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公開番号2025034931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141620
出願日2023-08-31
発明の名称生育管理システム
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類A01G 7/00 20060101AFI20250306BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】栽培植物の要部に関するデータを算出可能な生育管理システムを提供すること。
【解決手段】栽培植物Qの生育状況を管理する生育管理システム。栽培植物Qを撮像する撮像装置と、撮像装置により取得された撮像画像に写された栽培植物Qにおける主茎51を認識する認識部と、認識部によって認識された主茎51における茎径D2を算出する茎径算出部と、が備えられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
栽培植物の生育状況を管理する生育管理システムであって、
前記栽培植物を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置により取得された撮像画像に写された前記栽培植物における主茎を認識する認識部と、
前記認識部によって認識された前記主茎における茎径を算出する茎径算出部と、が備えられている生育管理システム。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記茎径算出部は、前記主茎のうち、前記栽培植物における基準高さから所定の長さだけ下方の部分における前記茎径を算出するように構成されている請求項1に記載の生育管理システム。
【請求項3】
前記認識部は、前記主茎の上部から分化した花房部を認識可能に構成され、
前記茎径算出部は、前記認識部によって前記栽培植物の上部に前記花房部が認識されると前記花房部の位置を前記基準高さと定義し、前記認識部によって前記栽培植物の上部に前記花房部が認識されなければ前記主茎の上端部の位置を前記基準高さと定義するように構成されている請求項2に記載の生育管理システム。
【請求項4】
前記茎径算出部は、前記認識部によって前記栽培植物の上部の前記花房部に複数の花が認識されると、最も高い前記花の位置を前記基準高さと定義するように構成されている請求項3に記載の生育管理システム。
【請求項5】
前記茎径算出部は、前記認識部によって認識された前記主茎の近似曲線を算出し、前記近似曲線における法線方向または略法線方向の前記茎径を算出するように構成されている請求項1から4の何れか一項に記載の生育管理システム。
【請求項6】
前記撮像装置が撮像する前記栽培植物に対して測距データを三次元座標で取得する測距装置が備えられ、
前記茎径算出部は、前記三次元座標に基づいて、前記認識部によって認識された前記主茎における前記茎径を算出するように構成されている請求項1から4の何れか一項に記載の生育管理システム。
【請求項7】
前記認識部は、前記主茎の上部から分化した状態、かつ、開花した状態の花房部を検出可能に構成され、
前記主茎の上端部と、開花した状態の前記花房部と、の間における前記主茎の長さに基づいて前記生育状況を判定する生育判定部が備えられている請求項1から4の何れか一項に記載の生育管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培植物の生育管理システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1では、栽培植物(文献では「植物株」)の生長点付近の生育状況に基づいて、温室の温度管理等を行う栽培設備が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-19438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで栽培植物の生育状況を把握するには、栽培植物の要部を認識することが望ましい。特許文献1に開示された構成であると、生長点付近の生育状態が計測される。生長点付近の視覚及び形状は、栽培植物の要部と比較して激しく変化し易いため、生長点付近の状態に基づいて栽培植物の生育状況を把握することは難しい。栽培植物の要部としては、主茎が特に有用であって、有用な生育管理システムを構築するためには、主茎を認識することは有用である。
【0005】
本発明は、栽培植物の要部に関するデータを算出可能な生育管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、栽培植物の生育状況を管理する生育管理システムであって、前記栽培植物を撮像する撮像装置と、前記撮像装置により取得された撮像画像に写された前記栽培植物における主茎を認識する認識部と、前記認識部によって認識された前記主茎における茎径を算出する茎径算出部と、が備えられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によると、主茎が認識部によって認識される。主茎は、栽培植物において、生育状況を判断するための判断基準となる主要な部位である。そして、この主要な部位である主茎の茎径が算出されるため、栽培植物の生育状況が、茎径に基づいて容易に判断し易くなる。このように、本発明であれば、栽培植物の要部に関するデータを算出可能な生育管理システムが実現される。
【0008】
本発明において、前記茎径算出部は、前記主茎のうち、前記栽培植物における基準高さから所定の長さだけ下方の部分における前記茎径を算出するように構成されていると好適である。
【0009】
本構成によると、栽培植物の基準高さが設定されており、主茎において基準高さから所定の長さだけ下方に位置する部分の茎径が算出される。これにより、主茎において基準となる部分の茎径が算出され、栽培植物の生育状況が一層容易に判定される。
【0010】
本発明において、前記認識部は、前記主茎の上部から分化した花房部を認識可能に構成され、前記茎径算出部は、前記認識部によって前記栽培植物の上部に前記花房部が認識されると前記花房部の位置を前記基準高さと定義し、前記認識部によって前記栽培植物の上部に前記花房部が認識されなければ前記主茎の上端部の位置を前記基準高さと定義するように構成されていると好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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