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公開番号
2025034960
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141665
出願日
2023-08-31
発明の名称
耐油紙、食品包装用紙、包装材、包装袋、及び耐油紙の製造方法
出願人
リンテック株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
D21H
21/14 20060101AFI20250306BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】実用に耐え得る高い耐油性及び透気性を有し、かつ、その製造プロセスにおいてタックを抑制できるだけの優れた抄紙性を有する耐油紙、食品包装用紙、包装材、包装袋、及び耐油紙の製造方法を提供すること。
【解決手段】紙基材に、(A)脂肪酸又はその誘導体と、(B)(b1)ポリビニルアルコール及びその誘導体、(b2)ポリビニルブチラール及びその誘導体、(b3)カチオン性又はノニオン性のデンプン及びその誘導体、並びに(b4)カチオン性又はノニオン性のデキストリン及びその誘導体からなる群より選択される少なくとも1種とを含有し、紙基材に含有される、(A)成分及び(B)成分の含有量が、乾燥質量換算で、0.5~20g/m
2
であり、(B)成分が、(b1)成分、及び(b2)成分からなる群より選択される少なくとも1種を含む場合、(B)成分の総量に対する(A)成分の総量の質量比(A/B)が、1.5~12である、耐油紙を提供する。
特許請求の範囲
【請求項1】
紙基材に、(A)脂肪酸又はその誘導体と、(B)(b1)ポリビニルアルコール及びその誘導体、(b2)ポリビニルブチラール及びその誘導体、(b3)カチオン性又はノニオン性のデンプン及びその誘導体、並びに(b4)カチオン性又はノニオン性のデキストリン及びその誘導体からなる群より選択される少なくとも1種とを含有し、
前記紙基材に含有される、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量が、乾燥質量換算で、0.5~20g/m
2
であり、
前記(B)成分が、(b1)成分、及び(b2)成分からなる群より選択される少なくとも1種を含む場合、前記(B)成分の総量に対する前記(A)成分の総量の質量比(A/B)が、1.5~12である、
耐油紙。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記(A)成分として、ポリアミン・脂肪族・エピクロロヒドリン重縮合物、及び脂肪族アミド誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む、
請求項1に記載の耐油紙。
【請求項3】
前記(b1)成分として、ポリビニルアルコール、アルキレン変性ポリビニルアルコール、及びケン化ポリビニルアルコールからなる群より選択される少なくとも1種を含む、
請求項1又は2に記載の耐油紙。
【請求項4】
前記(b3)成分として、デンプン、及びアセチル化酸化デンプンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、
請求項1又は2に記載の耐油紙。
【請求項5】
フッ素系樹脂を含有しない、
請求項1又は2に記載の耐油紙。
【請求項6】
前記(A)成分及び前記(B)成分が、前記基材の両面に含浸されてなる、
請求項1又は2に記載の耐油紙。
【請求項7】
ISO 5636-6:2015に準拠して求められる透気度が、500秒以下である、
請求項1又は2に記載の耐油紙。
【請求項8】
食品を包装する材料に用いられる食品包装用紙であり、
請求項1又は2に記載の耐油紙を含む、食品包装用紙。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の耐油紙を含む、包装材。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の耐油紙を含み、
前記耐油紙が被包装物と接する側に配置されている、包装袋。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐油紙、食品包装用紙、包装材、包装袋、及び耐油紙の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
耐油紙は、油分や水分を多く含むファーストフード、揚げ物、及び焼き物といった調理済の食品や、チョコレート等の油脂を多く含む食品の包装袋や包装容器の材料等として広く利用されている。
【0003】
一般的に、紙に耐油性を付与する耐油剤としては、フッ素樹脂系耐油剤が汎用されており、例えば、紙基材表面にフッ素樹脂系耐油剤を塗工して耐油層を設けた耐油紙や、紙基材にフッ素樹脂系耐油剤を内添させた耐油紙が知られている。しかし、近年の環境負荷の軽減の要求の高まりを受けて、PFAS(有機フッ素化合物の総称)に代わる非フッ素系材料の代替が試みられている。
【0004】
例えば、特許文献1には、エチレン-ビニルアルコール-ビニルエステル共重合体(A)と炭素数が8以上の脂肪酸から誘導される脂肪酸誘導体(B)からなり、成分(A)100質量部に対する成分(B)の配合量が1~100質量部である耐油層を、紙基材の少なくとも一方の表面に乾燥質量換算で0.5~5.0g/m
2
設けたことを特徴とする耐油紙が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2014/038516号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1等に開示されている耐油剤を用いる場合、耐油性、透気度、及びタックを抑制する抄紙性といった要求特性を、バランスよく両立させることについては、未だ改善の余地がある。
【0007】
例えば、耐油性を付与するために基材に塗膜する際、透気性が不十分となることがあり、これによって、包装した食品等から発生した水蒸気が耐油紙から外部に抜けにくくなる。このようなことから、耐油性と透気性を高いレベルで両立させることが難しいという問題がある。特に、従来の耐油紙を上述した包装袋や包装容器の材料等として実際に使用した場合、実用に耐え得る程度の十分な耐油性及び透気性が得られないという問題が顕著である。さらに、製造プロセスにおいて、基材に加工液を含浸させて、乾燥させた後の剥離がうまくいかず、タックが生じてしまうという問題も抱えている。
【0008】
このように、実用に耐え得る高い耐油性及び透気性を有し、かつ、その製造プロセスにおいてタックを抑制できるだけの優れた抄紙性を有する耐油紙はいまだ開発されておらず、この点について改善の余地があるのが実情である。
【0009】
本発明は、上述した実情等に鑑みてなされたものであり、実用に耐え得る高い耐油性及び透気性を有し、かつ、その製造プロセスにおいてタックを抑制できるだけの優れた抄紙性を有する耐油紙、食品包装用紙、包装材、包装袋、及び耐油紙の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上述した目的を達成するために鋭意検討した結果、紙基材に、(A)脂肪酸又はその誘導体と、(B)(b1)ポリビニルアルコール及びその誘導体、(b2)ポリビニルブチラール及びその誘導体、(b3)カチオン性又はノニオン性のデンプン及びその誘導体、並びに(b4)カチオン性又はノニオン性のデキストリン及びその誘導体からなる群より選択される少なくとも1種とを含有し、紙基材に含有される、(A)成分及び(B)成分の含有量が、乾燥質量換算で、0.5~20g/m
2
であり、(B)成分が、(b1)成分、及び(b2)成分からなる群より選択される少なくとも1種を含む場合、前記(B)成分の総量に対する前記(A)成分の総量の質量比(A/B)が、1.5~12である、耐油紙とすることに知見を得て、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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