするための静電クリーニング方式が採用される場合が多い。一般的には、静電クリーニング方式はブレードでクリーニングするブレード方式のクリーニング装置よりもクリーニング性が低下する。これは二次転写残トナーや転写材由来の填料や紙粉の帯電量がゼロ近傍でどちらの極性のバイアス電圧を印加しても回収しにくいことが挙げられる。その結果、二次転写残トナーや填料、紙粉の一部は中間転写ベルトから除去されずに付着し続けた状態で連れまわることになる。ここで、一次転写部では一次転写ローラと感光ドラムの間に転写部を形成するために加圧力が大きく働いている。また、二次転写部では二次転写ローラと二次転写対向ローラとの間に加圧力が大きく働いている。また、それぞれの転写部には転写電圧が印加されて電界が形成されている。このため、二次転写残トナーや填料、紙粉は、一次転写部や二次転写部を通過する際に、その一部が感光ドラムや二次転写ローラに転移する。感光ドラムに転移した場合には、填料が感光ドラムに付着して画像不良を発生させる。また、紙粉が感光ドラムクリーニングブレードに挟まることで隙間が生じ、トナーがすり抜けるといった問題が発生する。特に、タンデム方式の画像形成装置の場合、それぞれの画像形成ステーションにおけるこれらの転移率は画像形成条件がほぼ同一のため、上流の画像形成ステーションほど填料、紙粉の転移量は多くなる。このため、転移量が上流の画像形成ステーションほど多くなり、上流の画像形成ステーションほど寿命が短くなってしまうという課題があった。
【0004】
特許文献1では、中間転写ベルトクリーニング装置のブラシ部材に蓄積されたトナーや紙粉などをリフレッシュすることでクリーニング性を向上させる構成が開示されている。これは、ブラシ部材リフレッシュ用のトナー像を形成して中間転写ベルトクリーニング装置でクリーニングさせ、その後にブラシ部材に付着した紙粉をリフレッシュ用トナーと同時に吐き出す。そして、中間転写ベルト上にトナーととともに吐き出された紙粉をそれぞれの画像形成ステーションの一次転写部を通過する際に一次転写部に電界を形成して各画像形成ステーションに回収する。このとき、一次転写部に形成する電界の向きを画像形成動作時と同じ方向もしくは逆方向とし、これらの組み合わせ方によって複数の画像形成ステーションで回収する回収量を分担させる構成が開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成の場合、リフレッシュ動作で吐き出された紙粉は、極性に応じて各画像形成部に分散して回収することはできるが、同じ極性が印加される画像形成部では、上流の画像形成部ほど多く紙粉が蓄積しやすい課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-107090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の目的は、タンデム方式の画像形成装置において、中間転写体に付着した紙粉が上流の画像形成部に多く転移されてしまうことを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の構成は、トナー像を担持する第1像担持体と、トナー像を担持する第2像担持体と、前記第1像担持体及び前記第2像担持体で担持されたトナー像が一次転写される中間転写体と、前記中間転写体に一次転写されたトナー像が記録材に二次転写された後に前記中間転写体に残るトナーを静電的にクリーニングするクリーニング手段と、前記第1像担持体に担持されたトナーを第1転写部において前記中間転写体に一次転写する第1転写部材と、前記第2像担持体に担持されたトナーを第2転写部において前記中間転写体に一次転写する第2転写部材と、前記第1転写部材及び前記第2転写部材のそれぞれに電圧を印加する電源部と、前記電源部を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、前記第1像担持体は、前記中間転写体の移動方向において、前記第2像担持体よりも上流に配置されており、前記制御部は、非画像形成時において、前記電源部から前記第1転写部材に第1電流を供給させ、前記第1電流が供給されたときに前記第1転写部を通過した前記中間転写体の領域が前記第2転写部を通過する際に前記第2転写部材に第2電流を供給するように前記電源部を制御するモードを実行可能であり、前記第1電流は前記第2電流よりも小さいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タンデム方式の画像形成装置において、中間転写体に付着した紙粉が上流の画像形成部に多く転移されてしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1における画像形成装置の概略断面構成を示した図である。
それぞれの回収トナーに含まれる金属元素強度を示した図である。
一次転写電流を変更した場合の回収トナーに含まれる金属元素強度を示した図である。
実施例1、2における画像形成動作時の各画像形成ステーションの一次転写電流の設定値を示した図である。
実施例1、2における非画像形成動作時の各画像形成ステーションの一次転写電流の設定値を示した図である。
実施例1、2におけるブロック図を示した図である。
実施例1におけるフローチャートを示した図である。
実施例2におけるフローチャートを示した図である。
実施例3における画像形成装置の概略断面構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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