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公開番号2025032658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023138068
出願日2023-08-28
発明の名称電波透過性ヒータ
出願人東京コスモス電機株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類H01Q 1/02 20060101AFI20250305BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電波透過性を有し、かつ均一に温度を上昇させることが可能な電波透過性ヒータを提供する。
【解決手段】当該電波透過性ヒータは、基板と、前記基板上に配置された、第1主電極、および複数の第1副電極を備える第1櫛型電極と、前記基板上に配置された、第2主電極、および複数の第2副電極を備える第2櫛型電極と、前記第1副電極および前記第2副電極の間に配置されたPTC抵抗体と、を含み、前記第1副電極および第2副電極は交互に、かつ平行に配置されており、前記電波透過領域では、前記PTC抵抗体が、前記第1副電極および前記第2副電極と格子を形成するように、ライン状に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電波を透過させるための電波透過領域を有する電波透過性ヒータであり、
基板と、
前記基板上に配置された、第1主電極、および複数の第1副電極を備える第1櫛型電極と、
前記基板上に配置された、第2主電極、および複数の第2副電極を備える第2櫛型電極と、
前記第1副電極および前記第2副電極の間に配置されたPTC抵抗体と、
を含み、
前記第1副電極および前記第2副電極は交互に、かつ平行に配置されており、
前記電波透過領域では、
前記PTC抵抗体が、前記第1副電極および前記第2副電極と格子を形成するように、ライン状に配置されている、
電波透過性ヒータ。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記電波透過領域に近傍して配置された加熱促進領域をさらに有し、
前記加熱促進領域では、前記PTC抵抗体が面状に配置されている、
請求項1に記載の電波透過性ヒータ。
【請求項3】
前記第1櫛型電極および/または前記第2櫛型電極が、銀、銅、金、およびアルミからなる群から選ばれる金属またはその合金で構成されている、
請求項1に記載の電波透過性ヒータ。
【請求項4】
前記PTC抵抗体が、導電性粒子と、バインダー樹脂と、ワックスと、を含み、前記ワックスは、天然由来ワックスおよび/またはポリオレフィン系ワックスを含む、
請求項1に記載の電波透過性ヒータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電波透過性ヒータに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電波を送受信するレーダ装置が実用化されている。レーダ装置は、例えば、車両に搭載され、アンテナから電波を送受信することにより車両の周囲に存在する障害物を検出する。ここで、アンテナをカバーするレドームなどのアンテナカバーに雪や雨などの阻害物が付着すると、電波が減衰するなど、電波の伝搬が阻害され減衰するおそれがある。
【0003】
そこで、アンテナカバーに阻害物が付着することを抑制する技術として、例えば、特許文献1には、降雪時における電気的性能の劣化を防ぎ、定期的なメンテナンスを不要とするアンテナ装置が提案されている。このアンテナ装置では、内部に配置されたヒータによってレドーム表面の温度を上昇させる。その結果、レドーム表面に付着した雪が除去され、電波の伝搬を確実に行うことができる。
【0004】
ここで、従来のアンテナ装置に使用するヒータとしては、基板上に金属熱線を配置したヒータ(本明細書では、「金属ヒータ」とも称する)が一般的であった。金属ヒータは、金属熱線に通電することで、その温度が上昇するため、複雑な構成が不要である。また、アンテナ装置に使用する金属ヒータでは、金属熱線どうしの間隔を広く設定することで、電波を透過させることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許6804966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記金属ヒータにおいて、金属熱線どうしの間隔を広く設定すると、金属熱線から遠い領域で温度が高まり難く、ヒータ全体の温度が均一になり難い、という課題があった。
【0007】
一方、面状のヒータとして、PTC特性(正温度係数)を有する面状発熱体も知られている。PTC特性を有する面状発熱体は、通常、一対の電極と、当該電極の間に配置された、PTC特性を有する抵抗体(本明細書において「PTC抵抗体」とも称する)と、を有する。PTC抵抗体は通常、結晶性樹脂と、導電性粒子とを含む。このような面状発熱体に電圧を印加すると、PTC抵抗体内の導電性粒子を介して電気が導通し、その温度が上昇する。一方で、面状発熱体(PTC抵抗体)の温度が上昇すると、PTC抵抗体内の結晶性樹脂が熱膨張する。そして、導電性粒子同士の距離が広がり、抵抗値が急激に上昇して、電気が導通し難くなる。このような面状発熱体を、アンテナ装置用のヒータ等として使用することも考えられるが、PTC抵抗体は、電波を減衰させやすいという性質がある。したがって、アンテナ装置用のヒータとして、従来の面状発熱体を使用することは困難であった。
【0008】
本開示は、例えばアンテナカバー等に使用可能な電波透過性を有し、かつ均一に温度を上昇させることが可能な電波透過性ヒータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、電波を透過させるための電波透過領域を有する電波透過性ヒータであり、基板と、前記基板上に配置された、第1主電極、および複数の第1副電極を備える第1櫛型電極と、前記基板上に配置された、第2主電極、および複数の第2副電極を備える第2櫛型電極と、前記第1副電極および前記第2副電極の間に配置されたPTC抵抗体と、を含み、前記第1副電極および第2副電極は交互に、かつ平行に配置されており、前記電波透過領域では、前記PTC抵抗体が、前記第1副電極および前記第2副電極と格子を形成するように、ライン状に配置されている、電波透過性ヒータを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示の電波透過性ヒータは、電波透過性を有し、かつ均一に温度を上昇させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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