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公開番号
2025033361
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139045
出願日
2023-08-29
発明の名称
コンクリートの評価方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/38 20060101AFI20250306BHJP(測定;試験)
要約
【課題】配管の閉塞につながる塊のできやすさを評価するコンクリートの評価方法を提供する。
【解決手段】コンクリートの評価方法は、所定の配合のコンクリートに対して、外気温、加圧時間及び加圧力を設定し、コンクリート試験練りを実施し、前記外気温、前記加圧時間及び前記加圧力の条件下で、加圧試験を実施し、ベーンせん断試験を行うとともに、容器からコンクリートを流下させて塊の有無を観察し、ベーンせん断試験で、加圧前の試験値を基準として、加圧後のベーンせん断試験値の増加率が100%未満を閾値とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の配合のコンクリートに対して、外気温、加圧時間及び加圧力を設定し、
コンクリート試験練りを実施し、
前記外気温、前記加圧時間及び前記加圧力の条件下で、加圧試験を実施し、
ベーンせん断試験を行うとともに、容器から前記コンクリートを流下させて塊の有無を観察するコンクリートの評価方法。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記ベーンせん断試験で、加圧前の試験値を基準として、加圧後のベーンせん断試験値の増加率が100%未満を閾値とする請求項1に記載のコンクリートの評価方法。
【請求項3】
前記塊が無いことを基準とする請求項1または2に記載のコンクリートの評価方法。
【請求項4】
前記コンクリートの配合、前記加圧時間及び前記加圧力の少なくともいずれか一つを変更して、前記ベーンせん断試験で、加圧前の試験値を基準として、加圧後のベーンせん断試験値の増加率が100%未満且つ、前記塊が無いようにする請求項1に記載のコンクリートの評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートの評価方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、高所圧送において、ポンプ車を用いて圧送が行われている(下記の特許文献1参照)。圧送が中断した際に、ポンプ車付近の配管内のコンクリートには、高さ分の自重が作用する。圧送高さが高くなるほど、中断時間が長くなるほど、圧密が進行し単に流動性が一様に低下するだけでなく、シャッターバルブ付近等でコンクリートが局部的に塊状となりやすい。流動性が低下して圧送圧が大きくなるだけであれば、圧送性の計算を安全側に見積もるなどの対策が可能であるが、局所的な塊は別途対策を講じなければならない。
【0003】
特に、暑中期には、脱水して塊状となるだけでなく、凝結速度が早まったりして、塊状となった部分は固くなるのも早く、圧送再開後に、打設階において、曲がり管やテーパ管等の部分で閉塞しやすくなる。
【0004】
一旦、閉塞すると、片付けに時間を要すため、その後の圧送や戻し作業に支障をきたしやすい。戻し作業に時間を要すると、配管自体を廃棄しなければならない事態となる。
【0005】
このような事態を防止するためには、中断をなるべくなくしたり、圧密されて塊とならないコンクリートの配合を選定したりすることが重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-267051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、圧送するコンクリートが塊になりやすいコンクリートなのか、塊になりにくいコンクリートなのかは評価する試験方法がない。スランプ試験、スランプフロー試験、50cmフロータイム、これらの経時変化試験、加圧ブリーディング試験等を実施しても圧送性の良否は判断できるが、塊になりやすいかどうかは評価が非常に難しい。このため、実際の圧送試験を行うことが確実であるが、費用も膨大で様々な配合の圧送を行うことが難しい。また、構造物構築前に高所圧送試験を行うことも困難である。
【0008】
このような背景から、高所圧送に使用するコンクリートの評価のうち、圧送圧の算定とは別に、閉塞につながる塊のできやすさを評価するコンクリートの評価方法が求められている。
【0009】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、配管の閉塞につながる塊のできやすさを評価するコンクリートの評価方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るコンクリートの評価方法は、所定の配合のコンクリートに対して、外気温、加圧時間及び加圧力を設定し、コンクリート試験練りを実施し、前記外気温、前記加圧時間及び前記加圧力の条件下で、加圧試験を実施し、ベーンせん断試験を行うとともに、容器から前記コンクリートを流下させて塊の有無を観察する。
(【0011】以降は省略されています)
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