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公開番号2025034929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141617
出願日2023-08-31
発明の名称栽培管理システム
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類A01G 7/00 20060101AFI20250306BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】栽培植物の生育状態の評価が可能な栽培管理システムを提供する。
【解決手段】栽培植物Pを撮像する撮像部と、撮像部により取得された撮像画像に基づいて、栽培植物Pの花房Dの状態を検知する状態検知部と、撮像画像に基づいて、栽培植物Pの茎頂Bと、花房Dと、の間の離間の程度を示す値である離間指標値を検知する離間検知部と、状態検知部による検知結果と、離間検知部による検知結果と、に基づいて、栽培植物Pの生育状態を示す指標である生育指標を出力する指標出力部と、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
栽培植物を撮像する撮像部と、
前記撮像部により取得された撮像画像に基づいて、前記栽培植物の花房の状態を検知する状態検知部と、
前記撮像画像に基づいて、前記栽培植物の茎頂と、前記花房と、の間の離間の程度を示す値である離間指標値を検知する離間検知部と、
前記状態検知部による検知結果と、前記離間検知部による検知結果と、に基づいて、前記栽培植物の生育状態を示す指標である生育指標を出力する指標出力部と、を備える栽培管理システム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記状態検知部は、前記花房における各花の開花段階を検知する請求項1に記載の栽培管理システム。
【請求項3】
前記指標出力部は、前記状態検知部による検知結果に基づいて、所定開花状態の前記花房である基準花房を特定する特定部を有しており、
前記離間検知部は、前記茎頂と、前記基準花房と、の間の離間の程度を示す値である基準離間指標値を検知するように構成されており、
前記指標出力部は、前記基準離間指標値に基づいて、前記生育指標を出力する請求項2に記載の栽培管理システム。
【請求項4】
前記指標出力部は、所定開花状態よりも開花が進んでいる前記花房における各前記花の開花段階と、前記離間検知部による検知結果と、に基づいて、当該花房が前記所定開花状態であった時点における前記茎頂と当該花房との間の離間の程度を示す値を推定する推定部を有しており、
前記指標出力部は、前記推定部による推定結果に基づいて、前記生育指標を出力する請求項2に記載の栽培管理システム。
【請求項5】
前記所定開花状態は、一つの前記花房において、所定の開花段階である基準開花段階の前記花が一つのみ存在し、且つ、前記基準開花段階よりも開花の進んでいる前記花が存在しない状態である請求項3または4に記載の栽培管理システム。
【請求項6】
前記離間検知部は、前記離間指標値として、前記茎頂と、前記花房に対応する花梗と、の間の茎の長さを検知する請求項1から4の何れか一項に記載の栽培管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培管理システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の栽培管理システム(特許文献1では「灌水制御システム」)は、栽培植物の葉の張り度合いに応じて灌水を行うように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-43779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、栽培植物の生育状態(例えば、生殖生長または栄養生長への偏りの度合い)を評価することについての記載は存在しない。
【0005】
本発明の目的は、栽培植物の生育状態の評価が可能な栽培管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、栽培植物を撮像する撮像部と、前記撮像部により取得された撮像画像に基づいて、前記栽培植物の花房の状態を検知する状態検知部と、前記撮像画像に基づいて、前記栽培植物の茎頂と、前記花房と、の間の離間の程度を示す値である離間指標値を検知する離間検知部と、前記状態検知部による検知結果と、前記離間検知部による検知結果と、に基づいて、前記栽培植物の生育状態を示す指標である生育指標を出力する指標出力部と、を備えることにある。
【0007】
本構成によれば、状態検知部による検知結果と、離間検知部による検知結果と、に基づいて、生育指標が出力される。本願発明者により、このように出力された生育指標によれば栽培植物の生育状態(例えば、生殖生長または栄養生長への偏りの度合い)の評価が可能であることが見出された。従って、本構成によれば、栽培植物の生育状態の評価が可能な栽培管理システムを実現できる。
【0008】
さらに、本発明において、前記状態検知部は、前記花房における各花の開花段階を検知すると好適である。
【0009】
本構成によれば、花房における各花の開花段階と、離間検知部による検知結果と、に基づいて、生育指標が出力される。本願発明者により、このように出力された生育指標によれば栽培植物の生育状態(例えば、生殖生長または栄養生長への偏りの度合い)の評価を精度良く行いやすいことが見出された。従って、本構成によれば、栽培植物の生育状態の評価を精度良く行いやすい栽培管理システムを実現できる。
【0010】
さらに、本発明において、前記指標出力部は、前記状態検知部による検知結果に基づいて、所定開花状態の前記花房である基準花房を特定する特定部を有しており、前記離間検知部は、前記茎頂と、前記基準花房と、の間の離間の程度を示す値である基準離間指標値を検知するように構成されており、前記指標出力部は、前記基準離間指標値に基づいて、前記生育指標を出力すると好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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