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公開番号2025032015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2024232208,2021071255
出願日2024-12-27,2021-04-20
発明の名称生体吸収性綿状体及び生体吸収性綿状体の製造方法
出願人グンゼ株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類A61L 31/06 20060101AFI20250228BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸水性の高い生体吸収性綿状体及び該生体吸収性綿状体の製造方法を提供する。
【解決手段】医療用途に用いられる生体吸収性綿状体であって、ポリグリコリドからなり、平均繊維径が0.5μm以上7.0μm以下であり、JIS L 1097に準拠した方法で測定される比容積が50cm3/g以上100cm3/g以下であり、JIS L 1912-1997に準拠した方法で測定される保水率が150%以上である生体吸収性綿状体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
医療用途に用いられる生体吸収性綿状体であって、
ポリグリコリドからなり、
平均繊維径が0.5μm以上7.0μm以下であり、
JIS L 1097に準拠した方法で測定される比容積が50cm

/g以上100cm

/g以下である
生体吸収性綿状体。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
医療用途に用いられる生体吸収性綿状体であって、
ポリグリコリドからなり、
平均繊維径が0.5μm以上7.0μm以下であり、
JIS L 1912-1997に準拠した方法で測定される保水率が150%以上である
生体吸収性綿状体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の生体吸収性綿状体の製造方法であって、
ノズル温度がポリグリコリドの融点の+20℃以上+50℃以下、ノズルとコンベア間の距離が50cm以上150cm以下の条件でメルトブロー法によってポリグリコリドの溶液を吐出する工程を有する
生体吸収性綿状体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性の高い生体吸収性綿状体及び該生体吸収性綿状体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
医療の分野では、手術用具の材料として生体吸収性材料が用いられることがある。生体吸収性材料を用いることで、役割を果たした後は体内へ吸収され消滅することから、再度取り出しのための再手術を行う必要がなく、安全性を高めることができる。具体的には、体液漏れ、空気漏れを防止する基材として、例えば、特許文献1に開示されるような生体吸収性材料からなる不織布が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-76586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、医療の分野では綿が多様な用途で日常的に用いられている。例えば、外科手術においては、体液を吸収させる目的に綿が用いられている。このような外科手術で用いられる綿は、取り出し忘れのミスが起こり得るため、取り出し忘れてしまった際の安全性を確保するために、生体吸収性材料からなる綿への需要が高まっている。しかしながら、従来の生体吸収性材料は平面の不織布がほとんどであり、綿状とすることが難しいという問題があった。また、従来の生体吸収性材料からなる不織布は吸水性が低いという問題もあり、吸水性の高い生体吸収性の綿状体を得ることはより困難であった。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑み、吸水性の高い生体吸収性綿状体及び該生体吸収性綿状体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、医療用途に用いられる生体吸収性綿状体であって、ポリグリコリドからなり、平均繊維径が0.5μm以上7.0μm以下であり、JIS L 1097に準拠した方法で測定される比容積が50cm

/g以上100cm

/g以下であり、JIS L 1912-1997に準拠した方法で測定される保水率が150%以上である生体吸収性綿状体である。
以下、本発明について詳説する。
【0007】
本発明の生体吸収性綿状体は、ポリグリコリドからなる。
材料にポリグリコリドを用いることで、綿状体に生体吸収性を付与することができる。また、ポリグリコリドは比較的分解速度が速いことから、より短期間で体内に吸収させることができる。更に、ポリグリコリドを用いることで、より綿に近い物性とすることができる。なおここで、綿状体とは、繊維が絡まりあって低密度の塊の状態になっているものを指す。
【0008】
上記ポリグリコリドの重量平均分子量は特に限定されないが、30000以上200000以下であることが好ましい。
ポリグリコリドの重量平均分子量が30000以上であることで、得られる生体吸収性綿状体の強度をより高めることができ、200000以下であることで、分解速度をより高めることができる。上記ポリグリコリドの重量平均分子量は、50000以上であることがより好ましく、150000以下であることがより好ましい。
【0009】
本発明の生体吸収性綿状体は、平均繊維径が0.5μm以上7.0μm以下である。
生体吸収性綿状体を構成する繊維の平均繊維径が上記範囲にあると、メルトブロー法によって製造する際に、繊維同士が適度に絡み合うため、綿状とすることができる。上記平均繊維径は、1.0μm以上であることが好ましく、1.5μm以上であることがより好ましく、5.0μm以下であることが好ましく、3.0μm以下であることがより好ましい。上記平均繊維径は、製造条件によって調節することができる。
なお、ここで上記平均繊維径とは、生体吸収性綿状体の中央の一部を切り取り、電子顕微鏡を用いて繊維径をランダムに10カ所測定し、平均したものを意味する。
【0010】
本発明の生体吸収性綿状体は、JIS L 1097に準拠した方法で測定される比容積が50cm

/g以上100cm

/g以下である。
平均繊維径及び比容積を上記範囲とすることで、形状及び物性を綿に近づけることができる。また、後述する保水率を後述する範囲に調節しやすくすることができる。上記比容積は、55cm

/g以上であることが好ましく、60cm

/g以上であることがより好ましく、95cm

/g以下であることが好ましく、90cm

/g以下であることがより好ましい。上記比容積は、生体吸収性綿状体の製造条件によって調節することができる。
なお、上記比容積は、以下の方法で測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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