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公開番号2025034042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140176
出願日2023-08-30
発明の名称眼科装置
出願人株式会社トプコン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 3/103 20060101AFI20250306BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】眼屈折力のラフ測定に要する測定時間を短縮可能な眼科装置を提供する。
【解決手段】測定用パターン投影光学系16から測定用パターンPAを眼底Efに投影させて、反射光(眼底反射光PB)を撮像素子12gで撮像するラフ測定を行うラフ測定制御部46と、ラフ測定で撮像素子12gが撮像した反射光の画像(レフリング像29)に基づいて、被検眼Eの仮の眼屈折力を演算する仮眼屈折力演算部48と、仮眼屈折力演算部48の演算結果に基づいてレンズ移動機構(連動移動機構27)を駆動して、眼底Efと撮像素子12gとが共役となる位置に合焦レンズ17dを移動させるレンズ移動制御部50と、を備え、本測定の開始前にラフ測定制御部46、仮眼屈折力演算部48及びレンズ移動制御部50を複数回繰り返し作動させ、1回目のラフ測定で被検眼に投影する測定用パターンPAの光量を2回目以降よりも大きくする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼の眼底に測定用パターンを投影する測定用パターン投影光学系と、
前記測定用パターンが投影された前記眼底からの反射光を、レンズ移動機構により移動可能な合焦レンズを通して撮像素子で撮像する受光光学系と、
前記測定用パターン投影光学系から前記測定用パターンを前記眼底に投影させて、前記反射光を前記撮像素子で撮像するラフ測定を行うラフ測定制御部と、
前記ラフ測定で前記撮像素子が撮像した前記反射光の画像に基づいて、前記被検眼の仮の眼屈折力を演算する仮眼屈折力演算部と、
前記仮眼屈折力演算部の演算結果に基づいて前記レンズ移動機構を駆動して、前記眼底と前記撮像素子とが共役となる位置に前記合焦レンズを移動させるレンズ移動制御部と、
前記測定用パターン投影光学系から前記測定用パターンを前記眼底に投影させて、前記反射光を前記撮像素子に撮像させる本測定を実行する本測定制御部と、
前記本測定で前記撮像素子が撮像した前記画像に基づいて、前記被検眼の眼屈折力を演算する眼屈折力演算部と、
を備え、
前記本測定の開始前に、前記ラフ測定制御部、前記仮眼屈折力演算部及び前記レンズ移動制御部を複数回繰り返し作動させ、
前記測定用パターン投影光学系が、1回目の前記ラフ測定で前記被検眼に投影する前記測定用パターンの光量を、2回目以降の前記ラフ測定及び前記本測定で前記被検眼に投影する前記測定用パターンの光量よりも大きくしている眼科装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記ラフ測定制御部が、1回目の前記ラフ測定では2回目以降の前記ラフ測定及び前記本測定よりも前記撮像素子の露光時間を短く設定している請求項1に記載の眼科装置。
【請求項3】
前記測定用パターン投影光学系が、1回目の前記ラフ測定で前記被検眼に投影する前記測定用パターンの光量を最大光量に設定している請求項1に記載の眼科装置。
【請求項4】
前記眼底に固視標を投影する視標投影光学系を備え、
前記レンズ移動機構が、前記合焦レンズと、前記視標投影光学系の一部とを一体に移動させ、
前記視標投影光学系が、前記ラフ測定では前記被検眼に前記固視標を固視させ、
前記本測定制御部が、前記本測定の開始前に前記レンズ移動機構を駆動して前記一部を移動させることで、前記被検眼に前記固視標を雲霧視させ、
前記眼屈折力演算部が、前記本測定で前記撮像素子が撮像した前記画像と、前記一部と一体に移動された前記合焦レンズの移動位置と、に基づいて前記被検眼の眼屈折力を演算する請求項1から3のいずれか1項に記載の眼科装置。
【請求項5】
前記本測定の開始前に、前記ラフ測定制御部、前記仮眼屈折力演算部及び前記レンズ移動制御部を2回繰り返し作動させ、
2回目の前記ラフ測定で前記撮像素子が撮像した前記画像の明るさが予め定められた閾値範囲内に収まるか否かを判定する判定部を備え、
前記判定部が否と判定した場合には、前記ラフ測定制御部が、前記光量を前記画像の明るさが前記閾値範囲内に収まる大きさの適正光量に調整してから2回目の前記ラフ測定をやり直し、
前記ラフ測定制御部が2回目の前記ラフ測定をやり直した場合には、前記本測定制御部が、前記本測定では前記測定用パターン投影光学系から前記適正光量の前記測定用パターンを前記眼底に投影させる請求項1から3のいずれか1項に記載の眼科装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被検眼の眼屈折力を測定する眼科装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
被検眼の眼特性として眼屈折力(球面度数、円柱度数、及び乱視軸角度等)を測定する所謂レフ測定を行う眼科装置が良く知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。この眼科装置は、大別して、視標投影光学系、測定用パターン投影光学系及び受光光学系を備える。視標投影光学系は、被検眼の眼屈折力の他覚測定時に被検眼を固視又は雲霧させるために固視標の光束を被検眼の眼底に投影する。測定用パターン投影光学系は、被検眼の眼底に対してレフ測定用のリング状の測定用パターンの光束を投影する。
【0003】
受光光学系には、合焦レンズと撮像素子とが配置されている(特許文献2参照)。この合焦レンズは、受光光学系の光軸に沿って移動自在に配置されており、レンズ移動機構により光軸上を進退移動される。撮像素子は、合焦レンズを通して、測定用パターン投影光学系から眼底に投影された測定用パターンの眼底反射光を撮像(受光)する。そして、撮像素子は、眼底反射光の撮像画像であるレフリング像を出力する。
【0004】
被検眼のレフ測定は、ラフ測定(仮測定、粗測定、前測定ともいう)と本測定とを含む。ラフ測定では、視標投影光学系が、被検眼に固視標を呈示して被検眼を固視状態にする。次いで、測定用パターン投影光学系が測定用パターンを眼底に投影して、受光光学系の撮像素子が合焦レンズを通して眼底反射光を撮像してレフリング像を出力する。そして、眼科装置の演算部がレフリング像に基づいて公知の方法で被検眼の眼屈折力を演算する。この眼屈折力の演算結果に基づいて、レンズ移動機構により、測定用パターンが眼底で略合焦状態になるように合焦レンズを移動させる。
【0005】
本測定では、視標投影光学系の一部を移動させることで被検眼に固視標を雲霧視させる。次いで、ラフ測定と同様に、測定用パターン投影光学系から眼底への測定用パターンの投影と、受光光学系の撮像素子による眼底反射光の撮像及びレフリング像の出力と、が実行される。そして、眼科装置の演算部が、レフリング像と、既述の視標投影光学系の一部と一体に移動する受光光学系の合焦レンズの移動位置とに基づいて、被検眼の正確な眼屈折力を演算する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-159850号公報
特開2017-063979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1及び2に記載の眼科装置が被検眼のレフ測定(ラフ測定、本測定)を開始する際に、被検眼が強度の遠視、近視又は白内障であったり、或いは合焦レンズの位置が適切な位置になかったりする場合がある。この場合にはラフ測定で適切な明るさのレフリング像が得られないので、眼科装置は、ラフ測定中に合焦レンズを移動させて、適切な明るさのレフリング像が得られる位置を探索する必要がある。その結果、ラフ測定に非常に時間がかかる場合がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被検眼の眼屈折力のラフ測定に要する測定時間を短縮可能な眼科装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を達成するための眼科装置は、被検眼の眼底に測定用パターンを投影する測定用パターン投影光学系と、測定用パターンが投影された眼底からの反射光を、レンズ移動機構により移動可能な合焦レンズを通して撮像素子で撮像する受光光学系と、測定用パターン投影光学系から測定用パターンを眼底に投影させて、反射光を撮像素子で撮像するラフ測定を行うラフ測定制御部と、ラフ測定で撮像素子が撮像した反射光の画像に基づいて、被検眼の仮の眼屈折力を演算する仮眼屈折力演算部と、仮眼屈折力演算部の演算結果に基づいてレンズ移動機構を駆動して、眼底と撮像素子とが共役となる位置に合焦レンズを移動させるレンズ移動制御部と、測定用パターン投影光学系から測定用パターンを眼底に投影させて、反射光を撮像素子に撮像させる本測定を実行する本測定制御部と、本測定で撮像素子が撮像した画像に基づいて、被検眼の眼屈折力を演算する眼屈折力演算部と、を備え、本測定の開始前に、ラフ測定制御部、仮眼屈折力演算部及びレンズ移動制御部を複数回繰り返し作動させ、測定用パターン投影光学系が、1回目のラフ測定で被検眼に投影する測定用パターンの光量を、2回目以降のラフ測定及び本測定で被検眼に投影する測定用パターンの光量よりも大きくしている。
【0010】
この眼科装置によれば、被検眼の眼屈折力のラフ測定時に合焦レンズを移動させて画像が得られる位置を探索する必要がなくなるので、ラフ測定の測定時間を短縮可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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