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公開番号2025030927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136638
出願日2023-08-24
発明の名称物品自動補充格納システム
出願人トーヨーカネツ株式会社
代理人弁理士法人友野国際特許事務所
主分類B65G 1/137 20060101AFI20250228BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ベルトコンベヤを搭載した走行車による格納棚への物品の自動補充に起因する、物品の損傷、傾斜式流動棚の異常搬送、取扱い可能な物品の制約等の問題点を克服することができる物品自動補充格納システムを提供すること。
【解決手段】本発明は、デジタルピッキングシステムのための物品が仕分けされて待機されている傾斜式流動棚である格納棚とベルトコンベヤを搭載した走行車による物品を格納棚に自動的に補充する物品補充装置とを含む、注文商品を取り出すための物品自動補充格納システムであって、格納棚と物品補充装置との間、格納棚のローラコンベヤ、及び、走行車に、物品の落下、それに加えられる衝撃、及び、その衝撃による損傷を防止して物品を保護する衝撃防止装置又は機構を備えている物品自動補充格納システムを提供するものである。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
デジタルピッキングシステムにおいて、注文商品を取り出すための物品が仕分けられて待機されている格納棚と、前記物品を前記格納棚に自動的に補充する物品補充装置とを備える、前記注文商品を取り出すための物品自動補充格納システムであって、
前記格納棚が、前記物品が前記物品補充装置から移載されて待機される流動棚であり、
前記物品補充装置が、前記格納棚に前記物品を自動補充する物品移載コンベヤを搭載している走行車と、前記走行車に前記物品を供給する物品供給装置とを備えてなり、
前記格納棚、前記物品補充装置、及び、前記格納棚と前記物品補充装置との間の、いずれか一ヶ所以上に、前記物品を保護する衝撃防止装置又は衝撃防止機構が適切な位置に挿設されていることを特徴とする物品自動補充格納システム。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記走行車の前記物品移載コンベヤが、ベルトコンベヤであり、
前記物品供給装置が、ベルトコンベヤであり、
前記流動棚が、自重で搬送されるグラビティローラコンベヤ機構を採用する傾斜式流動棚であることを特徴とする請求項1に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項3】
前記衝撃防止装置が、前記グラビティローラコンベヤに挿設される搬送速度調整機能を有する制動装置であることを特徴とする請求項2に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項4】
前記衝撃防止装置が、前記走行車と前記流動棚との間を橋渡しするように装備される橋設ローラコンベヤであることを特徴とする請求項1に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項5】
前記衝撃防止装置が、前記走行車と前記流動棚との間を橋渡しするように装備される橋設ローラコンベヤであることを特徴とする請求項2に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項6】
前記衝撃防止装置として、前記走行車と前記流動棚との間を橋渡しするように装備される橋設ローラコンベヤが更に挿設されていることを特徴とする請求項3に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項7】
前記衝撃防止装置として、搬送速度調整機能を有している制動装置が、前記橋設ローラコンベヤに更に挿設されていることを特徴とする請求項4に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項8】
前記橋設ローラコンベヤに、搬送速度調整機能を有している制動装置が、前記衝撃防止装置として更に組込まれていることを特徴とする請求項5に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項9】
前記衝撃防止装置が、前記走行車と前記流動棚との間を橋渡しするように装備される橋設ベルトコンベヤであることを特徴とする請求項1に記載の物品自動補充格納システム。
【請求項10】
前記衝撃防止装置が、前記走行車と前記流動棚との間を橋渡しするように装備される橋設ベルトコンベヤであることを特徴とする請求項2に記載の物品自動補充格納システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はたとえば物品自動補充格納システムに係り、特に、デジタルピッキングシステムにおいて、ピッキング作業者が注文商品を取り出すための物品が仕分けされて待機されている格納棚と、物品を格納棚に自動的に補充する物品補充装置とから構成される、物品を自動的に補充し、その補充される物品を格納し待機させる一連の工程を掌る物品自動補充格納システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
デジタルピッキング工程で集品容器に投入される注文商品は、ピッキング作業者の作業性を考慮して、ピッキング作業者近傍の格納棚、特に、傾斜式流動棚に格納されている(例えば、特許文献1~3)。このような格納棚への物品の補充は、従来、作業者によって行われてきたが、電子商取引等の普及による、取扱い物品数量の劇的な増加に伴い、大型立体自動倉庫同様、走行車による物品の自動補充が行われるようになってきた。また、昨今問題となっている物流センター等の人手不足の問題にも対応できることから、自動補充に対する要望は大変に大きい。
【0003】
例えば、特許文献4には、格納棚への物品の自動補充と称してはいないが、物品が、自動仕分け装置内を走行する搬送台車に備えられている排出コンベヤから、自動仕分け装置の排出口を通って仕分け容器支持装置の傾斜した物品摺動面に移動され、仕分け容器支持装置の摺動面の下方の仕分け容器支持部で支持されている仕分け容器に受け取られるシステムが認められ、ピッキングシステムにおける走行車による格納棚への物品の自動補充との類似性が極めて高い。この技術情報に基づけば、仕分け容器支持装置を格納棚に置換することは、容易に想到され、走行車による格納棚への物品の自動補充を実施し得るからである。
【0004】
このような技術情報に基づいたデジタルピッキングシステムの走行車による格納棚への物品の自動補充は、デジタルピッキングシステムの更なる生産性の向上や労働環境の改善等の多大な好ましい効果を発揮することができる。しかし、その反面、未だ、取り扱う物品の形態や重量等の制約に加え、物品に損傷を与えない安全な搬送等の課題を内在している。
【0005】
取り扱う物品の制約については、特許文献4において既に認められる。搬送台車に積載できない物品については、自動仕分け装置を用いることなく、仕分け容器に物品を集約する作業エリアにコンベヤで搬送される。また、ここには、安全な搬送の問題も認められる。それは、搬送台車の排出コンベヤから仕分け容器に移載される際の物品に与える衝撃を吸収する機構が認められないことである。排出コンベヤと仕分け容器支持装置の仕分け容器支持部の摺動面との間には、少なからず間隔があり、搬送台車のベルトコンベヤから摺動面への高低差のある物品の移載は、ベルトと物品との大きな摩擦力を用いて、一定の飛距離がでるような速度で行われなければならないため、排出された物品が摺動面に落下する際の衝撃を無視することができない物品は数多い。排出コンベヤと仕分け容器支持装置の仕分け容器支持部の摺動面との間には、ガイド部が設けられているものの、そのガイドには物品を搬送し得る機能はなく、物品が通過するだけの構成部材であり、物品の搬送を妨げないためには、物品との接触を避ける、又は、勾配を高める必要があるので、このガイドには、ベルトコンベヤで排出される物品が受ける衝撃を緩和することを意図した機能は付与されていない。また、図4に画かれているガイド17よりも小さなサイズの物品Wからも示唆されるように、このガイドの目的は、上記飛距離が十分でなくても、不足した物品の床面への落下防止が主たる目的であると考えるのが妥当である。
【0006】
このような技術をデジタルピッキングシステムにおける格納棚への物品の自動補充に適用する場合には、補充すべき物品が、搬送台車のベルトコンベヤから格納棚に落下する。特許文献1~3にもあるように、一般的に、格納棚は、ピッキング作業者が順序良く物品を取り出すことができる傾斜式流動棚となっており、傾斜した物品の自重で搬送されるグラビティローラコンベヤ上に落下することになる。この場合、搬送台車のベルトコンベヤから排出される大きな運動エネルギーを有する物品は、落下の衝撃による損傷を憂慮しなければならない上、グラビティコンベヤの搬送速度を過度に高め、物品の順序が損なわれることがない連続的な直進を損ねる異常搬送の原因になる。
【0007】
更に、特許文献4のようなベルトコンベヤを搭載した搬送車による物品の格納棚への移載には、特許文献5(例えば、図12~15)及び特許文献6(例えば、Fig.1c並びにFig.4a~4c)からも分かるように、搬送車のベルトコンベヤと格納棚とが形成する間隔が存在しており、この間隔を超えることができるエネルギーをベルトコンベヤが物品に付与しなければならず、上記落下の衝撃及びグラビティコンベヤの異常搬送の問題を顕在化させることになる。逆に、この運動エネルギーを制限すると、搬送車のベルトコンベヤと格納棚とが形成する間隔への物品の落下の問題、この間隔以上の形態に限定される取扱う物品の制限の問題が生起する。これは、搬送台車のベルトコンベヤに積載可能な形態の物品の中で生起する問題である。特許文献6では、この問題に対する解決手段として、物品を移載するためのキャリアトレイ及びそのキャリアトレイを移動させるフィンガーを備えた伸縮式アームを採用しているが、搬送車の構造が複雑となり、移載速度の低下を招く。
【0008】
このように、デジタルピッキングシステムにおいて、ベルトコンベヤを搭載した搬送車による物品の格納棚への自動補充の基本となる技術は構築されているが、物品の損傷、傾斜式流動棚の異常搬送、取扱い可能な物品の制約等の問題を抱えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-136447号公報
特開2015-129050号公報
特開2022-016578号公報
特開2022-072215号公報
特表2010-515570号公報
米国特許出願公開第2005/0047895号明細書
【非特許文献】
【0010】
太陽工業株式会社,「オプション ブレーキローラ」,[on line],[2023年7月26日検索],インターネット<https://www.taiyokogyo-kk.co.jp/c11-c212-pm466.html>
株式会社旭金属製作所,「動力不要 究極の省エネブレーキローラーシリーズ」,[on line],[2023年7月26日検索],インターネット<https://asahikinzoku.jp/mbr/>
SUS株式会社,「ブレーキローラー」,[on line],[2023年7月26日検索],インターネット<https://fa.sus.co.jp/products/gf/broller/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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