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公開番号2025033907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139939
出願日2023-08-30
発明の名称ノズル、及び、吹付け工法
出願人住友大阪セメント株式会社,東和耐火工業株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B28B 1/32 20060101AFI20250306BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】ノズルから噴射される吹付け材の噴射速度を効率的に落とすことが可能なノズル、及び、吹付け工法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係るノズルは、セメントを含む粉体材料と水を含む液体材料とが混合された吹付け材を流路を通して噴射する噴射機のノズルであって、前記流路が湾曲した曲がり部を有し、前記曲がり部の流路側の反発弾性率が0.8以下である。また、本発明に係る吹付方法は、前記ノズルから吹付け材を噴射して対象物に吹付け材を吹き付ける工程を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セメントを含む粉体材料と水を含む液体材料とが混合された吹付け材を流路を通して噴射する噴射機のノズルであって、
前記流路が湾曲した曲がり部、を有し、
前記曲がり部の流路側の反発弾性率が0.8以下である、ノズル。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記曲がり部における前記流路の湾曲する角度が、15度以上90度以下である、請求項1に記載のノズル。
【請求項3】
前記曲がり部の流路が円弧状に湾曲しており、前記曲がり部における湾曲した前記流路の円弧の半径が、30mm以上160mm以下である、請求項1又は2に記載のノズル。
【請求項4】
前記曲がり部の下流側に、前記流路の下流に向かうにつれて前記流路の直径が徐々に小さくなるテーパー部を有する、請求項1又は2に記載のノズル。
【請求項5】
セメントを含む粉体材料と水を含む液体材料とが混合された吹付け材を流路を通して噴射する噴射機のノズルを用いて、該吹付け材を対象物に吹き付ける吹付け工法であって、
前記ノズルが、
前記流路が湾曲した曲がり部、を有し、
前記曲がり部の前記流路側の反発弾性率が0.8以下であり、
前記ノズルから吹付け材を噴射して対象物に吹付け材を吹き付ける工程を備える、吹付け工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズル、及び、吹付け工法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、掘削したトンネル、地下空間等の建設工事における掘削面の崩落防止、岩盤傾斜の風化抑制等を目的として、コンクリート、モルタル等の吹付け材を吹付ける吹付け工法が広く用いられている。
【0003】
斯かる吹付け工法には、乾式工法と湿式工法とがあることが知られている。乾式工法は、乾燥した粉体材料を圧縮空気で圧送して、吹付けノズル内で乾燥した粉体材料と液体材料とを混合し、高圧の圧縮空気で吹き付ける工法である。湿式工法は、粉体材料に液体材料を加えてミキサー等で混合し、これを圧送ポンプで圧送し、吹付けノズル内から導入した圧縮空気によって吹付ノズルから吐出し、高圧で吹き付ける工法である。
【0004】
例えば、特許文献1には、セメントを含む粉体材料と水を含む液体材料とを別々に吹付け用ノズルに供給して、該吹付け用ノズル内で粉体材料と液体材料とを混合して吹付け材を形成しつつ、該吹付け材を気体と共に噴射して対象物に吹き付ける乾式工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-168224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
乾式工法および湿式工法に限らず吹付け工法においては、吹付け材料と対象物の良好な接着性を確保し吹付け物を密実に充填させるために、吹付けノズルから高圧で吹付け材料が吐出される。また、乾式吹付け工法においては乾燥した粉体材料の沈降による流路の詰りを防止する観点からも、高圧の圧縮空気によって乾燥した粉体材料の圧送を行う。しかし、吹付けノズルから高圧で吐出された吹付け材料は吐出速度が速いため、ノズルと対象物との間の距離が近くなると、対象物へ吹付けた吹付け材がノズルから吐出される吹付け材により吹き飛ばされて施工性が低下するという問題がある。
【0007】
このような問題を解決する方法としては、例えば、ノズルの先端径を大きくする、吹付け材の吐出速度を落とすということが考えられる。しかしながら、ノズルの先端径を大きくすると、ノズル内で吹付け材を構成する粉体材料と液体材料との分離が生じやすくなり、ノズル先端からダレが生じ、吹付け材を必要以上に消費してしまう虞がある。そのため、吹付け材の吐出速度を落とすことにより、吹付け材が吹き飛ばされないようにする技術が望まれており、効率的に吹付け材の吐出速度を落とすことが可能なノズルが求められている。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ノズルから噴射される吹付け材の噴射速度を効率的に落とすことが可能なノズル、及び、吹付け工法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るノズルは、セメントを含む粉体材料と水を含む液体材料とが混合された吹付け材を流路を通して噴射する噴射機のノズルであって、前記流路が湾曲した曲がり部を有し、前記曲がり部の流路側の反発弾性率が0.8以下である。
【0010】
本発明に係るノズルは、前記流路が湾曲した曲がり部を有し、前記曲がり部の流路側の反発弾性率が0.8以下であることにより、曲がり部に吹付け材を衝突させて速度を落とすことにより、吹付け材の噴射速度を効率的に落とすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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